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「便秘で固い便が出てトイレつまりが起きた」「大便を流してトイレがつまった」という経験をされた方は多いでしょう。
トイレットペーパーのつまりと同じくらい、大便が原因のトイレつまりはよくあることです。
本記事では、大便を流してトイレがつまった時の対処法や、業者につまり除去を依頼した際の費用を紹介します。
大便を流してトイレがつまった経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。
原因としては次のようなものが考えられます。
順番に解説します。
便秘によって排便が困難になり、固い便が蓄積されると、トイレを流す際に便がつまる可能性が高いです。
便秘は、食物の消化と吸収が適切に行われず、腸内の便の水分量が減少することで起こります。
この結果便が硬くなるため、つまりを起こしやすいのです。
子どもの場合は、大人に比べてより便秘になりやすいといえます。
とくに幼児や幼稚園児の場合、好き嫌いが激しく食物の摂取が偏ったり、水分を十分にとらなかったりすることがよくあります。
また、運動不足でも便秘になりやすいです。
その結果便秘になると大きな固まりの便が蓄積され、トイレを流す際につまりが発生する原因になります。
ペットを飼っていれば、その便をトイレに流すこともありますよね。
トイレの砂ごとトイレに流せるタイプもあるので、多くの飼い主にとっては一般的な方法かもしれません。
しかし、ペットの便は水に溶けにくい・固くなりやすい・便の量が多いといった、人間の便とは異なる特性を持っています。
そのため、ペットの便を流したらつまってしまった、というケースも珍しくありません。
「水に流せる」とうたっている猫砂でも、できれば流さないほうが無難でしょう。
バリウム検査は、医療現場で一般的に行われる検査方法の一つです。
バリウムは、体内部の組織や臓器を観察するX線撮影を行うために、検査前に飲む薬剤です。
通常は排便によって体外に排出されますが、バリウムが混ざった便は固くなりやすく、トイレをつまらせる可能性があります。
大便によってトイレがつまるのは、できれば避けたいですよね。
トイレをつまりにくくするための対策は、次のとおりです。
順番に解説します。
基本的に一度に大量の便を流さず、複数回に分けてこまめに流すようにしましょう。
便がつまる原因の一つは、一度に大量の便を流すことによって排水管がつまることです。
トイレを使用するたびに少量ずつ便を流し、排水管に負荷をかけずに便を処理する意識を持ちましょう。
トイレを使う前に、あらかじめ便器にトイレットペーパーを敷いておくのもおすすめです。
便をトイレットペーパーが受け止めることで滑りがよくなり、便器が汚れにくいというメリットもあります。
一度に便が大量に出ると、それに伴ってトイレットペーパーの使用量も必然的に増えます。
しかし、大量の便にくわえさらにトイレットペーパーも流してしまうと、トイレがつまるリスクは格段に上がります。
必要な場合は便とトイレットペーパーを複数回に分けて流すか、一度に使うトイレットペーパーの量を調整するようにしましょう。
また、ウォシュレットを適宜使用すると、トイレットペーパーの使用量を減らすことにつながります。
ペットの便をトイレに流すことは、飼い主にとって便利な方法かもしれません。
しかし、トイレがつまるリスクを上げる可能性もあります。
ペットの便は、一般の生ごみとして処理できます。
ペット用トイレや専用の生ごみ袋を使用し、適切に処分することで、トイレつまりの予防につながります。
便秘の改善にも取り組むのも効果的です。
便秘を解消するためには、次のような対策を試してみましょう。
便秘には食物繊維の摂取が効果的です。
きのこなどの野菜・果物・海藻の食物繊維をバランスよく摂取することで、便のかさや水分量を増やし、排便を促進できます。
水分不足になると便が固くなってつまりやすくなる上、排便困難にもつながります。
成人であれば1日1.5リットルを目安に、十分な量の水分を摂取することを意識しましょう。
便秘解消には適度な運動も有効です。
運動は腸の活動を促進し、便通を改善する助けとなります。
日常的にウォーキングを取り入れたり、ジムに行く・プールで泳ぐなどの運動を行うのがおすすめです。
定期的な排水管の薬剤洗浄も有効です。
1ヶ月に一度程度、排水管の薬剤洗浄を行うことで便や異物の付着を防ぎ、スムーズな排水が保てます。
専用の排水管洗浄剤が市販されているため、取扱い注意点に従って洗浄を行いましょう。
多くの人は、トイレつまりといえば水道業者を呼ぶイメージがあると思います。
よくCMやチラシでも見ますよね。
しかし、実際にはトイレつまりは自分で直せることがほとんどです。
よほどつまりがひどかったり、便器から水が溢れてきたりする場合は業者に頼むべきですが、軽いつまりであれば十分対応できます。
具体的な方法は次の7つです。
順番に解説します。
大便が原因でトイレがつまる場合、まずは時間を置いて自然に流れるか試してみましょう。
便がつまった状態では、時間の経過とともに便の水分が浸透し柔らかくなることがあります。
大便は基本的には水に溶けるため、一定の時間を置いてから再度トイレを流すことで、自然につまりが解消する可能性があります。
一般的には、30分〜1時間程度の時間を置くと効果的です。
短かすぎても便が溶けきらない可能性があるため、ある程度時間をおけるタイミングで試しましょう。
とはいえ、長時間放置すればいいというわけでもありません。
なかなか溶けないからと放置し続けると、臭いや衛生面の問題、家族がトイレを使用できないといった問題も起きてきます。
ある程度時間を置いても解消しない場合は、別の方法を試してみてください。
もっとも手軽な方法として、便器へ60℃程度のお湯を流すというものがあります。
お湯によってつまった便が柔らかくなり、流れやすくなる効果が期待できます。
まずはこの方法を試してみて、だめだったらほかの方法を試すのがおすすめです。
ただし、沸かしたての熱湯をかけてしまうと、陶器は割れてしまうため注意が必要です。
沸騰したお湯に同量の水を混ぜるとちょうど60℃くらいのお湯になるので活用してください。
ラバーカップ(すっぽん)は、誰もがイメージする王道のトイレのつまり抜き道具ではないでしょうか?
ゴムでできた半円型のカップに持ち手がついており、トイレの穴に密着させて真空状態を作ることでつまりを解消します。
ホームセンター、Amazonなどのオンラインショップ、100円均一などで1,000円前後で購入できます。
使い方は次のとおりです。
注意点として、トイレ内の水が少ないと真空状態になりにくいため、その場合は水を足してやってみてください。
また、勢いよく動かすと水が飛び散るため注意しましょう。
何度か動作を繰り返しているうちに「ゴボゴボ」と音がしてきます。
それがつまりが流れたサインなので、そのタイミングで水を流してみてください。
キッチンで使っている食器用洗剤は中性で、油や汚れを落とす効果があるほか、トイレつまりの解消にも役立ちます。
使い方は次のとおりです。
食器用洗剤の種類はどんなものでも大丈夫です。
ただし、サイズによっては一度にボトルの半分程度を使うため、在庫切れには注意してください。
重曹は安くてエコな上、家の中の掃除に効果が高いため、もともと掃除に愛用している人も多いのではないでしょうか?
普段から料理をするなら、当然お酢も家にあるはずです。
もしお酢がなければ、代わりにクエン酸も利用できますよ。
アルカリ性の重曹と酸性のお酢を組み合わせると、炭酸ガスが発生します。
この気泡がつまった便をゆるめ、分解してくれる効果が期待できます。
もともと家にあるであろう2つの材料を活用し、重曹とお酢を組み合わせた溶液を使う手順は次のとおりです。
使用量が多すぎると、泡が便器から溢れ出てしまうので注意しましょう。
また、炭酸ガスは濃度が濃いと中毒を起こしてしまうため、トイレを換気しながら行ってください。
ワイヤーブラシは、自由に曲がるワイヤーにハンドルがついており、ワイヤーを操作して先端のゴミを除去する道具です。
トイレつまりのほか、排水口の中に物を落としてしまったときなども使えます。
ホームセンターやAmazonなどのオンラインショップで、1,000円〜3,000円程度で購入できます。
使い方は次のとおりです。
ワイヤーブラシの使用の注意点として、激しく摩擦しすぎて便器の表面を傷つけないようにしましょう。
また、ブラシの掃除が大変なことや、場合によってはつまりの原因物をさらに奥へ押し込んでしまう可能性もあるため、使い方には注意してください。
トイレつまり解消に効く薬剤も市販されています。
便つまりの場合はアルカリ性で、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムが配合されている薬剤を選びましょう。
ホームセンターやAmazonなどのオンラインショップで、1,000円程度で購入できます。
中には強い薬剤や臭いがきついものもあるため、トイレを換気しながら作業を行ってください。
軽度のつまりなら、これまでに紹介した方法で自分で直せるかもしれません。
しかし、つまりがひどくて解消できないときは、専門業者に依頼するのも選択肢のひとつです。
専門業者であれば知識・経験に長けており、業務用の専用器具を使ってあっという間につまりを解消してくれます。
手間と時間をかけて自分で取り組むより、お金がかかっても業者に頼むほうがコスパよく悩みが解決できる場合もあるでしょう。
もし頻繁につまりが起きる場合は、排水管やトイレに問題が起きているかもしれません。
一度業者に見てもらえば原因がはっきりするので、トイレがつまるたびに自分で対処したり悩んだりしなくて済むのもメリットです。
とはいえ、業者に依頼するとなると、次のような悩みがあるかもしれません。
そんなときにどうしたらいいか、以下でくわしく解説します。
トイレつまりは個人の生理現象であり、他人に話すことに抵抗を感じるかもしれません。
とくに大便のつまりに関する問題はプライバシーに関わるため、相談することに躊躇してしまいますよね。
しかし、専門業者はこのような問題には慣れています。
プロとして仕事を請けており、べらべら他人に勝手に話すようなこともありません。
そのため、気軽に相談して大丈夫です。
もしあなたが女性で、業者に女性の作業員がいるようなら指定してみてもいいでしょう。
トイレつまりには臭いが伴うことがあり、業者に依頼する際にはその臭いが気になるかもしれません。
しかし、専門業者は適切な装備や対策を行って作業を行います。
たとえ不満があったとしても、言葉や態度にあからさまには出さないのがプロというものです。
臭いに対して嫌な顔をされることはないので、安心して頼んでくださいね。
業者に依頼する際、悪徳業者に遭遇する可能性もあるため心配になるかもしれません。
水道業者の中には、頼んでもいない作業を勝手に追加して料金を釣り上げたり、故障箇所を修理しきれなかったりするブラックな業者も存在します。
次項で失敗しない業者の選び方を知り、そのような業者に出会うリスクを減らしましょう。
便秘で固い便が出てトイレがつまった時に業者に依頼する場合、失敗を避けるためには適切な業者を選ぶことが重要です。
以下の方法を参考にして、信頼できる業者を選びましょう。
順番に解説します。
水道局指定工事店は、公的な機関で認められた信頼性のある業者です。
水道管やトイレつまりの解消に関する専門知識と技術を持っていることが求められており、信頼できる業者といえます。
通常、自治体の水道局のウェブサイトに一覧が載っているはずなので確認しましょう。
水道局指定工事店であれば、指定番号が一緒に記載されています。
業者のホームページを活用して、会社概要や事業内容を確認するようにしましょう。
信頼できる業者は適切な許可や資格を持っており、それらの情報がホームページに掲載されていることが多いです。
反対に、電話番号や住所がなく実績が曖昧な場合は、グレーな業者である可能性が高いでしょう。
業者のこれまでの実績はもちろん、取り組んでいるサービス、口コミ・レビューについてもよく確認し、業者の信頼性や専門性を判断してください。
業者の広告や宣伝において、作業料金が安すぎる場合は注意が必要です。
安価な料金でサービスを提供する業者は、品質や対応に問題がある可能性があります。
また、格安の料金を謳い文句にして、実際にはオプションや追加作業などといって値段を釣り上げる業者も存在します。
業者の信頼性や技術力を重視し、適正な価格設定を行っている業者を選ぶようにしましょう。
複数の業者から見積もりをとることを相見積もりといいます。
2〜3社から相見積もりをとることで価格や対応内容を比較し、適正な価格設定や業者の信頼性が確認できます。
また、業者との対話の中で対応力や説明力も判断できるでしょう。
複数の業者からの見積もりを参考にし、信頼できる業者を選んでくださいね。
トイレの大便つまりで業者を呼ぶとき、気になるのはどれくらいの費用がかかるのか?という点ではないでしょうか。
一般的に、水道業者では基本料金プラス作業代というシステムをとっていることが多いです。
そのため、費用の目安は以下の通りです。
基本料金 | 2,000円〜5,000円 |
トイレつまり作業代(軽度) | 4,000円〜8,000円 |
トイレつまり作業代(重度・配管つまり) | 8,000円〜15,000円 |
+高圧洗浄を行った場合 | 15,000円〜 |
+便器の交換を行った場合 | 30,000円〜 |
見積もりや作業してみての結果、追加で高圧洗浄や便器の取り外しなどが必要になれば、さらに費用は上乗せされるため注意してください。
この記事では、トイレで大便つまりが起きる原因や対処法についてお伝えしました。
便つまりは決して珍しいトラブルではなく、いつでも起きる可能性があります。
便秘だったり、ペットの便を流したりすると起きやすいため、日頃からそのリスクを意識しながらトイレを使うことが大切です。
もしトイレが便でつまってしまった場合、自力で解消する手段はさまざまあります。
しかし、場合によってはかえって悪化したり、逆流して汚水が溢れてしまったりすることもあります。
そんなときは無理をせず、水道局指定工事店の専門業者に依頼するのがおすすめです。
依頼時は必ず相見積もりをとり、信頼性をチェックした上で選ぶようにしてくださいね。