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天ぷらや唐揚げなどの揚げ物料理で使用した油は、適切に処理しなければなりませんが「そのままシンクに流してしまった…!」ということもあるかもしれません。
キッチンで使用した油をそのままシンクに流してしまうと、『つまり』や『水漏れ』が発生してしまったり『環境汚染』の原因になってしまうため絶対に油を排水口に流してはいけません。
うっかり油をキッチンの排水口に流してしまうと、排水管に大きなトラブルが生じてしまう可能性もあるため注意するようにしましょう。
この記事では、油を正しく処理する方法と排水口に誤って流してしまったときの対処方法についてご紹介します。
そもそも「油をなぜ排水口にそのまま流してはいけないのか?」ということについても併せてご紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
お料理などに使用した油を排水口に流してはいけない理由をご存知でしょうか?
「常識的に考えて…?」「環境に悪そうだから…?」と、意外と曖昧な答えしか思いつかないという方もいらっしゃるかもしれません。
いまさら誰かに『油を排水口に流してはいけない理由』について聞くのもなんとなく恥ずかしいですよね。
以下では、キッチンで使用した油を直接排水口に流してはいけない理由について5つご紹介します。
揚げ物が終わった後の油を、排水口に直接流してしまうと高温のため『キッチンの排水管やパッキンが破損し水漏れの原因になる』ため絶対にそのまま流してはいけません。
ご家庭のキッチンで使われることの多い排水管は塩化ビニール管が一般的ですが、熱に弱いため高温の油が流れ込んでしまうと変形したり穴が開いてしまうリスクが高くなります。
塩化ビニル製の排水管(VU,VP,HT)の耐熱温度は80℃前後です。
揚げ物として使用した油の温度は130℃~170℃程度あり、さらに水よりも比重が重く冷えるとネットリと排水管内にこびりつくように流れていきます。
排水管やパッキンが損傷してしまうと水漏れの原因となり、排水管やパッキン部分の交換作業を行わなくてはならず修理が必要となってしまいます。
自宅の修理作業の人に来てもらうと、どうしても人件費代が掛かるので思ったより高額な費用になりやすいです。
高温の油は絶対に流さないようにしましょう。
キッチンの排水口に油を流してしまうと、排水経路内で徐々に冷えていき最終的には固まりとなってつまりの原因になってしまいます。
油のみは温度によって流動性が変わり、温度が下がるほど粘度が増していきます。
これが定期的に発生していると、油は固形化していき排水管の中で溜まっていきます。
徐々に水の流れが悪くなっていき、最終的に完全に排水を妨げてしまうこともあるため気を付けるようにしましょう。
料理に使った大量の油を1度に流してしまった場合はもちろんですが、毎日の家事の中で洗い物に付着した少量の油でも何年もかけて蓄積していくとつまりの原因となります。
洗い物をするときには、鍋やお皿に付着した油汚れはサッとひと拭きしてから洗いお湯を使って流すようにしましょう。
油をそのまま排水口に流してしまうと、環境汚染になってしまうということはご存知でしょうか。
「なぜ油を流すと環境汚染になってしまうのか?」「油がどのように悪影響を与えているのか?」ということまで具体的に説明できる方は少ないかもしれません。
油を浄化しようとすると、使い終わったコップ1杯分(200ml)の油を川や海に安全に返すために必要な水の量は60t(浴槽200杯分)も必要なんです。
まれに大雨などの影響で、家庭で使用された油が下水処理を行われないうちに川や海に流れてしまうようなことがあります。
配管内で固まった油をオイルボールといいます。
この固まっていた油がそのまま川や海に流れ込んでしまった場合、浄化できずに時間の経過と共に酸化してしまい水中の生物に影響を及ぼしてしまいます。
また鳥などの生物は、羽に油分をが含まれていて少々濡れても飛ぶことができます。
しかし、油が跳ねについてしまうと飛ぶことができなくなってしまうんです。
「海で重油が漏れてしまった」といったニュースが流れる事がありますが、この様な場合も一刻も早く油を回収しないと鳥や魚などに大きな影響が出るんです。
排水口に流した油は排水経路にドロドロと付着して、さらに排水口に流れ込んだ細かい食材や洗剤と絡み合い酸化していくことで悪臭を放つようになります。
キッチンのシンクをどれだけキレイに掃除していても、排水口からの強烈な悪臭になる為、なかなか改善されない悪臭の原因になります。
料理に使った油は、決して排水口に流さずに適切に処理するように心がけましょう。
キッチンの排水口に油を流してはいけない理由は、ご理解いただけたかともいます。
しかしながら、どれだけ気を付けていてもトラブルは起こってしまうものですよね。
ここからは油を排水口に流してしまった時の対処について解説します。
誤って油をシンクに流したときには、焦らず次の方法を使って対処するようにしましょう。
油を排水口にそのまま流してしまうと、排水管の側面に付着し温度が低くなるほど流れていかなくなります。
そのまま放置してしまうと確実に排水つまりの原因となってしまうため、誤って油を流したときにはすぐにお湯を流して洗い流すようにしましょう。
ただし気を付けて欲しいのは、排水管で使われる事の多い塩ビ管の耐熱温度は80℃前後なので沸騰した100℃のお湯を流すと排水管を痛めてしまいます。
熱湯をそのままシンクに流してしまうと、変形や破損によって水漏れが生じてしまうことがあります。
お湯を流すときには、決して熱湯ではなく50℃~60℃のお湯を流すようにしてください。
また1度お湯を流しただけでは排水管にこびりついた油を流しきることは難しいです。
翌日以降も複数回に分けてお湯を流して対処してみましょう。
いまは排水つまりの症状がない方でも、定期的にシンクの排水口にお湯を流すことで油つまりを予防できます。
油をシンクにそのまま流してしまったときには、パイプユニッシュなどのキッチン用の液体パイプクリーナーを使って洗浄するようにしましょう。
パイプユニッシュなどの洗浄剤は、アルカリ性の水酸化ナトリウムが2%配合されており粘度も高いため、排水管にしっかりと密着して食材カスや油汚れを分解する効果があります。
油が排水管にこびり付いた状態のまま放置してしまうと、先ほどお伝えしたように食材カスや洗剤カスが付着して腐敗臭などの悪臭が発生してしまう原因になってしまいます。
お湯だけで対処するよりも配管洗浄の効果が高くなるため、油を流してしまった後には悪臭が発生する前にパイプユニッシュなどの液体パイプクリーナーを使って排水管をキレイに掃除するようにしましょう。
アルカリ性の重曹は、油汚れを分解する働きがあるため排水トラップや排水管にこびりついた油を除去することができます。
天然素材の重曹は、薬液タイプのパイプクリーナーと違って健康に悪影響もなく、キッチンなどの水まわりの掃除で役立つので常備しておくと便利です。
重曹水の作り方は簡単!
お湯1Lに対して大さじ2の重曹を混ぜるだけです。
50℃~60℃の重曹水を、シンクの排水口に一気に注ぎ込んでしばらく放置することで排水管の油汚れを洗い流すことができます。
排水トラップの油汚れに対しては、重曹をそのまま振りかけてブラシなどで掃除してお湯をかけるだけで対処することも可能です。
お料理をしたときに使用した油をどのように処分していますか?
ご家庭によって油の処分方法は異なりますが、排水口に流すことは絶対にしてはいけません。
キッチンで使用した廃油の処分方法についてご紹介します。
環境のためにも使い終わった油は適切に処分するようにしてくださいね。
使い終わった後の油をもっともエコロジーに処理する方法は、リサイクル回収に出すということです。
自治体によって異なりますが、廃油の回収を行っているところもあります。
リサイクル回収された廃油はディーゼル燃料にリサイクルされてゴミ収集車や市営バスの燃料に生まれ変わります。
そのまま可燃ごみとして処分するよりも環境に優しく、適切に再利用されるため安心して処理することができる方法ですよね。
自治体によって廃油の回収に関するルールは異なるため、お住いの市区町村のホームページにて確認してみるようにしましょう。
天ぷらや唐揚げを作ったときにでる揚げ油や、フライパンで炒め物を作ったときの油もそのままシンクで洗い流してしまうと詰まりのトラブルの原因になってしまいます。
少量の油も、きちんとキッチンペーパーなどで吸い取ってから可燃ごみとして処分するようにしましょう。
お料理を毎日している方は、少量の油をその都度流してしまうと1年を通して相当な量の油を排水とともに流していることになります。
「このくらいの油くらい流しても大丈夫」と油断するのではなく、少量でも油は拭き取って処分するように心がけましょう。
揚げ物などを行った後は大量の油が残っているはずです。
このような多目の油は、市販の油凝固剤を混ぜるだけで簡単に処分することができます。
油凝固剤はスーパーや薬局だけでなく100均などでも販売されているため、定期的に揚げ物をするご家庭は常備しておくと油の処理を楽に行うことができるのでおすすめです。
油凝固剤を混ぜて固まった油は、ポリ袋に入れて口をしっかりと結んで燃えるゴミで処分するようにしましょう。
牛乳パックと新聞紙を使って、揚げ油を処分するという方も多いのではないでしょうか?
費用も掛からず、使い終わった牛乳パックや新聞紙を再利用することができるおススメの方法の1つです。
やり方は簡単で、使い終わった油を完全に冷ましてから新聞紙やキッチンペーパーをクシャクシャに丸めて牛乳パックの中に敷き詰め、油を流し込むだけです。
油を流し込んだ牛乳パックの中には自然発火を防ぐために少量の水を一緒に入れて、口をガムテープでしっかりと閉じてから可燃ごみに出すようにしましょう。
熱いうちに牛乳パックに流し込んでしまうと、火災の原因になってしまうため必ず完全に冷めてから処分するようにしてください。
揚げ油が温かいうちに、油と同量の片栗粉を混ぜることで凝固剤の代わりとなり処分しやすくなります。
凝固剤のように完全に固まることはありませんが、油に片栗粉を入れて混ぜていくうちに粘土のようになります。
油は温かいうちに片栗粉を混ぜないと固まらないため、注意するようにしてください。
片栗粉によって固まった油は、ポリ袋に入れてしっかりと密封して可燃ごみに出しましょう。
片栗粉だけではなく小麦粉や重曹などで代用することもできます。
油と同じ量の粉を必要とするためあまりコスパはよくありません。
揚げ物の下ごしらえをするときに使用して残った小麦粉や片栗粉などを捨てずに取っておくようにしましょう。
キッチンで油を流して排水経路で詰まってしまうと、水が流れにくくなったり逆流してしまうといった症状が現れてきます。
このまま放置してしまうと、つまりの症状はさらに悪化してしまうため水の流れが悪くなったらすぐに対処するようにしましょう。
油が排水管にこびりついてしまった場合の排水つまりは、以下の3つの方法で解消しましょう。
お湯を流しても解消することができない油つまりは『ラバーカップ』を使って対処するのがもっとも手軽で簡単な方法です。
排水つまりのほとんどは、ラバーカップで解消することができる可能性があるので、排水つまりが発生したときには初めに試すべき方法です。
ラバーカップはホームセンターなどで1000円程度で購入することができます。
一般的にはスッポンと呼ばれ、トイレつまりの際に使われたことがあると思います。
ラバーカップの使用方法はとても簡単なので、誰でも手軽に行えるのも大きな特徴です。
キッチンの排水口にラバーカップが浸るくらいの水を溜め、ゆっくりと排水口部分に密着させて押し込んでいきましょう。
排水口に密着させたラバーカップを、一気に引き抜くことで圧力を掛けて排水つまりを解消します。
ラバーカップは空気圧を利用したつまり解消方法ですが、軽度のつまりに対しては大きな効果を発揮します。
排水つまりがある程度解消されたら、50℃前後のお湯を流して油汚れをしっかりと洗い流すようにしましょう。
トーラーは、ワイヤーの先にブラシなどのアタッチメントを浸けて排水口の中に差し込んで行う排水つまり解消方法の1つです。
ラバーカップは空気圧の力を利用するのに対して、トーラーは直接的に油つまりを除去することができるためより高い効果を発揮します。
トーラーは水道修理業者が利用する電動式トーラーや、一般的家庭で利用できる手動式トーラーがホームセンターやネットで販売されています。
同じような見た目で『ワイヤー式パイプクリーナー』や『ワイヤーブラシ』という名称で販売されているものがありますが、これらもトーラーと同じものなので、適した長さのものを購入するようにしましょう。
トーラー作業を行うときには、まずは排水トラップを取外し排水口部分にトーラーをゆっくりと差し込んでいきます。
排水つまりが発生している部分に突き当ったら、ハンドルを回してブラシを小刻みに動かして汚れを少しずつ削り取ります。
貫通した感触が手に伝わったら50℃前後のお湯を流して作業は完了です。
一般的に販売されているパイプユニッシュなどのパイプクリーナーは、油や食べカスを分解することはできますが固着した油つまりなどに対しては大きな効果を発揮することはできません。
油つまりを解消するために使用するのではなく、排水管をキレイに保ってつまりを予防するために使用するのが一般的です。
油つまりが発生したときには、お湯を流して対処することが多いですがお湯だけでなく食器用の中性洗剤を使う方法もおすすめです。
200ml程度の洗剤を排水口に流し込んで、しばらく放置した後に50℃前後のお湯を流し込みます。
軽度の油つまりや、排水に時間がかかる程度のつまりならこの方法で対処することができる場合もあります。
必要なものは洗剤だけなので、いつでも試すことができる方法の1つです。
キッチンに油を流したことが原因で発生したつまりや油汚れは、ラバーカップやパイプクリーナーで除去できる可能性はあります。
しかし、排水管内にまとわりつくように付着した油や固着してしまった場合は、素人では完全に取り除くことが難しいと思います。
自分で配管洗浄をするのが難しい場合や、排水管のつまりが取り除けない場合にはプロの水道修理業者に依頼してキレイに掃除してもらうようにしましょう。
次は水道修理業者に依頼した場合の費用や相場、作業時間の目安についてご紹介します。
シンクに油を流してしまい油つまりは水道修理業者に任せるのが安心です。
しかし、水道修理業者に依頼するときに一番心配なのは「いくらくらいの費用がかかるの?」ということですよね。
一般的に油つまりなどが生じた場合に、特別な工具を使わずにローポンプなどで解消することができる軽度なつまりに関しては5,000円~8,000円の作業料金で修理対処してもらうことができます。
ワイヤーの先にブラシなどのアタッチメントが付いたトーラーと呼ばれる工具で行うトーラー作業は8,000円~15,000円前後が費用相場です。
高圧洗浄が必要な場合には20,000円~と比較的高額になりやすいため、見積もり時に金額の内訳をしっかりと確認しておくようにしましょう。
このような配管洗浄は洗浄を行うメーター数で変動してきます。
水道修理業者に依頼すると『基本料金+作業料金+部品代+雑費』が修理費用の支払総額になるため、費用を抑えるためには見積もり費用や出張費用が無料のところを選ぶのがおすすめです。
早朝や深夜に水道業者に依頼する場合には、別途料金が発生する可能性もあるため見積もり依頼時に確認するようにしましょう。
例えばクラシアンは深夜早朝では25%の割増料金が発生します。
深夜帯は作業員が少ないうえ、労働基準法でも割増賃金が必要なため仕方のない部分でもあります。
軽度な油つまりの場合にローポンプ(圧縮ポンプ)を使う場合には15分~30分程度で作業が完了することがほとんどです。
トーラー作業や高圧洗浄が必要な場合には、1時間~2時間以上の作業時間がかかる場合もあります。
作業時間は、つまりが生じている箇所や油汚れの状況によっても異なります。
揚げ物に使った油は、1回しか使用することはできないと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
揚げ油は調理する食材にもよりますが、一般的には2回~3回は再利用することができます。
繰り返し使用することで経済的にも環境的にも優しいため、正しい油の保存方法や注意点について知っておくようにしましょう。
天ぷらや唐揚げなどを調理するために使用した揚げ油は、揚げカスなどを熱いうちにすべて取り除いておきます。
オイルポットなどの保存容器の上に油濾し紙(コーヒーフィルターやキッチンペーパー)をセットして使用した油を注いでいきます。
油が完全に冷めたら空気にできるだけ触れないようにフタをします。
容器に移し替えた油はシンク下や冷蔵庫などの冷暗所に保存するようにしましょう。
調理後に鍋に油を入れたまま放置して再利用する方もいますが、口の大きな鍋で放置していると空気や光の影響で酸化してしまいます。
揚げ油をすぐに使う場合以外は、必ず熱いうちに保存容器に入れて処理するようにしましょう。
古い油を何度も繰り返し使用してしまうと、料理が油臭くなってしまうだけでなく体調を崩してしまうことがあります。
繰り返し使えるのは2~4回ですが、揚げ物を行った場合に食材からの油や汁が不純物として油に混ざった場合や、臭いが移ったときには使用回数にこだわらずに新しい油を使用するようにしましょう。
油が下記のような状態のときには酸化が進んでいる可能性が高くなります。
・油の色が濃く黒っぽくなっている
・油の粘度が高くドロドロしている
・生臭い
・180℃に熱した時に煙が出る
1度の調理で唐揚げを大量に揚げたり、さまざまな食材を揚げる場合には油の状態が悪くなりやすいため注意するようにしましょう。
この記事では料理で使用した油をキッチンのシンクに流してしまった場合の対処方法や、油を流すことで生じる排水つまりについてご紹介しました。
うっかり今回だけ油を流してしまったという方、そして日常的に油を流してしまっているという方もいらっしゃると思います。
油を排水口に流してしまうと、排水管を痛めてしまうだけでなく環境破壊に繋がってしまうため、油を排水口に絶対に流さないようにしましょう。
この記事でご紹介した油の正しい処理方法を参考にして、適切に処分するようにしてくださいね。