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水道代を節約して、少しでも家計の負担を少なくしたいと考えている方も多いでしょう。
しかし、正しい節水方法を知らない方や、間違った節水方法を実践している方が多いのも事実です。
そこで本記事では、水まわりごとの効果的な節水方法について解説していきます。
また間違った節水方法についてもあわせてご紹介します。
水道代の節約を考えているなら、まずは現在の水道代を知るところから始めましょう。
一般的に、水道代は2ヶ月に一度検針・請求されます。
請求書は必ず毎回確認し、前回や前年の同じ月と比較して高いか低いか、その場合は原因は何なのかを分析することが大切です。
水道代は、基本的に次の2つで構成されています。
料金には地域差があるため、ここでは例として東京都の場合の計算方法を紹介していきます。
口径 | 基本料金 |
---|---|
13mm | 860円 |
20mm | 1,170円 |
25mm | 1,460円 |
水道の基本料金は毎回固定された金額で、メーターの口径(太さ)によって料金が決まっています。
口径が太いほど水圧が低下しにくく、安定した水量で利用できますが、その分基本料金も高くなります。
一般家庭では口径13mmから25mmが多く使われており、現在の主流は20mmサイズです。
上水道使用量 | 1m³あたりの単価 |
---|---|
1m³〜5m³ | 0円 |
6m³〜10m³ | 22円 |
11m³〜20m³ | 128円 |
21m³〜30m³ | 163円 |
31m³〜50m³ | 202円 |
51m³〜100m³ | 213円 |
101m³〜200m³ | 298円 |
201m³〜1000m³ | 372円 |
1000m³以上 | 404円 |
従量料金は、実際の水の使用量に応じて課金される料金です。
使用した水量に応じて単価が設定されており、水道メーターの指針を基に算出されます。
水道の使用量が増えるほど単価も高くなる従量課金制のため、一人暮らしなどで使用量が少ない人と比べると、料金に差が出やすいのが特徴です。
その分、4〜5人家族などでもともとの水道代が高ければ、少し節水を心がけるだけでも大きな効果を感じやすいといえます。
下水道使用料 | 1m³あたりの単価 |
---|---|
0m³〜8m³ | 560円 |
9m³〜20m³ | 110円 |
21m³〜30m³ | 140円 |
31m³〜50m³ | 170円 |
51m³〜100m³ | 20円 |
101m³〜200m³ | 230円 |
201m³〜500m³ | 270円 |
501m³〜1000m³ | 310円 |
1000m³以上 | 345円 |
下水道料金は、トイレや洗濯機などから排水した水や汚物を処理するための料金です。
汚水はそのままでは流せないため浄化する必要があり、上水道とは別で請求されます。
下水道料金も上水道同様、使用量に応じた従量料金で計算します。
こちらも使用量が増えるほど単価も高くなっていく仕様です。
0m³~8m³までは固定で560円かかるため、これが実質的な基本料金といえます。
2ヶ月に1回水道の検針が行われると、「水道使用量のお知らせ」と書かれた検針票が置かれているはずです。
自宅の水道代について知るには、検針票の次の点をチェックしましょう。
これらを見ることで無駄遣いがないか、使用量が変に増えていないか、どこを節約できるかが明確になります。
また、毎回検針票をとっておくと、前年やそれ以前の同じ月と比較することが可能です。
ぜひ活用してみてください。
水道代は、次の計算式で求められます。
上水道料金(基本料金 +従量料金) + 下水道料金(基本料金 +従量料金)× 消費税
それでは、次のケースの水道代を計算してみましょう。
基本料金
従量料金
上水道料金は、基本料金1,170円+従量料金1,390円=2,560円です。
基本料金
従量料金
下水道料金は、基本料金560円+従量料金1,320円=1,880円です。
上水道料金2,560円 + 下水道料金1,880円 ×消費税 =4,884円
1ヶ月の水道代はこのように計算します。
水道料金は2ヶ月ごとの請求のため、実際の請求額は9,768円と考えられます。
東京都水道局が行った平成30年度生活用水実態調査における、世帯人数ごとの1ヶ月あたりの平均使用水量は次のとおりです。
1人世帯 | 8.2m³ |
2人世帯 | 15.9m³ |
3人世帯 | 20.7m³ |
4人世帯 | 25.1m³ |
5人世帯 | 27.5m³ |
自宅の水道使用量が平均と比べて高いか低いかの参考にしてみてください。
前述のとおり、水道代は居住地域によって異なります。
節約方法を考える上では、自身の居住地域の水道代を把握することが重要です。
居住地域の水道代は、水道会社の公式サイトで調べられます。
基本料金・従量料金・下水道料金情報を見ると、大体の数値を計算可能です。
水道会社がわからなければ、地域や市区町村の水道事業について書かれたページもチェックしてみてください。
さらに、水道会社のカスタマーサポートに電話して聞くこともできます。
必要に応じて、料金の詳細や料金体系について詳しく書かれた資料を送ってもらってもいいでしょう。
近所の人や友人に聞いてみるのも参考になります。
実際に何人家族で月いくらになるのか、具体的な料金情報が聞けるかもしれません。
地域や世帯の構成によって、一般家庭の1ヶ月の水道代は異なります。
ここでは、一人世帯・二人以上世帯の場合で比較しながら、一般的な水道代の相場を表にまとめました。
地域 | 一人世帯 | 二人以上世帯 |
---|---|---|
北海道 | 2,648円 | 5,275円 |
東北 | 2,648円 | 5,956円 |
関東 | 2,200円 | 5,342円 |
北陸・東海 | 2,049円 | 6,266円 |
近畿地方 | 1,833円 | 4,796円 |
中国・四国 | 2,235円 | 5,078円 |
九州地方 | 2,198円 | 5,407円 |
自宅の水道代と照らし合わせ、高いか低いかの参考にしてみてください。
水道代の節約を考えたとき、抑えておきたいポイントは次の3つです。
まずは、家族全員が節水意識を持つことが大切です。
家族の中の一人だけが意識しても、家庭全体の水道代を減らすことは難しいといえます。
水は貴重な資源であることや、具体的にどんな節水方法をとるか、さらにどうすれば楽しみながら節水に取り組めるかなど、家族みんなで十分に話し合うようにしましょう。
検針票を見せ、実際の数字を示して「これだけ水道代が上がっている」と理解してもらい危機感を持ってもらうのも有効です。
家庭には水を使う場所がさまざまあります。
おおむねトイレ、お風呂、台所、洗面所、洗濯機などが該当します。
それぞれの場所を使う時に節水を意識するだけでも、日々の積み重ねで水道代の節約につながりますよ。
水道代を抑えるためには、水の無駄づかいを避けることが重要です。
水まわりの箇所ごとに節水するポイントがあるため、家族ひとりひとりが節水の意識を持って取り組めるようにしましょう。
ここからは、次の5つの水まわり箇所別に、具体的な節水方法について見ていきましょう。
意外なようですが、家庭内でもっとも水の使用量が多いのがトイレだといわれています。
それだけにトイレの節水を意識することで、家庭全体の水道代の節約に効果的です。
トイレの主な節水方法は次のとおりです。
トイレのタンクには、大小便用の2つのレバーが設置されています。
大レバーは1回にタンク内のすべての水を使用する仕組みで、水の使用量はおよそ13リットルです。
一方、小レバーはひねっている間だけ水が流れる仕組みになっており、水の使用量はおよそ6リットルです。
つまり、小レバーで流すと1回あたりおよそ7リットルの水が節約できることになります。
大便の場合は大きな水量が必要ですが、小便の場合は小さな水量で十分です。
必要に応じてレバーの使い分けをすることで、節水効果が実感できるでしょう。
ただし、小で流しきれずに何度も流してしまうと本末転倒なので注意してください。
女性の場合、公共のトイレで音や臭い消しのために何度も流すという人も多いかもしれません。
家庭では大レバーを1回流すごとに約3円の水道代がかかるとも言われているため、なるべくなら1回で流しきるのが理想です。
流水音を流せるスマホアプリや、消臭スプレーなどをうまく活用してみましょう。
トイレに使える節水グッズも市販されています。
水圧はそのままで、水量だけを減らせるグッズがおすすめです。
例えば、トイレを流したあとの余分な水を止められるものなどがあります。
古い型のトイレは最新型に比べて機能が劣っているため節水効果がなく、より多くの水を使用します。
そのため最新型で節水効果の高いトイレに交換することで、水道代の削減が可能です。
節水トイレのタンクの容量は5リットルほどと小さいため、レバーの大小を意識することなく、自然に節水できるのがポイントです。
毎日料理をする家なら、台所の水の使用量も多いでしょう。
台所の節水方法は次のとおりです。
油汚れやタレなど、しつこい汚れはあらかじめ拭き取りを行ってから洗うと効果的です。
拭き取りには次のものが使えます。
このほか、こびりついた汚れや焦げをヘラで落とすのも有効です。
先にひどい汚れを取っておくだけでも、すすぎにかかる時間が減るため使用量を抑えられます。
洗剤の使用量も減らせて一石二鳥ですよ。
オケ(洗い物をする際のボール)を使うことでも、水の使用量を減らせます。
洗い物の際に流水ではなく、オケに水を溜めてまとめて洗うようにすると、流水で洗うよりも節水でき効率的です。
経済産業省・資源エネルギー庁の試算によると、まとめ洗いは年間約25,560円の節約になるとされています。
節水効果の高い蛇口に交換することでも、水の使用量を削減できます。
流量調整機能や自動停止機能のついた蛇口が、ホームセンターで1,000円前後で売られているため活用しましょう。
また、同様にホームセンターなどで数百円で手に入る「節水コマ」を使うのも有効です。
節水コマは、蛇口の内部に取り付けると約50%の節水効果があるとされています。
水道局で無料で配っている自治体もあるため、一度確認してみてください。
ただし、節水コマを取り付けられるのは、蛇口をひねってまわすタイプのハンドル式のみです。
レバー式蛇口には使用できないため注意しましょう。
食洗器を使用すると、手洗いよりも効率的に食器が洗えます。
食洗機には節水効果の高いものが多くあり、手洗いから食洗機に変えるだけでも大幅な節水が見込めます。
導入にコストはかかるものの、長い目で見ると、食器洗いにかけていた時間が浮く分も含め費用分を回収してなおお得になる可能性が高いでしょう。
使用時はなるべく一定量以上の食器を入れてまとめて洗うようにし、無駄を減らすよう心がけてください。
よくお風呂に入る人や、世帯人数が多い家では、お風呂場の水の使用量も多くなりがちです。
お風呂場での節水方法は次のとおりです。
入浴後のお湯を有効活用することで、節水につながります。
残り湯は洗濯に使えるので、お湯を捨てずに専用のホースを利用して洗濯機へ取り込むようにしましょう。
ただし、仕上げのすすぎはきれいな水で行ってくださいね。
いつも使っているシャワーも、節水機能つきのシャワーヘッドに交換することで水の使用量を抑えられます。
節水シャワーヘッドは水流量を調整しつつも、変わらない水圧で快適な使い心地を実現可能です。
商品によっては通常の50%節水できるタイプもあるので、自宅のシャワーに適合する製品を探してみてください。
状況に応じて、お風呂とシャワーを使い分けることでも節水効果が得られます。
家庭でお風呂を利用する人数が多いなら、その都度シャワーを使うよりも湯船に浸かったほうが節水できます。
反対に一人暮らしであれば、毎回お湯を張るよりも、シャワーを使うほうが水の使用量は少なく済むでしょう。
洗面所で一度に流す水の量はそう多くないように感じますが、毎日の積み重ねで節水が可能です。
洗面所の節水方法は次のとおりです。
洗顔は、洗面器に水を溜めて行うようにしましょう。
流水ではなく必要な分だけの水を使うため、無駄な水の使用を防げますよ。
洗顔同様、歯磨きも流水ではなく、コップに必要な分だけの水を溜めて使用しましょう。
水道の水は、1分間流しっぱなしにするだけでおよそ12リットルを消費するといわれています。
コップ1杯の水で歯磨きを済ませられれば、水道使用量にも大きな差が生まれるでしょう。
手洗いの際、泡で洗っている間も蛇口を流しっぱなしにしていないでしょうか?
前述のとおり、1分間流しっぱなしにするだけで12リットルもの損失です。
必要な時だけ水を出し、こまめに水を止めながら使うように心がけましょう。
台所と同じで、蛇口に節水効果のあるアダプターを取り付けることで、水の出し過ぎを抑えられます。
水流量を制限する機能や、水を細かくまき散らす機能などさまざまなタイプがあるため、自宅の蛇口に適合するものを探してみましょう。
家族の人数が多かったり、洗濯回数が多かったりする家では洗濯場の節水も有効です。
洗濯場の節水方法は次のとおりです。
お風呂場の項目でも書いたとおり、洗濯にお風呂の残り湯を活用することで、洗濯時の水の使用量を削減できます。
まだ温かさの残るお湯であれば、汚れを落とす効果がさらに高くなり一石二鳥です。
仕上げすすぎにはきれいな水を使ってください。
洗濯は一度にまとめたほうが効率的です。
家族の人数が多く一度にまわしきれないようなら、思い切って大きなサイズの洗濯機に買い換えるのもいいでしょう。
ただし、洗濯機いっぱいに洗濯物を詰め込むと汚れが落ちにくくなって逆効果です。
使用時は洗濯機の容量の8割程度を目安にしましょう。
古い洗濯機は、水の使用量が多い傾向にあります。
節水効果の高いドラム式の洗濯機に交換すると、水道代の削減が可能です。
縦型洗濯機に比べてドラム式の洗濯機は節水効果が高く、1ヶ月間使用した場合を比べると水道代は200〜500円ほど安くなりますよ。
水道代の節約を目指す際、一部の人は間違ったやり方をしているケースがあります。
あなたの認識が間違っていないかどうか、ここで改めて確認してみてください。
間違った水道代の節約方法は次のとおりです。
一度に大量の排泄物を流すことで水の使用量を節約しようとする方法は、逆効果となることがあります。
大量の排泄物を一度に流すと水が十分に流れず、つまりの原因となる可能性が高いです。
トイレでは、一度に流しきれる適正な量を流すよう心がけましょう。
トイレタンクにペットボトルを入れることで、水の使用量を減らせるという噂もありますが、これは間違った方法です。
トイレタンクにペットボトルを入れることによって水の量が減ると、かえって水の流れが悪くなる可能性があります。
また、トイレの設計によっては故障やトラブルの原因となることも考えられます。
トイレメーカー側でも推奨していない方法なので、実践している人はやめたほうが賢明です。
トイレで節約を目指す場合は、節水機能の付いたトイレに交換するなど、適切な方法を選びましょう。
水道代は家計に直結する大きな問題ですが、それだけに節約効果も実感しやすいです。
まずは自宅の水道代の内訳を把握し、必要なら計算して、検針票を元に分析してみましょう。
節約時はポイントを押さえながら、水まわりの箇所ごとに効果的な節水方法を試してみてください。
ただし、間違った節約方法を選ぶと効果がないだけでなく、トラブルの原因となる可能性もあります。
正しい節約方法を選び、意識的に水の使用量を管理することで、効果的な節約を実現しましょう。
節水は私たちの日常生活から始まる小さな取り組みですが、積み重ねることで大きな成果を生むことができます。
家族みんなで節水意識を持ちながら、水道代の節約に取り組んでいきましょう。