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水道屋の仕事・働き方を解説|年収や必要な資格も紹介

水道屋など設備関係の仕事に興味はあるけどどんな仕事なの?

電気やガスと同じで水道業界も安定してそうだけどどうなの?と疑問に思われている求職者の方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、「水道屋の仕事や働き方」「水道屋の年収」について解説していきます。

水道業界の将来性について併せて紹介します。

この記事を読んで欲しい人

  • 水道屋の仕事内容について知りたい
  • 水道屋の働き方や年収について知りたい
  • 資格や工具など水道屋として仕事をする上で必要な物について知りたい
  • 水道屋の将来性について知りたい
目次

水道屋の仕事内容とは

水道屋の仕事内容とは

水道屋は、水回り全般の修理から交換作業、リフォームまで幅広く行っています。

また、緊急対応を行っているため、すぐに現場に駆けつけて水のトラブルを解消してくれます。

以下では、水道屋で対応している仕事について紹介します。

敷地内の水回り全般の修理

水道屋は主に、水漏れやつまりといった水回りの修理を行います。

室内のトイレや浴室、洗面台、キッチン、洗濯機などで修理を行うほか、屋外の修理も行っています。

つまりに関しては、軽度のつまりから専用機器を用いたつまり除去まで対応しています。

水回り設備の交換作業

水道屋では、水回り設備の交換作業も行っています。

パッキンなどの簡単な部品交換から、トイレなどの一式交換、リフォームなどの大掛かりなものまで行っています。

特にトイレでは、トイレ本体の交換作業と床や壁の張り替えなどのリフォームを一緒に行うケースも多く、それらも全て水道屋で対応しています。

水道管の補修作業

水道管の補修作業も水道屋の仕事の一つです。

水道管の寿命は約20年であり、経年劣化によって水漏れなどのトラブルが起こる箇所です。

軽度の場合であれば、補修テープやパテなどを使って自分で応急処置はできますが、あくまでも一時しのぎです。

本格的に修理するなら、プロの力が必要になります。

水道屋なら水道管の補修も対応可能です。

給排水設備のメンテナンス作業

水を利用するには、給排水設備が必要です。

給排水設備のメンテナンスを怠っていると、いつ漏水やつまりに見舞われるかわかりません。

そのため、定期的な給排水設備のメンテナンスが欠かせません。

給排水管は床下や天井裏に設置されているため、目視で確認することが難しいです。

専門業者による定期的なメンテナンスを行うことで現状を確認し、トラブルを未然に防止することが大切です。

水道屋の年収と雇用形態による働き方の違い

水道屋の年収と雇用形態による働き方の違い

水道屋の働き方は、正社員だけではありません。

当然働き方によって年収も異なります。

水道屋の働き方・雇用形態

水道屋には大きく分けて、正社員、個人事業主、経営者の3つの働き方があります。

以下では、それぞれの働き方について紹介します。

正社員

水道屋で正社員として働く場合、研修で水道設備の知識や施工方法、見積もりから提案方法までを学ぶところから始まります。

企業にもよりますが、1日で約3〜6件をこなします。

勤務時間は企業ごとに異なり、24時間対応の業者では、シフト制で夜勤があるところもあります。

給与体系は「基本給+歩合」が一般的で資格を取得していれば、資格手当が加算される事もあります。

正社員のメリットとしては、基本給があるため給与が安定するということが挙げられます。

業務委託・1人親方

水道屋には正社員だけでなく個人事業主という働き方もあり、業務委託・1人親方に分けられます。

業務委託や1人親方は、外部の水道屋から修理業務を委託され、報酬を得るというものです。

支払われた作業料金のうち、委託された個人事業主が報酬として受け取ります。

業務委託・一人親方の特徴としては、正社員とは違い時間に縛られないため、自由な働き方ができるということが挙げられます。

また、収入は売り上げによって左右されるため、件数次第では年収1000万円以上を稼ぐ業者もあります。

独立開業

独立開業とは、経営者を指します。

水道屋では、従業員を雇って会社を経営することも可能です。

正社員から独立して水道屋を開業する場合には、水道修理の資格や知識だけでなく、一般的な会社経営の知識が必要になります。

また、会社経営にはリスクがあるため、個人事業主から規模を大きくして法人化するなどといった戦略が必要です。

独立開業の水道屋の年収は青天井であり、成功すれば1000万円以上の年収を達成することもできるでしょう。

水道屋の年収

水道屋の仕事をするにあたって気になるのは、やはりそれぞれの働き方における年収ではないでしょうか。

水道屋というと、体を使う仕事柄あまり年収が高いイメージがないかもしれません。

水道屋として働きたいと思った以上は、実際の年収を調べておく必要があります。

また、単に年収だけでなく、収入が安定しているかどうかも重要なポイントです。

以下では、働き方別の年収を紹介します。

正社員の場合

正社員の平均年収は、400〜450万円ほどです。

月給に換算すると、35万円ほどとなります。

業務委託・1人親方の場合

業務委託の平均年収は、400〜1000万円ほどです。

月給に換算すると、30〜50万円ほどとなります。

業務委託・1人親方の場合は、小規模経営になりやすいため年収は低くなりやすい傾向にあります。

独立開業の場合

独立開業の平均年収は、400〜1000万円ほどと幅があります。

月給に換算すると、30〜50万円ほどです。

独立して水道屋を営む場合、年収は青天井で1000万円を超える業者もあります。

気になる水道屋の勤務形態

気になる水道屋の勤務形態

水道屋といえば、24時間年中無休で忙しそうなイメージがありますよね。

たしかに、会社の営業時間に依存する部分もありますが、基本は交代制なので休みがないというわけではありません。

以下では勤務時間と休日数を紹介します。

1日の勤務時間

正社員として水道屋に勤務する場合、勤務時間は会社の営業時間に依存します。

例えば24時間営業の会社の場合は、シフト制で勤務時間が決まり夜勤も行っているということになります。

そのため、企業によって勤務時間はさまざまです。

目安ですが、最初の訪問が9〜10時、最後の訪問が18〜19時ぐらいと覚えておきましょう。

月間の休日数

正社員として働く場合、月間の休日数も会社の営業日数に依存します。

水道屋は年中無休の会社が多く、交代制で訪問するため、月間休日数はおよそ6〜8回ほどとなります。

【必要な資格や工具】水道屋の仕事で準備する物

【必要な資格や工具】水道屋の仕事で準備する物

水道屋で働くためには、資格や工具が必要です。

以下では、優先的に取得するべき資格や揃えておきたい工具から、将来的に取得したいものまで紹介します。

必ず必要な資格

水道屋として働く上で、必ず必要な資格を紹介しましょう。

水道屋で働きたい人で以下の資格を取得していない人は、必ず取得するようにしましょう。

普通自動車免許

水道屋で勤務する場合、普通自動車免許は必ず必要となります。

水道屋は、トラブルの現場に車で駆けつけます。

また、修理に使う工具や材料を積む必要があるため車での移動となります。

普通自動車免許は、オートマ車の免許で問題ありません。

将来的に取得したい資格

水道屋で働く上で、将来的に取得したい資格を紹介します。

どの働き方にしても、持っておくと有利になる資格ばかりなので取得を目指しましょう。

給水装置主任技術者

給水装置主任技術者とは、給水装置の設置から点検・修繕、撤去まで行うことができる国家資格です。

給水設備とは、配水管から家庭まで清潔な水を送るための装置全般のことを指します。

受験資格は「給水装置工事に関して3年以上の技術上の実務の経験を有する者」となっています。

これを満たした上で筆記試験に合格する必要があります。

排水設備責任技術者

排水設備責任技術者とは下水道排水設備工事責任技術者の仕事は、「排水設備工事の調査・計画」から「施工・現場管理」まで一連の流れを担います。

施工図面の作成から技術者への指示・指導を行わなければならないため、リーダー的要素が求められるでしょう。

なお排水設備とは、各家庭や企業より出る排水を公共下水道に引き込むまでの「排水管や汚水桝」などの装置のことを指します。

排水設備設置後のメンテナンスも、排水設備工事責任技術者の仕事となっており、清潔な社会を保つうえで欠かせない職業といえるでしょう。

管工事施工管理技士

排管工事施工管理技術士とは、管工事において専門的な知識や技術を要する国家資格です。

管工事施工管理技術士の仕事内容は、管工事の業務に加えて管工事現場の責任者としての役割も担います。

ただし管工事施工管理技術士には1級と2級があり、それぞれで担える役割が異なります。

1級では、専任技術者や主任技術者のほかに監理技術者として全体の管理を任せられます。

2級では専任技術者や主任技術者のみです。

必要な工具

水道屋にとって重要なのが、工具です。

水道屋は、修理内容に応じて工具を使い分ける必要があり、必要な工具を持っていないと修理ができません。

全く作業ができなくなってしまうこともあるため、最低限以下の工具は揃えるようにしましょう。

事前に揃えておきたい工具

水道屋で働くにあたって、事前に揃えておきたい工具は以下の通りです。

各種ドライバー、モンキーレンチ、プライヤー、圧縮ポンプ

これらの工具は、ナットを緩めたり締めたりする際に使用する、最低限必要な工具となっています。

また、圧縮ポンプはローポンプとも言い、空気圧によってつまりを押し出す工具です。

この圧縮ポンプを用いれば、つまりの8〜9割は除去することができます。

勿論、この他に役立つ工具はありますが、ひとまず上記の工具は揃えておきたいところです。

軌道に乗ったら揃えたい工具

水道屋で、ある程度軌道に乗ってから揃えたい工具は以下の通りです。

高圧洗浄機、電動トーラー

圧縮ポンプや各種パイプクリーナーでも除去できないつまりの場合は、高圧洗浄機などの専門機器を使用することになります。

高圧洗浄機や電動トーラーは、排水管洗浄や詰まり除去に対して絶大な効果を発揮してくれます。

ただ、1台あたりの購入金額が高額な為、資金に余裕がないと揃えることは難しいでしょう。

水道屋と設備屋は同じなの?

水道屋と設備屋は同じなの?

水道屋と設備屋は、得意としている作業が違います。

以下では、水道屋と設備屋の特徴を紹介します。

水道屋とは

水道屋とは、家庭などで起こる水のトラブルに対応する水道業者のことを指します。

多くの業者で緊急対応を行っており、24時間年中無休で行っているところも少なくありません。

主な施工内容は、給排水設備の点検・修繕や修理などです。

基本的に、水回りのことであれば何でも対応しており、すぐに解決してくれます。

しかし、トイレのウォシュレットなどの、一部の電化製品の修理は対応していないことが多いので注意が必要です。

設備屋とは

設備屋とは、主に給排水設備の設置などの工事を行う業者です。

給排水設備の設置やリフォームなどの大規模な工事を得意としており、新築現場などで下請けとして施工を行うことが多いです。

業者によっては水漏れ修理などを行っているところもありますが、緊急対応をしている業者はあまり多くはありません。

水道屋の1日のスケジュールや流れを紹介

水道屋の1日のスケジュールや流れを紹介

水道屋の1日のスケジュールは以下のとおりです。

会社によって異なりますが、大まかな日程はほぼ同じです。

まず、朝8時前後に出勤します。

出社したら、メールチェックやその日に訪問する現場の確認、着替えなどをして現場へ向かい、午前中の作業を開始します。

10時前後に小休憩が設けられているところが多く、水分補給をするなどして、また作業を再開します。

12時前後に昼休憩があり、昼食をとります。

このとき、持参した弁当やコンビニ弁当などで済ませ、仮眠を取ることが推奨されていることが多いです。

1時前後から午後の作業を開始し、終了次第、4〜5時に帰社します(現場解散し、自宅へ直帰することもあります)。

会社に戻ったら、社内業務として、その日の工事台帳の入力や明日の現場の確認などをします。

社内業務終了後、18事前後に退勤します。

【適性診断】水道屋に向いている人と向いていない人

【適性診断】水道屋に向いている人と向いていない人

水道屋に向いている人は、以下の通りです。

体を動かすのが好きな人、DIYが好きな人、人と話すのが好きな人、コツコツと作業ができる人。

水道屋は、実際に現場へ足を運んで修理をするため、肉体労働が基本です。

修理に使う工具や材料を運んだり、実際に手を動かして修理をしたりと体を動かす場面が多く、そういった作業が苦ではないという人に向いています。

また、依頼主への作業内容の説明や、見積もりをしないといけないため、コミュニケーション能力は非常に重要です。

水道屋に向いてない人は、以下の通りです。

体を動かすのが苦手な人、人と話すのが苦手な人、作業が苦手な人。

特に体を動かすのが苦手な人は要注意です。

作業自体は手を使いますが、工具や材料を運んだり現場までの移動があったりするため肉体的な労働は避けられないでしょう。

また、現場へ同行する上司や、依頼主とのコミュニケーションも避けられないため、ある程度人と話すのが好きでないと、水道屋で勤務するのは厳しいです。

水道屋の魅力とやりがい

水道屋の魅力とやりがい

水道屋の仕事は、私たちの生活に欠かせないものであるということもあり、魅力ややりがいに溢れています。

水道屋が担っている仕事の意義を知ることで、仕事へのモチベーションにつながります。

また、水道屋としてどのように成長していくのかも重要です。

以下では、水道屋の魅力ややりがい、キャリアパスについて紹介します。

水道屋が担う仕事の役割や意義

水道屋が行う仕事は、給排水設備の配管工事や修理、水まわり設備機器の設置や修理、排水のつまり修理などです。

この給排水設備は、家庭だけでなく、会社のオフィスや公共施設などにもあります。

水の使用は、飲み水や炊飯、洗濯、トイレだけには止まらず、病院や消防といった社会的サービスなど、至る所で衛生的な水が必要とされています。

また稲作や畑作などの農業用水や、工場で使用される工業用水といった部分でも、毎日大量の水が使用されており、水道設備が社会全体を支えていると言っても過言ではありません。

つまり、常に安定して水を供給するための、「大きな意義ある仕事」が水道屋というわけです。

水道屋としての成長とキャリアパス

水道屋への入社後は、新人研修を経て、各事業所で知識と技術を身につけます。

現場の作業に慣れてきたら、資格を取得し、知識と技術をさらに深めていくことで、将来的には、設計や監理などのマネジメント業務に携わることができるでしょう。

水道屋は給排水設備を扱うため、施工ミスがあると生活に支障をきたしてしまいます。

また、施工ミスの被害が拡大すると建物全体にも影響を出してしまいます。

そんな責任重大な仕事にプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

しかし、知識や技術を磨いていけば、プロとしてその業界で価値ある人材となります。

私たちの生活と密接な部分で活躍できるというのは非常に魅力的であるといえます。

水道業界の将来性が明るい理由

水道業界の将来性が明るい理由

私たちの生活に必要不可欠な仕事を行う水道業界はなくなることはありません。

どんなにある業界で安定して収入を得られていたとしても、将来的にその業界自体がなくなってしまっては元もこもありません。

ですから、自分のいる業界の将来をしっかりと見定めておくことは重要です。

以下では、水道業界に将来性がある理由について紹介します。

ライフラインに関わる仕事はなくならない

水は私たちの生活とは切っても切れない重要なものです。

当然それを利用するためには給排水設備が必要で、それらのメンテナンスを行う水道業界はなくてはならない存在です。

ですから、こうしたライフラインを担う仕事は今後も在り続けるといえます。

専門性が高い

水道屋では国家資格に該当するような専門的な知識や技術を扱います。

そのため、専門性の高いプロの作業員は貴重な存在で重宝されます。

高い技術を持っていれば競争も少ないため水道業界で活躍できるといえます。

資格を取得して水道屋として成長していくことができれば、自ずと仕事の幅も広がっていくでしょう。

内装リフォームなど業種を広げやすい

水道屋が行うのは水回りの修理だけでは在りません。

給排水設備の交換からリフォームまで大規模な工事も行うことができます。

トイレ交換と床や壁のリフォームを一緒に行う業者も多く、その仕事は修理だけに留まりません。

水回りだけでなく、その他リフォームを行うことでも活躍が期待できます。

まとめ

まとめ

この記事では、水道屋の仕事内容や勤務形態、水道屋に必要な資格や工具、設備屋との違い、水道屋の1日のスケジュール、水道屋の適正診断、水道屋の魅力とやりがい、水道業界の将来について紹介しました。

水道屋が行う仕事は、主な業務は給排水設備の配管工事や修理、水まわり設備機器の設置や修理、排水のつまり修理などです。

給排水設備は日常生活の至る所にある設備であり、私たちの生活と密接に関わっています。

そのメンテナンスを行う水道屋は非常に重要な存在といえます。

そのため水道屋の仕事は魅力ややりがいに溢れています。

水道屋で働きたいと思った際には、この記事を参考にしていただけると幸いです。

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