トイレが流れない…うんち詰まりの原因・NG行動・修理費用の目安を解説

あなたは、トイレを流した瞬間に「え…流れない!?」と焦った経験はありませんか？

特に“うんちが原因で詰まった”と感じたときは、

• 水位だけがどんどん上がってくる
• トイレットペーパーが絡んで崩れずに残る
• このまま溢れるかも…と心臓がバクバクする
• 家族に知られたくなくて余計に焦る

と、不安と恥ずかしさで頭が真っ白になってしまいがちです。

ですが、安心してください。
うんちによる詰まりは、家庭のトイレトラブルの中でも“誰にでも起きやすい”ごく一般的な症状です。
しかも、正しい方法を知っていれば“自力で解消できる”ケースも多くあります。

トイレが“うんちで詰まる”6つの主な原因

「便が硬かったから詰まったのかな？」と思う人は多いですが、実際には 便の状態だけが原因ではありません。

トイレの構造や水量の問題、ちょっとした使い方の癖など、誰にでも起こる条件が重なっただけで詰まりは発生します。

ここでは、家庭で実際に多い“うんち詰まり”の典型的な原因を丁寧に解説します。

① 便が大きい・崩れにくい（硬いとは限らない）

便が硬いと詰まりやすいというのは有名ですが、実は 柔らかくても“大きい塊”になっている場合は同じように詰まります。

特に次のような条件で塊が大きくなりがちです。

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② 便と紙が“同時に”大量に流れてしまう

うんちを隠したくて、

という行動は、便秘ではない人でも詰まりの原因になります。

トイレットペーパーは水に溶けるとはいえ、溶けるまでにはある程度の時間が必要です。

便の塊＋未分解の紙の束が一緒に流れると、排水路で団子状になって引っかかります。

③ 節水トイレの“水量の少なさ”が詰まりを起こす

ここは近年、非常に多いケースです。最新の節水トイレは昔の半分以下の水量で流す設計になっています。

ただしメリットが大きい一方で、

という状況が生まれます。

そのため、“便の量”が勝ってしまい、途中で止まるという詰まり方が増えています。

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④ 排水口のカーブに便が引っかかる（トイレの構造的要因）

トイレの排水路は、臭いが上がらないように中で大きく“湾曲（S字状）”しています。

その狭い部分で、大きめのうんち・紙との混合塊・柔らかいけど量が多い便などは引っかかった状態で止まることがあります。

この場合は、固さよりも形・量・タイミングが詰まりの原因になっています。

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⑤ 便器や排水管にわずかな汚れが残っている

これは気づかない人が多い原因です。

排水路の内面に、

があると、そこが“引っかかりポイント”になり、本来なら流れるはずの便が止まってしまうことがあります。

特に節水トイレは流れる水量が少ないため、汚れが蓄積すると詰まりやすくなる傾向があります。

⑥ 排水桝（ます）が詰まっている〈外側の原因〉

家の外にある 排水桝（はいすいます） が詰まると、うんちが原因でなくとも、

家中の水がすべて流れにくくなる → トイレの詰まりとして現れるという間接的な詰まりが起こります。

排水桝が詰まると、便が正常でも以下のような症状が出ます。

これは“うんちの詰まり”に見えて、実は設備トラブルです。

排水桝トラブルは自分で触ると危険なケースが多いため、業者対応が基本です。

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トイレが“うんちで詰まった”ときに絶対やってはいけないNG行動

詰まりが起きたとき、焦って間違った対処をすると、状況を 悪化させたり、修理費が跳ね上がったり することがあります。

ここでは 絶対に避けるべきNG行動 をまとめます。

① 何度も連続で流す（最も危険）

「もしかしたら流れるかも…」そう思って 2回・3回と流すのは絶対にNG です。

水量がどんどん増えて便器が溢れやすくなり、床や壁が汚れてしまいます。

さらに詰まりの塊が奥へ押し込まれ、かえって取り出しにくくなります。下手をすると排水桝まで逆流して、家中の排水トラブルに発展します。

② バケツで大量の水を一気に流す

SNSで見かける対処法のひとつですが、トイレにうんちが詰まっているときにバケツで大量に水を一気に流すのは危険です。

大量の水を一度に投入すると詰まり部分に強い圧力がかかり、塊がさらに固く押し固められたり、逆に便器のあふれを起こしたりします。

バケツを使うなら「少量ずつ、ゆっくり」注ぐ技術が必要ですが、初心者にはリスクがあります。

③ 熱湯（高温のお湯）を注ぐ

陶器製の便器は急激な温度変化に弱く、ヒビや破損を招く恐れがあります。

さらに、油分を含む便は温めると一時的に柔らかくなっても、冷えると固まって悪化することがあります。

どうしても温度でやわらげたいときはぬるま湯（40～50℃程度）を少量、自己責任でゆっくり入れる。

それでも効果がない場合は他の方法（ラバーカップ、ワイヤー、業者）を優先してください。

④ 棒・ハンガー・固いものを奥へ突っ込む

「少しほじれば取れるかも」と思い、ハンガーなど身近なものを使いたくなるかもしれません。

しかし、金属製や硬い素材の棒は便器の内側に傷をつける恐れがあり、その傷に汚れが溜まりやすくなることで“詰まりやすい状態” を長期的に作ってしまう ことがあります。

棒状の道具を使う場合は、トイレ専用の ワイヤーブラシ（スネーク） を使用しましょう。

⑤ 洗剤を複数混ぜて使う

「これが効かないなら別の洗剤も…」と、次々に試したくなることがあります。

しかし、洗剤の中には混ぜることで有害なガスが発生する組み合わせ があり、健康被害につながる危険な行為です。

⑥ 水が少ない状態でラバーカップを使う

ラバーカップの効果は“水の圧力”によって発揮されます。

水が少ない状態で使用すると、十分な圧力がかからず、詰まりを奥へ押し込んでしまう可能性があります。

ラバーカップのゴム部分がしっかり水に浸かるように、必要に応じて 少量の水を足してから 使用しましょう。

自分でできる“安全な”トイレの詰まり解消法

トイレが詰まってしまうと、「どうしよう…自分で直せるかな…」と不安になりますよね。

でも、うんちによる詰まりは、適切な手順を守ればご家庭でも解消できるケースが多い ので、まずは安心して読み進めてください。

ここでは、危険な対応を避けながら、誰でも安全にできる方法だけに厳選してご紹介します。

① まずは便器内の水位をチェックする

詰まりを見つけたら、最初に見るべきポイントは 水位 です。

水がゆっくり減っていく

軽い詰まりの可能性

水位が高く不安定

追加の水は流さない（溢れる危険）

水位がかなり高い

まずは止水栓を閉めて落ち着く

② ぬるま湯でやさしく詰まりをほぐす（40〜50℃）

うんちが固くなっていると、便器のカーブに引っかかり詰まりやすくなります。

そんなときは ぬるま湯を使うと安全に柔らかくできる ため、まずはこの方法を試す価値があります。

熱湯は便器にヒビが入る危険があるため絶対に避けてください。

重曹とクエン酸を使った対処方法（軽い詰まりの場合）

トイレの詰まりが軽度で、水位が少しずつ下がるような状態であれば、
重曹とクエン酸を使った方法を試せる場合があります。

強い力をかけずに試せるため、「いきなりラバーカップを使うのは不安」という方にも向いています。

③ ラバーカップ（すっぽん）を正しい方法で使う

ラバーカップは、強く押し込む道具ではなく、引き上げるときに効果を発揮する道具です。

使い方を正しく理解していれば、軽い詰まりであれば意外とあっさり解消することもあります。

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④ トイレ用ワイヤー（スネーク）で奥の詰まりを動かす

ラバーカップで動きがない場合、便器の奥で詰まっている可能性があります。

市販の トイレ用ワイヤー は、固形物を引っ掛けて動かしたり、押し流す補助になるため、より奥の詰まりにアプローチできます。

ただし、トイレにワイヤーを使用する際には以下の注意点を守るようにしてください。

「自分でやるのは不安…」という場合は、無理をせず次のステップに進んでください。

実際に調査した「トイレがうんちで詰まった」リアルな体験談

トイレの詰まりは、人に相談しづらく、「自分だけかも…」と不安になりがちなトラブルです。

ここでは、実際に起きたトイレ詰まりの体験談をご紹介します。

体験談①子どものうんちでトイレが詰まってしまったケース

子供のうんちで家のトイレが詰まってしまいました。
ラバーカップを使用しても水位が高い状態で対処できないと判断し、水道修理業者に依頼して直してもらいました。
詰まりの原因が原因なので恥ずかしかったのですが、すぐに直してもらえたので助かりました。

子どもの便は量や形状にばらつきがあり、トイレの水量によっては詰まりやすいケースがあります。
水位が高い状態で無理にラバーカップを使うと、あふれのリスクも高いため、早い段階で業者に切り替えた判断はとても適切です。

体験談②原因が排水管・排水桝まで及んでいたケース

排便後トイレが詰まって流れなくなってしまいました。
自分でどう対処すればいいかわからず、結局水道修理業者に相談したところ配管と排水桝が詰まっていたようで…。
思っていたより高い出費になってしまいました。

このケースでは、表面上は「うんちによる詰まり」に見えても、実際には排水管や排水桝に原因があった可能性が高いです。

排水桝が詰まっていると、ラバーカップなど家庭用の対処では改善しません。
結果的に費用がかかってしまった点は残念ですが、早めに相談していなければ、逆流や漏水といった
さらに大きなトラブルにつながっていた可能性もあります。

体験談③実は“うんち以外”が原因だったケース

うんちがトイレで流れないトラブルが我が家で頻繁に起こるように。
ラバーカップを使用して対処するようにしていたのですが、今朝も起きてしまったのでとうとう業者を頼りました。
実際うんちが原因ではなく、流せるトイレ掃除用品を流していたことと節水トイレであることが原因だったようです。

実際うんちが原因ではなく、流せるトイレ掃除用品を流していたことと節水トイレであることが原因だったようです。

「流せる」と書かれている掃除用品でも、節水トイレでは詰まりの原因になることがあります。

業者に依頼したことで原因がはっきりし、再発防止につながった点は大きなメリットと言えるでしょう。

水道修理業者に依頼すべきケースと費用の目安

トイレの詰まりは、軽度であれば自分で対処できることもあります。
ただし、無理を続けることで状況が悪化し、かえって大がかりな修理につながるケースも少なくありません。

ここでは、業者に相談したほうがよい代表的なケースと、あらかじめ知っておきたい費用の目安をまとめます。

業者に依頼したほうがよいケース

次のような状況に当てはまる場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

これらは、便器の奥や排水管、排水桝まで詰まりが及んでいる可能性があり、家庭用の道具では対応が難しい状態です。

プロが行う主な作業内容

水道修理業者に依頼した場合、状況に応じて次のような作業が行われます。

費用の目安

トイレ詰まり修理の費用は、作業内容や症状によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

軽度な詰まり除去	5,000円〜10,000円前後
専用機材を使う作業	10,000円〜20,000円前後
便器の脱着が必要な場合	20,000円以上

「相談だけ」でも早めが安心！比較サイトで優良業者を見つけよう

トイレの詰まりは、軽いうちに相談すれば、短時間・低コストで解決するケースが多いのが特徴です。

比較サイトを利用すれば、

といったメリットもあります。

「今すぐ修理が必要か分からない」
そんな場合でも、まずは状況を伝えて気軽に相談してみるだけでも安心につながります。

トイレの詰まり(うんち)が起きたときによくある質問≪Q＆A≫

まとめ：トイレが「うんちで詰まった」ときは、落ち着いた判断が大切

トイレがうんちで詰まるトラブルは、突然起こるため、誰でも焦ってしまいやすいものです。

ただ、今回ご紹介したように、詰まりの原因は「うんちそのもの」だけとは限らず、水量不足や排水管・排水桝、節水トイレの特性など、さまざまな要因が関係していることがあります。

水位が高いときは無理に流さず、状況を見極めながら、できる範囲の対処にとどめることが重要です。
それでも改善しない場合や、原因が分からないときは、早めに水道修理業者へ相談することで、結果的に安心して解決できるケースも少なくありません。

「今すぐ修理が必要かどうか分からない」そんなときこそ、比較サイトを活用して状況を伝え、自分に合った対応を選ぶことが、トラブルを長引かせないポイントです。

焦らず、無理をせず、適切なタイミングでプロの力も選択肢に入れてみてください。