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水道管が破裂する原因の多くは「凍結」です。
しかし、凍結したとき以外にも水道管が破裂するケースがあります。
どのような原因であれ、水道管が破裂したときの対処法を理解していれば、被害を最小限に抑えることが可能です。
この記事では、「水道管が破裂する原因と対処法」「破裂した箇所の修理費用」「水道管の復旧までの時間」について解説していきます。
水道管の破裂を防ぐ予防法についてもあわせてご覧ください。
水道管が破裂する原因はさまざまです。
次に挙げる、代表的な4つの原因について解説します。
一般的に、水道管の破裂=凍結のイメージが強いのではないでしょうか。
冬に気温がマイナスになるような寒冷地では、水道管の凍結は頻繁に起きる事例です。
水は凍ると膨張して体積が10%ほど増えるため、その圧力によって水道管の破裂へとつながります。
一般的には、気温がマイナス4度を下回ると凍結しやすいです。
さらに日が当たらない・風が強い場所にあったり、水道管が露出していたりすると凍結の可能性はさらに高くなります。
近年では寒冷地だけでなく、関東や西日本でも水道管の凍結・破裂する事例もあり注意が必要です。
水道管は、長期間使用するうちに劣化していきます。
とくに古い建物に設置されている水道管は、建物の使用年数に比例して老朽化していくことが多いです。
厚労省が定める、公共建築物の水道管の法定耐用年数は40年です。
一方、大蔵省令15号「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によると、一般家庭での水道管の耐用年数は15年程度とされています。
とはいえ、素材や使用方法・環境によって寿命は大きく変わります。
使用後10年程度で破裂する事例もあるため、「まだ15年も経っていないから大丈夫」と考えるのは早計かもしれません。
水道管の大部分は壁の中や地中にあるため、外から見て変化がわかりづらく、気づいたときには老朽化や劣化が進んでいることがほとんどです。
破裂の前兆として小さな水漏れが起きていると、水道代が普段より上がったり、壁や床から水が染み出してきたりすることもあるため注意が必要です。
老朽化以外にも、水道管のサビによって劣化する場合もあります。
金属製の水道管は、内部でサビが発生することがあります。
サビによって水道管に穴が開いたり、管壁が薄くなったりすることで水圧の負荷に耐えられず、破裂へとつながるのです。
またサビができた箇所で小さな水漏れが生じることでさらにサビの進行が進み、破裂に至るケースもあります。
比較的最近建てられた住宅であれば、塩ビ管と呼ばれる塩化ビニールの配管が多く使われているため、サビによる劣化事例は少なくなっています。
地震などの自然災害も、水道管が破裂する原因のひとつです。
よくニュースで、割れた道路から水が吹き出している映像がありますよね。
地震によって水道管が揺れたり、破損した建物の重さが水道管にかかったりすることで、水道管が破裂するリスクが高くなります。
もともと経年劣化が進んでいた水道管であれば、少しの揺れでも亀裂が広がり破裂が起きる可能性が高まります。
日本は年間1,000件以上も地震が起きている地震大国。
さらに近年は大雨や台風の被害も毎年のように起きているため、自然災害が水道管におよぼすリスクも考慮しなければなりません。
では実際に、水道管が破裂した際の損害はどのようなものがあるのでしょうか?
損害の種類や具体例をご紹介します。
まずは屋内の場合です。
屋内で水道管が破裂すると、床や壁・家具家電などに被害が及びます。
具体的には次のような損害が考えられます。
種類 | 起きうる損害内容 |
---|---|
床や壁の損害 | 浸水で柔らかくなって割れる・腐食する壁紙が剥がれる壁や床下から水が染み出す天井からポタポタと水漏れが起きる |
家電製品の損害 | 水に濡れて故障するショートして発火事故の原因になる |
家具の損害 | 浸水で家具が傷む・腐食する |
カビや臭いの発生 | 湿気がこもりカビや雑菌が繁殖する臭いが発生する |
つづいて屋外の場合です。
屋外で水道管が破裂すると、敷地内の道路や庭、植木などに水が流れ込んでしまい、土砂崩れが起きたり道路が崩壊したりする可能性があります。
また水が流れ込んだ場所にはシミやカビが生えることもあるため、見た目にも悪影響を及ぼします。
さらに隣近所や道路にまで被害が及ぶと、屋内の損害よりも修復に時間や費用がかかり、さらにこうむる損害は大きくなるでしょう。
種類 | 起きうる損害内容 |
---|---|
道路の浸水 | 道路が浸水し交通の妨げになる |
通行人の転倒やケガ | 路面が滑りやすくなり転倒・ケガの原因になる |
隣近所への被害 | 隣近所の建物まで浸水する |
水道代の増加 | 水漏れに気づかない期間の分水道代が増加する |
実際に水道管が破裂してしまったとき、対処法がわからないと慌ててしまいますよね。
そこで、まずは緊急的にするべき対処法をまとめました。
まずは水漏れを止めるため、家全体の水道の元栓を閉めましょう。
多くの場合、元栓は水道メーターの近くに設置されています。
集合住宅ではほとんどの場合、玄関の扉付近に鉄扉があり、そこにメーターと元栓が格納されています。
閉め方はバルブやハンドルをまわすだけです。
戸建ての場合は玄関横のメーターボックスや、地中に埋まっていることが多いです。
見つけたら、バルブやハンドルをまわして閉めてください。
もし家全体の元栓が見つけられない場合は、トイレ・お風呂場・台所など各水回りの止水栓を閉めましょう。
破裂した場所に応じて、部分的に水を止めることができます。
元栓を閉めて水を止めたら、応急処置として破裂した場所に補修テープを巻きつけてふさぎましょう。
水に強いテープや、水漏れ専用のテープなどもホームセンターなどで売っています。
タオルなどでおさえてから、なるべくきつくテープを巻きつけるのがポイントです。
漏れ出てくる水はバケツで受け、ときどきタオルを交換するといいでしょう。
このような、補修テープを巻きつけて破裂箇所をふさぐ方法はあくまで応急処置です。
破裂した水道管を素人がDIYで直すことは不可能なため、水道修理業者に連絡しましょう。
場合によっては修理に時間がかかることもあり、その間は家の水道が使えず不便な思いをしてしまいます。
そのためなるべく早めに連絡するのがおすすめです。
どの地域にも「指定給水装置工事事業者」がいるため、自治体や水道局に相談してみましょう。
もちろん知り合いがいるなら頼んだり、ネットで調べたりしてもOKです。
このとき、必ず複数の業者から相見積もりをとって比較検討するようにしてください。
マンションなど賃貸住宅の場合、まず大家さんや管理会社に連絡しましょう。
気が引けるかもしれませんが、もし被害が広がった場合に階下の住人や近所にまで迷惑がかかる可能性もあるため、隠しておくのはおすすめしません。
また破裂した部分がマンションの共有部分であれば、そもそも修理費用を自分で負担する必要はないので、まずは確認してみましょう。
さらに大家さんや管理会社なら地元の水道修理業者について情報を持っていたり、修理代の一部を負担してくれる可能性も考えられます。
破裂が起きた場所が、自宅の敷地の外側だった場合はどうなるのでしょうか。
もし家の前の道路などで水道管が破裂し水漏れが起きた場合は、責任は自治体や水道局が負うことになります。
そのため修理費用などはかかりませんが、放置すると水が漏れつづけ、浸水が自宅にまで及ぶ可能性もあります。
そのため、たとえ敷地の外で起きた水漏れであっても早急に自治体や水道局に連絡するのがおすすめです。
水道管破裂の修理について、DIY(自己修理)は絶対にお勧めできません。
その理由は次のとおりです。
家庭の水道は料理や飲み水など、直接口に入るものが多いです。
そのため、衛生管理にはとくに配慮が必要になります。
修理によって水が汚染されたり、サビなどが流入したりする可能性がないとは言えません。
子どもや家族に汚れた水を飲ませたくはないですよね?
そのため、万全を期して経験豊富で信頼できる業者に頼むべきなのです。
そもそもですが、水道管破裂の修理は専門資格を持った業者が行わなければなりません。
具体的には次のような資格があります。
これらの資格を持つ人は、法律によって水道施設の設置や修理を行うことが認められています。
また、水道業者自体も水道局の指定を受けていることが必要です。
専門資格が必要ということは、それだけ知識や経験がないと作業ができないという証拠でもあります。
DIYでの修理は法的にも問題があるため、「バレなきゃいいだろう」と安易に考えるのはやめましょう。
水道局では水道管の修理や設置を行う業者を指定し、その業者のみが行うことができる制度があります。
この制度は水道設備工事士の資格や技術レベルを一定の基準に保つことで、安全な水道環境を確保することが目的です。
そのため修理を依頼する場合は、水道局指定の工事店に依頼しなければなりません。
水道局指定の工事店は工事の品質や価格についても公正な審査が行われているため、信頼性が高く安全性が高いのもメリットです。
以上の理由から、水道管破裂の修理はDIYを行わず、必ず専門業者に依頼するようにしてください。
では、水道修理業者に依頼した時の修理内容と費用相場はどのようになっているのでしょうか?
実際の事例を見ながら解説しますね。
前述のとおり、水道管の破裂にはさまざまな原因があります。
破裂箇所や状況によって、修理方法や費用も異なります。
たとえば水道管が壁の中に埋まっていたり床下にあったりすると、修理作業に手間がかかるため費用も高くなる傾向です。
反対に水道管が露出している場合は修理が簡単で、費用も安く済むでしょう。
実際の修理事例や修理内容は次のようなものがあります。
事例 | 修理内容 |
---|---|
給湯器の排水管から水が漏れ、床や部屋が浸水 | 破裂箇所の特定水道管の修理床やクロスの張り替え |
古い水道管が破裂し、部屋が浸水 | 水道管の修理床やクロスの張り替え |
地震で水道管が破裂し、床下や壁の中が浸水 | 破裂箇所の特定水道管の修理床や壁の修理・張り替え |
つぎに、水道管の修理に掛かる費用相場についてです。
一般的に破裂箇所が露出していて比較的簡単な作業で済む場合は、10,000円〜30,000円程度で修理が可能です。
反対に水道管が壁の中に埋まっていたり床下にあったりして修理作業に手間がかかる場合は、100,000円〜300,000円以上の費用がかかる事例もあります。
そのほかの費用相場は次の表のとおりです。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
破裂箇所の特定 | 3,000円~5,000円 |
水道管の修理・交換(一部) | 10,000円~30,000円 |
水道管の修理・交換(全面引き直し) | 300,0000円〜500,000円 |
復旧作業(壁や床の修理、クロスの張り替えなど) | 10,000円~50,000円 |
修理費用は修理業者によって大きく異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討するようにしましょう。
水道修理業者に依頼して修理を行う場合、水道管の復旧までにどれくらいの時間がかかるのか気になりますよね。
破裂箇所の位置や大きさ、修理業者の混雑状況などによって変わりますが、緊急性が高ければ当日中に修理してくれる業者もあります。
しかし部品がなかったり、水道管が地中に埋まっているなど難しい作業であれば数日〜1週間程度かかる場合もあります。
修理内容によってかかる、おおよその時間は次のとおりです。
水道管が破裂してしまうと、家全体の水が使用できなくなったり、水漏れによる被害が発生したりします。
修理代に数十万円かかった…というケースも珍しくありません。
しかし、次のように水道管の破裂で発生する負担を補填できる制度も存在します。
自治体によっては、高額になった水道料金の減免申請を受け付けている場合があります。
水道局の指定業者を利用していなければならない、申請期間が決まっているといった条件はあるものの、申請してみる価値はあるでしょう。
「目に見えないところで破裂・水漏れが起きていた」など、自分に非がないと認められれば水道料金の減免が認められるケースもあります。
たとえば地中などで起きた水道管の破裂に気づかず、長期間水漏れしていて水道代が上がった場合、通常の水道代を超えた分から3分の1〜2分の1程度が減免される可能性があります。
条件や申請方法は自治体や水道局によって変わるため、一度問い合わせてみるのがおすすめです。
水道管の破裂によって発生した損害は、火災保険で補償される場合があります。
火災保険は、家屋に対する火災や地震、自然災害などによる損害をカバーする保険です。
このうち台風や大雨など、水害による被害も含まれることがあり、火災保険の種類によっては水道管破裂でも補償される可能性があります。
水道管破裂によって建物や家財が水に濡れ、使えなくなった場合に適用される補償です。
水漏れが起きた範囲によっては当てはまるケースもあるため、覚えておきましょう。
水道管破裂の原因が凍結だった場合に、修理費用が受け取れる保険です。
こちらは家財の水濡れなどの被害がなくても適用されます。
ただし、保険料や免責金額によっても内容は変わります。
また古い火災保険であればそもそも該当する保険がついていないこともあります。
まずは自宅の火災保険の契約内容を確認してみましょう。
一度起きてしまうと、被害が大きくなってしまいがちな水道管の破裂。
そのため、自分で事前にできる対策や点検箇所を把握しておくことが大切です。
ここでは、次の4つの対策について解説します。
まずは凍結による破裂を防ぐため、保温材やヒーターの劣化・不具合をチェックするのがおすすめです。
寒冷地であれば水道管が露出している箇所に保温材を巻いたり、ヒーターを取り付けたりしていることも多いです。
使用年数とともに劣化したり、不具合が起きたりするのでシーズン前には必ず点検しておきましょう。
寒冷地の住宅には多くの場合水抜き栓が設置されており、ハンドルをまわして水道管の水を抜くことができます。
これによって凍結が防げるため、水道管破裂の予防にもつながります。
マイナス4度を下回る寒波が来そうだとわかった時点で水抜きをし、凍結に備えておくのがおすすめです。
水道管自体も使用年数が経過するとサビや劣化が進み、破裂する危険性が高まります。
一般的な水道管の耐用年数は15年ほどとされています。
もし水道管の表面にサビや変色が見られたら、専門業者に一度点検してもらうのがおすすめです。
水道管が破裂した際、被害を最小限に抑えるには、全体の水道の元栓をすばやく閉めることが重要です。
もし自宅の元栓の場所を知らないなら、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
また長年使用していないと固まって開きにくくなっていることもあるため、確認と同時に点検作業も行うのがおすすめです。
通常、元栓は水道メーターの近くに設置されています。
本記事では、水道管が破裂する原因や緊急対処方法、修理内容と相場、かかる時間、そして補填制度や事前対策などについて解説しました。
必ず専門業者に修理を依頼するようにしてください。
水道管の破裂はある日突然起きるもの。
水道管破裂を防ぐためには、あらかじめ定期的な点検を行い、保温材やヒーター、水道管の劣化・サビなどを確認することも重要です。
もし破裂が起きてしまったら迅速に対処し、必ず専門業者に修理を依頼しましょう。
DIYでの修理は危険なので絶対にやめてくださいね。
修理費用の相場や内容、かかる時間を本記事で確認しておき、複数業者に見積もりをとって信頼できる業者を選ぶようにしましょう!