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「最近、水道料金が高くなった気がする…」
「自分の住んでいる自治体も値上げするの?」
そんな疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
近年、日本各地で水道料金の値上げが相次いでいます。実際に多くの自治体が料金改定を実施しており、今後も値上げを予定・検討している地域は少なくありません。
水道料金が値上げされる背景には、老朽化した水道管の更新費用や人口減少による収入減、電気代や人件費の上昇など、さまざまな要因があります。そのため、「うちの自治体だけの問題」ではなく、全国的な課題として注目されています。
ビアスこの記事では、水道料金を値上げする自治体の一覧をはじめ、値上げが行われる理由や今後の見通し、家計への影響、水道代を節約する方法までわかりやすく解説します。
「水道料金の値上げとは何か?」
「なぜ全国で水道料金の値上げが進んでいるのか?」
といった疑問を解消し、水道料金の値上げが全国で進んでいる背景や、実際に値上げが決定・検討されている自治体の動向、家計への具体的な影響までわかる内容になっています。


近年、多くの自治体で水道料金の値上げが実施されています。
これまでは一部の地域だけの問題と考えられていましたが、現在では全国規模で料金改定の動きが広がっています。
その背景には、水道事業を取り巻くさまざまな課題があります。
水道料金の値上げが相次いでいる最大の理由は、水道インフラの老朽化です。
日本の水道管の多くは高度経済成長期に整備されたもので、耐用年数を超える設備が年々増加しています。
老朽化した水道管を放置すると漏水や断水のリスクが高まるため、各自治体は更新工事を進めなければなりません。
しかし、水道管の更新には莫大な費用がかかります。
さらに近年は、
なども重なり、水道事業の運営コストが増加しています。
こうした費用をまかなうため、多くの自治体が水道料金の見直しを進めているのです。
水道料金の値上げは、過疎地域や地方都市だけの問題ではありません。
人口が多い都市部でも、水道設備の老朽化や維持管理費の増加によって料金改定が行われています。
実際に全国各地で値上げが実施されており、「人口が多い自治体だから安心」という状況ではなくなっています。
また、水道事業は基本的に自治体ごとの独立採算制で運営されています。そのため、国から十分な財政支援を受けられるわけではなく、必要な費用は利用者の水道料金で賄うのが原則です。
この仕組みも、水道料金の値上げが全国的に広がる要因の一つとなっています。
今後も水道料金を値上げする自治体は増えると考えられています。
その理由の一つが人口減少です。
人口が減ると水道使用量も減少し、水道事業の収入が少なくなります。一方で、水道管や浄水場などの設備維持費は大きく変わりません。



つまり、利用者が減るほど一人あたりの負担が増えやすい構造になっているのです。
さらに、今後は耐用年数を迎える水道管が急増すると予測されており、更新費用も増加していく見込みです。


水道料金の値上げが相次ぐ背景には、日本の水道インフラが抱える深刻な課題があります。
普段は意識する機会が少ないものの、水道管や浄水場などの設備は全国各地で老朽化が進んでおり、維持・更新に多額の費用が必要になっています。
さらに、人口減少や人材不足といった問題も重なり、水道事業の運営は年々厳しさを増しています。
日本の水道管の多くは、高度経済成長期である1950〜1970年代に整備されました。
一般的な水道管の法定耐用年数は40年とされており、現在では更新時期を迎える設備が全国的に増えています。
老朽化した水道管を放置すると、
などの問題が発生する可能性があります。
実際に全国各地で老朽化した水道管の破損事故が報告されており、安全な水道サービスを維持するためには計画的な更新が欠かせません。


老朽化した設備を更新するためには莫大な費用が必要です。
例えば、水道管の交換工事では道路の掘削や復旧作業も伴うため、数百メートルの工事でも数千万円規模になることがあります。
しかし、多くの自治体では人口減少によって水道使用量が減少しており、水道料金収入も減っています。
一方で、
は増加傾向にあります。
その結果、必要な更新工事を進めたくても十分な財源を確保できず、水道料金の値上げを検討せざるを得ない自治体が増えているのです。



こうした状況を象徴する出来事として、2025年には大阪市へ匿名の人物から約21kgの金地金(約5億6,654万円相当)が寄付され、「水道事業に活用してほしい」との意向が示されました。



このニュースは大きな話題に!
それだけ水道インフラの維持・更新には多額の資金が必要であり、自治体の財政負担が深刻化していることを表しているともいえるな。
参照:大阪市に金21キロ寄付 5億6654万円相当 匿名の人物「水道事業に活用して」産経新聞社
水道インフラの課題は設備だけではありません。
近年は、水道事業を支える技術者や職員の不足も深刻化しています。
水道施設の維持管理には専門的な知識や経験が必要ですが、職員の高齢化や退職が進む一方で、若手人材の確保が難しくなっています。
特に地方自治体では、
といった課題を抱えています。
人材不足が進むと設備点検や更新工事の計画にも影響が出るため、水道事業の安定運営にとって大きな問題となっています。



このように、日本の水道インフラは「設備の老朽化」「財源不足」「人材不足」という複数の課題を抱えており、水道料金の値上げが進む大きな要因となっています。


参照:水道屋さんの仕事を知りたい|働き方や業務内容を紹介水の救急隊


すでに料金改定を決定した自治体では、水道インフラの更新費用確保を主な理由として挙げています。
例えば新潟県長岡市では、老朽化した施設の更新や耐震化を進めるため、2026年7月から平均28%の料金改定を実施すると発表しています。
また、千葉県松戸市では約30年ぶりとなる料金改定を行い、2026年4月から平均17.7%の値上げを実施しました。老朽化対策や耐震化工事の財源確保が主な理由とされています。



「都道府県から水道屋さんを探す」の内容から、水道料金の改定または予定がある自治体情報をまとめました。
ただし、一部の情報になりますので、詳しくはお住まいの自治体ページからご確認ください。
| 大阪府 | 内容 |
|---|---|
| 富田林市 | 令和7年10月1日から水道料金を改定 |
| 東大阪市 | 令和7年10月1日から水道料金を改定 |
| 京都府 | 内容 |
| 宮津市 | 水道使用料金の改定について(令和7年10月請求分から) |
| 奈良県 | 内容 |
| 大和高田市 | 令和7年10月から下水道使用料が改定 |
| 滋賀県 | 内容 |
| 滋賀県企業庁 | 令和9年4月1日から水道用水供給事業の水道料金を改定 |
| 兵庫県 | 内容 |
| 神戸市 | 水道料金の改定 2024年10月1日から |
| 姫路市 | 令和7年4月1日からの水道料金・下水道使用料の料金改定 |
| 愛知県 | 内容 |
|---|---|
| 名古屋市 | 令和7年10月分から水道料金・下水道使用料を改定 |
| 瀬戸市 | 令和8年4月から水道料金を改定 |
| 刈谷市 | 令和8年4月から水道料金を改定 |
| 知立市 | 令和8年7月から水道料金を改定 |
| 北名古屋市 | 令和8年4月から水道料金を改定 |
| 静岡県 | 内容 |
| 浜松市 | 2025(令和7)年10月の水道料金改定について |
| 新潟県 | 内容 |
| 新潟市 | 令和7年1月から水道料金を改定 |
| 愛媛県 | 内容 |
|---|---|
| 今治市 | 水道料金改定のお知らせ(令和8年6月検針分より) |
| 高知県 | 内容 |
| 南国市 | 令和7年5月分(4月ご使用分)より水道料金改定 |
| 山口県 | 内容 |
| 山口市 | 水道料金・下水道使用料等の改定 |
全国では現在も多くの自治体が料金改定を検討しています。
特に人口減少が進む地方自治体では、水道使用量の減少によって料金収入が落ち込んでおり、現行料金のままでは事業継続が難しいケースも増えています。
また、水道管の更新需要は今後さらに増加すると見込まれており、数年以内に料金改定を検討する自治体は今後も増える可能性があります。
値上げ率が高い自治体には、次のような共通点があります。



特に長年料金を据え置いていた自治体ほど、一度の改定幅が大きくなる傾向があります。
| 自治体 | 値上げ時期 | 値上げ率 | 主な理由 |
|---|---|---|---|
| 新潟県長岡市 | 2026年7月 | 平均28% | 水道施設の老朽化・耐震化対策 |
| 千葉県松戸市 | 2026年4月 | 平均17.7% | 老朽化設備の更新・耐震化 |
| 千葉県我孫子市 | 2026年4月 | 平均31.8% | 老朽化対策・経営改善 |
| 千葉県営水道 | 2026年度 | 約18%台 | 施設更新費用の確保 |
| 各地方自治体(検討中) | 未定 | 10~30%前後 | 人口減少・更新費用増加 |
※料金改定の内容は自治体の議会審議等によって変更される場合があります。
最新情報は各自治体の上下水道局・水道局の公式サイトをご確認ください。
近年公表された水道料金改定の中でも、比較的大きな値上げ率となっている自治体は次のとおりです。
| 自治体 | 値上げ率 | 実施時期 |
|---|---|---|
| 島根県津和野町 | 約40% | 2025~2027年度(段階実施) |
| 愛媛県松前町 | 約35.2% | 2025年度 |
| 千葉県我孫子市 | 約31.8% | 2026年度 |
| 新潟県長岡市 | 約28% | 2026年7月 |
| 京都府与謝野町 | 約19.9% | 2025年11月 |
| 静岡県浜松市 | 約17.9% | 2025年10月 |
| 千葉県松戸市 | 約17.7% | 2026年4月 |
※自治体によって平均改定率・一般家庭モデルケース・段階的改定など算出条件が異なります。単純比較できない場合があります。


水道料金の値上げと聞くと、「実際にどれくらい負担が増えるの?」と気になる方も多いでしょう。
値上げ率が10〜30%程度と聞くと大きな数字に感じますが、実際の負担額は家庭の人数や水の使用量によって異なります。
ここでは、一般的な家庭を想定して負担増加の目安を見ていきましょう。
総務省の家計調査などによると、一般家庭の水道代は月4,000〜5,000円程度が目安とされています。
仮に月額4,500円の家庭で値上げが行われた場合、負担増加額は次のようになります。
| 値上げ率 | 月額増加額 | 年間増加額 |
|---|---|---|
| 10% | 約450円 | 約5,400円 |
| 20% | 約900円 | 約10,800円 |
| 30% | 約1,350円 | 約16,200円 |
月単位では数百円程度でも、年間では1万円以上の負担増になるケースもあります。
一人暮らしの場合、水道料金は月2,000〜3,000円程度が一般的です。
例えば月額2,500円の場合、
となります。
一人暮らしは使用量が少ないため影響は比較的小さいものの、電気代やガス代など他の公共料金も上昇していることを考えると、家計への負担は決して無視できません。
4人家族になると、水道使用量は月20〜30㎥程度になることが多く、水道料金も月5,000〜8,000円程度になるケースがあります。
仮に月額6,500円の場合、
となります。
家族が多いほど水の使用量も増えるため、値上げの影響を受けやすくなります。特に子育て世帯では洗濯や入浴回数も多いため、水道料金の変化が家計に与える影響は大きいといえるでしょう。


水道料金の値上げが進む中で、日常生活の中でできる節約対策も重要になっています。大きな工事をしなくても、使い方を見直すだけで水道代を抑えることが可能です。


シャワーは家庭の水使用量の中でも大きな割合を占めます。
節水シャワーヘッドに交換することで、水の勢いを保ちながら使用量を減らすことができ、一般的には20〜50%程度の節水効果が期待できるとされています。
特に毎日シャワーを使う家庭では、年間で見ると大きな節約につながります。
水道料金が高くなる原因として意外と多いのが「見えない漏水」です。
トイレタンクの内部部品の劣化や蛇口のパッキンの摩耗によって、気づかないうちに水が流れ続けているケースがあります。
定期的に水道メーターを確認し、使用していないのに数字が動いている場合は漏水の可能性があります。
早めに修理することで無駄な水道料金の発生を防ぐことができます。
洗濯や食器洗いも水使用量が多いポイントです。
例えば、
といった工夫で使用量を減らすことができます。
洗濯や食器洗いも水使用量が多いポイントです。
例えば、
などは、従来型と比べて使用水量を大幅に削減できます。



初期費用はかかりますが、長期的には水道料金の削減につながる投資といえます。


水道料金の値上げは一時的なものではなく、今後も継続する可能性が高いと考えられています。
背景には全国的なインフラの老朽化や人口減少といった構造的な問題があります。
すでに全国の多くの自治体で料金改定が進んでおり、今後も値上げを検討する自治体は増加傾向にあります。
特に長期間料金を据え置いてきた地域では、一度の改定幅が大きくなるケースも見られます。
水道インフラの老朽化は全国的な課題となっており、国も更新費用の確保や広域連携などの対策を進めています。
しかし、すべての更新費用を公費でまかなうことは難しく、多くの自治体では利用者負担(=水道料金)での対応が基本となっています。
人口減少により水道使用量は減少する一方で、設備維持費は増加しています。
そのため、今後は地域差を保ちながらも、全国的に水道料金が上昇していく可能性が高いと考えられています。
水道料金は生活に直結するため、今後の動向を定期的に確認し、家庭内でも節水意識を高めておくことが重要です。
自分の自治体が水道料金値上げするか確認する方法は?
各自治体の水道局・上下水道局の公式サイトや広報誌で確認できます。また、議会資料や「水道事業経営計画」などに料金改定の予定が掲載されることもあります。ニュース発表も参考になります。
水道料金の値上げはいつ決まることが多い?
多くの場合、自治体の議会での予算審議や条例改定によって決定されます。実施の半年前〜1年前に公表されるケースが多く、段階的に値上げされることもあります。
水道料金は今後も上がり続ける?
全国的に老朽化インフラの更新が必要なため、中長期的には上昇傾向が続く可能性が高いとされています。ただし、自治体ごとの状況により上昇幅や時期は異なります。
下水道料金も一緒に値上げされる?
多くの自治体では水道料金と下水道料金は別会計ですが、同時に改定されるケースもあります。特に下水道設備の更新が必要な地域では、セットで値上げされる傾向があります。


水道料金の値上げは、一部地域だけの問題ではなく全国的に進んでいる大きな流れです。
その背景には、水道管や浄水場などの老朽化、人口減少による収入減、維持管理費の増加といった構造的な課題があります。
今後も値上げを実施・検討する自治体は増えると考えられており、家計への影響も無視できません。
一方で、節水対策や設備の見直しによって、日常生活の中でも負担を軽減することは可能です。
水道料金の動向を定期的に確認しつつ、無理のない形で節水を意識していくことが重要です。