蛇口をきつく締めてもポタポタ止まらない原因と対処法｜自分でできる修理から業者依頼まで完全ガイド

「蛇口をしっかりきつく締めたのに、なぜかポタポタ水が垂れ続ける…」
こんな経験はありませんか？何度も締め直しても止まらない水漏れは、放置すると水道代が高くなるだけでなく、住宅の劣化やカビの発生などのトラブルに発展しかねません。

一方で、無理に力を入れて締めすぎるのも蛇口のパーツを傷める原因になり、かえって状況を悪化させてしまうことも。

蛇口を“きつく締めても止まらない”のは異常です｜まず知っておきたい前提

蛇口をしっかりと締めてもポタポタと水が漏れ続ける場合、それは決して正常な状態ではありません。
蛇口には水を止めるための内部パーツが備わっており、これが正しく機能していれば、しっかり締めるだけで水は完全に止まるはずです。

完全に閉めても止まらない＝内部パーツが劣化しているサイン

蛇口の内部には「ケレップ（コマパッキン）」や「カートリッジ」といった水の流れをコントロールする重要な部品があります。
これらの部品が摩耗や劣化、変形、ズレなどで正常に密閉できなくなると、水が少しずつ漏れてしまいます。
そのため、いくらハンドルを強く締めても、水が止まらなくなるのです。

力任せに締めるのは逆効果になる理由

「水が止まらないならもっと強く締めればいい」と考えがちですが、これは蛇口の寿命を縮める危険な行為です。
強く締めすぎると、パッキンや内部のゴム部品がさらに傷つき、破損を招くことがあります。
また、過剰な力でバルブ本体やネジ山を傷めることも多く、修理費用がかさんでしまうケースも少なくありません。

放置が危険な3つのリスク

蛇口からの「ポタポタ音」は、最初は気になるだけで済むかもしれません。
しかし、水漏れは自然に直ることは絶対にありません。
少しの放置が、やがて家計や住まいに大きなダメージを与える原因になります。ここでは、水漏れを放置することで起こる主な3つのリスクを詳しく見ていきましょう。

① 水道代がじわじわ上昇する ― 年間で数千円～数万円の無駄に

1秒に1滴の水漏れでも、24時間続けば1日で約8～10リットルもの水が流れ出ます。
1か月では約300リットル、1年ではなんと約3,600リットル（約お風呂18杯分）に相当します。
もしお湯側の蛇口から漏れていれば、ガス代や電気代まで無駄になることに。

水道料金の上昇は少しずつのため、すぐには気づきにくいもの。
「最近、請求額が増えた気がする」「誰も使っていないのにメーターが回っている」などの症状があれば、目に見えない水漏れが進行しているサインかもしれません。

② カビ・腐食・シロアリ被害 ― 住まいの寿命を縮める原因に

蛇口の根元や配管の接続部からの水漏れは、床下や壁の内部で静かに進行することがあります。
表面上は乾いて見えても、内部では木材や壁材が湿気を含み、次のような被害が発生します。

特にキッチンや洗面台の下など、見えにくい場所での水漏れは発見が遅れがち。
気づいた時には、床材や下地の張り替え、壁の修繕が必要になるケースもあります。
修繕費用が数万円～十数万円に膨らむことも珍しくありません。

③ 突然のトラブル化 ― 夜中や休日に「水が止まらない」恐怖

水漏れの原因の多くは、ゴムパッキンやカートリッジの劣化によるものです。
これらの部品は長年の使用で徐々にすり減り、やがて「ひび割れ」や「破損」を起こします。
最初は1秒に1滴の漏れでも、ある日突然、蛇口を閉めても水が止まらなくなることがあります。

特に怖いのが、夜間や休日に発生するケース。
「応急処置ができない」「元栓の場所がわからない」「業者がつかまらない」といった状況に陥り、
最悪の場合はキッチンや洗面台が水浸しになることも。

蛇口からポタポタ漏れる原因5つ【種類別に詳しく解説】

蛇口をきつく締めてもポタポタ水が漏れる場合、多くは内部のパーツの劣化や異常が原因です。
ここでは蛇口のタイプ別に、代表的な原因を5つに絞ってわかりやすく解説します。

① ケレップ（コマパッキン）の摩耗・劣化（ハンドル蛇口の場合）

ハンドルを回して水の流れを調節する蛇口（単水栓や2ハンドル混合水栓）では、「ケレップ」と呼ばれるゴムパッキンが水を止める役割を担っています。
このケレップは使い続けるうちに硬化・変形し、密閉力が低下するため、水が漏れやすくなります。
また、長期間使うことで摩耗し、隙間ができてしまうのも原因の一つです。

② カートリッジの故障（レバー混合水栓）

レバー1本でお湯と水を調節するタイプの蛇口（シングルレバー混合水栓）は、内部に「カートリッジ」というパーツが組み込まれています。
このカートリッジが摩耗や劣化すると、レバーを完全に締めても水の流れを遮断できなくなり、ポタポタ漏れが発生します。
カートリッジは複雑な構造のため、故障時は交換が必要になることがほとんどです。

分解は危険？カートリッジ交換を素人におすすめしない理由

レバー混合水栓の内部にある「カートリッジ」は構造が複雑で、適切な工具や専門知識がないと交換が難しいパーツです。
間違った手順で分解すると、蛇口を破損したり、より大きな水漏れの原因となることがあります。

また、蛇口メーカーによってカートリッジの形状や仕様が異なるため、型番の特定や部品の入手も専門的な知識が必要です。

③ パッキンのズレ・硬化・亀裂

蛇口内部のゴムパッキンは水漏れ防止に不可欠な部品です。
使用や経年でパッキンが硬化したり亀裂が入ったり、設置時にズレている場合も水漏れの原因となります。
特に水圧が高い地域や水質が硬い場合は劣化が早く進む傾向があります。

④ 吐水口内部のゴミ・サビ詰まり

蛇口の吐水口内部に細かなゴミやサビが入り込むと、パッキンや弁が完全に閉じられず、水が漏れることがあります。
これらは目に見えにくく、掃除や部品交換の際にしか気づきにくい原因です。
定期的なメンテナンスが重要です。

⑤ シャワーヘッド・ホースの逆流防止部品故障

シャワー付き蛇口の場合、逆流防止のバルブや部品が壊れると水が漏れやすくなります。
特にホースと蛇口本体の接続部に劣化が起きると、水漏れやポタポタが止まらなくなります。
この部分は専門的な部品交換が必要になることが多いです。

自分でできる修理・交換の範囲｜初心者向け解説

もっとも初心者でも比較的簡単に交換できるのは「ケレップ」や「パッキン」と呼ばれる小さなゴム部品です。
これらはホームセンターで手軽に購入でき、交換手順も説明書や動画で確認できます。

これらの作業は比較的安全ですが、不安な場合は無理をせず業者に依頼しましょう。

ここでは、漏れの場所ごとに具体的な修理手順を紹介します。
部位によって少しずつ作業内容が異なるので、自分の蛇口のタイプに合わせて確認してください。

必要な工具と部品リスト（ホームセンターで買えるもの）

【工具】	【部品】
モンキーレンチ	ケレップ（コマパッキン）
プラスドライバー／マイナスドライバー	ゴムパッキンセット（蛇口用）
パイプレンチ（大きめ蛇口の場合）	カートリッジ（交換が必要な場合は専門業者推奨）

型番の調べ方（メーカー刻印の確認）

まず最初にやるべきことは、蛇口のメーカーと型番を確認することです。

▼型番の確認ポイント

蛇口の本体や根元、レバーの裏側などにメーカーのロゴや型番プレートが付いていることが多いです。

• 例：TOTO（TKJ31UF3R）／LIXIL（LF-H145SY）など

見つからない場合の対処法としては、正面・横・下からの角度で蛇口全体の写真を撮ることをお勧めいたします。

また、蛇口の種類についても確認しておきましょう。例えば単水栓・混合水栓か？ワンホール・ツーホールか？などです。

メーカーのサポートサイトやホームセンターで相談する際に役立ちます。

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蛇口のタイプ別にみる修理の難易度

同じ「蛇口の水漏れ」でも、タイプによって構造や作業の難易度が異なります。
下の表を参考に、自分の蛇口の種類を把握しておきましょう。

蛇口のタイプ	特徴	主な原因	修理の難易度
単水栓（ハンドル1つ）	水のみ or お湯のみを出すタイプ	ケレップ（コマパッキン）の劣化	★☆☆（簡単）
ツーハンドル混合栓	水とお湯を2つのハンドルで調整	ケレップ or 三角パッキンの劣化	★★☆（中級）
シングルレバー混合栓	レバー1本で温度・水量を調整	カートリッジ or Oリングの劣化	★★★（やや難）

蛇口の型番は、本体の根元・レバーの裏・スパウト部分に刻印されていることが多いです。
部品を購入する際は、メーカー（例：TOTO、LIXIL、KVKなど）と型番をメモしておくと間違いがありません。

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蛇口の種類別｜正しい止水方法と応急処置

蛇口の形状や種類によって、水を止めるための操作方法や内部構造は異なります。
正しい止水方法を知らずに対処すると、余計に症状を悪化させることもあるため、ここでしっかり確認しておきましょう。

ハンドル式蛇口（2ハンドル・単水栓）の場合

レバー式混合水栓（シングルレバー）の場合

壁付・台付の違いによる止水栓の場所

止水栓は必ず閉められる位置を把握しておき、緊急時に素早く対処できるようにしておきましょう。

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各部位別の修理ポイント

蛇口の先端（スパウト）からの水漏れ：パッキン交換

最も簡単にできる修理が、この「先端からのポタポタ」を止める方法です。

• 水を止める（止水栓または元栓を閉める）
• ハンドルの中心部のキャップを外し、ドライバーでネジを外す
• ハンドルを引き抜き、スパウトの内部を確認
• 中に入っているゴムパッキン（またはケレップ）を取り出す
• 新しいパッキンを同じ向きで装着
• ハンドルを元に戻してナットを軽く締める
• 水を流して漏れが止まったか確認

ハンドル・レバー根元のにじみ：三角パッキンまたはOリング交換

ハンドルやレバーの根元が濡れている場合は、操作部分のゴム部品が劣化しています。

• ハンドルまたはレバーを外す（上部キャップ → ネジを外す）
• ハンドル下部のカバーやナットを外す
• 中の「三角パッキン」または「Oリング」を取り出す
• 同じサイズの新品を装着し、元の手順で組み立てる
• 水を流して漏れが止まったか確認

根本や接続部の水漏れ：ナット締め直し・シールテープ交換

蛇口の付け根や、壁との接続部からじわじわ漏れている場合は、ナットの緩みやシールテープの劣化が原因です。

• 止水してからナットをモンキーレンチで少しゆるめる
• 古いシールテープをはがす
• ネジ山の方向に沿って、新しいシールテープを5〜6回巻く
• ナットを締め直し、水を流して漏れがないか確認

修理後のチェックと仕上げ

修理が終わったら、次のポイントを確認しましょう。

• 止水栓または元栓をゆっくり開ける
• 蛇口を閉めた状態で10秒ほど観察
• 水滴が残っていないか、接続部からじわじわにじんでいないかチェック
• 問題なければ、蛇口を開けて水量・温度を確認

タオルで軽く拭き取り、しばらく経っても濡れないことを確認できれば成功です。

再び漏れる場合は？

パッキンのサイズ違い・取り付け向きミス・ナットの緩みが原因のことが多いです。
それでも止まらない場合は、内部金属の摩耗や配管側の問題の可能性があるため、早めに業者点検を。

水道修理業者に依頼すべきか？見極めと相談のすすめ

口のポタポタ漏れは、簡単なパッキン交換なら自分でも対処可能ですが、状況によってはプロの業者に頼む方が安心かつ確実です。
以下のポイントをチェックして、適切な判断をしましょう。

自分で直せるケースと注意点

パッキンやケレップといった小さな部品の交換は、比較的簡単で費用も抑えられるため、自分で修理に挑戦したい方も多いです。
しかし、修理経験がないまま無理に分解や作業をすると、蛇口や配管を傷めてしまいかえって修理費用が高くなるリスクがあります。

特に、工具の使い方や部品の適合確認など、専門知識が必要な場面も多いため、十分な情報収集と準備がない場合は無理をしないことが大切です。

水道修理業者に相談・依頼するべきケース

次のような状況では、早めに水道修理業者に相談することを強くおすすめします。

レバーが固くて動かない・ガタつく

レバーが固くて動かず、無理に力を入れて動かそうとすると内部の部品が破損する恐れがあります。
また、逆にグラグラしてガタつく場合も、内部の軸やカートリッジに異常が起きている可能性が高いため、専門業者に相談してください。

蛇口の根本や壁側から水が滲んでいる

蛇口の接続部や配管の根本から水がじんわり漏れている場合は、蛇口本体や配管の接続不良、腐食が原因のことが多いです。
この状態を無理に直そうとすると配管破損や水漏れが悪化することがあるため、必ずプロに修理を任せましょう。

止水栓が固くて回らない（無理に触ると折れる）

止水栓は緊急時に水を止める重要な装置ですが、長期間使われていなかったり、錆びて固着している場合があります。
無理に回そうとすると破損や破断を招き、逆に水漏れや大規模なトラブルの原因になるため、専門業者に依頼するのが安全です。

古い蛇口で型番不明・部品供給が終了している場合

古い蛇口はメーカーでの部品供給が終了していることが多く、適切な部品を入手できません。
無理に修理用の部品を代用すると、水漏れが止まらなかったり、故障が悪化することがあります。
この場合は蛇口本体の交換を検討しましょう。

賃貸物件の蛇口から水漏れしたときは管理会社へ相談を

マンションやアパート等の賃貸物件に取り付けられている蛇口から水漏れが起きた時は、管理者である大家さん・管理会社へ相談しましょう。

基本的に設備の不具合や老朽化は、持ち主である大家さん・管理会社が対応する義務があります。

故意的なトラブルではなく、経年劣化によって起きた症状であれば費用をかけずに業者を呼んで対応してもらえることが多いです。

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水道修理業者に依頼するメリット

正確な原因特定と迅速な修理

プロの業者は専門知識と豊富な経験で、漏水原因を素早く正確に特定します。
そのため、原因の見落としによる修理のやり直しが少なく、無駄な費用や時間の節約につながります。

高品質な部品と保証付き作業

信頼できる業者は純正部品や品質の高い部品を使用し、修理後も一定期間の保証をつけてくれます。
安心して長く使える蛇口の状態を取り戻せるのが大きなメリットです。

緊急対応や複雑な修理も安心

水漏れは放置すると被害が拡大しがちですが、専門業者なら夜間や休日の緊急対応も可能な場合があります。
また、配管工事や蛇口本体の交換など複雑な修理もスムーズに任せられます。

手間やストレスを軽減

自分での修理は調査・部品選定・作業と手間がかかり、失敗の不安もつきまといます。
業者に任せることで、面倒な手続きや作業から解放され、安心して日常生活を過ごせます。

どの業者に頼むべきか｜比較サイト活用のポイント

水道修理業者は数多く存在しますが、料金や対応品質、アフターサービスには大きな差があります。
信頼できる業者を自分で探すのは時間も労力もかかるため、業者比較サイトの活用が効率的です。

まずは気軽に相談してみて、プロの意見を聞くことからスタートするのがおすすめです。

「蛇口のポタポタが止まらない」「どこに頼んだらいいかわからない」など、不安や疑問もまとめて解決できるでしょう。

修理費用の相場｜通常料金と高額になるケース

蛇口のポタポタ漏れ修理にかかる費用は、故障の原因や修理の範囲によって大きく異なります。
ここでは、一般的な相場感をわかりやすくまとめましたので、適正価格の目安にしてください。

軽微なパッキン・ケレップ交換の場合

部品代	500円〜2,000円程度
作業工賃	3,000円〜5,000円程度
合計	4,000円〜7,000円が相場

このレベルの修理は比較的安価で、作業時間も30分～1時間程度で終わることが多いです。

カートリッジ交換や内部部品の修理の場合

部品代	3,000円〜8,000円程度（蛇口の型番による）
作業工賃	5,000円〜10,000円程度
合計	8,000円〜18,000円が相場

カートリッジの交換は部品が高価な場合があり、作業もやや複雑なので費用が高くなる傾向があります。

蛇口本体の交換が必要な場合

部品代	5,000円〜30,000円以上（グレードや機能による）
作業工賃	10,000円〜20,000円程度
合計	15,000円〜50,000円前後が多い

高機能な蛇口や特殊な施工が必要な場合はさらに高額になることもあります。

注意すべき“高額請求”の例

水漏れ再発を防ぐためのメンテナンス｜日常ケアのポイント

蛇口の水漏れは、一度直しても「数ヶ月後にまたポタポタ…」という再発が多いトラブルの一つです。
原因の多くは日常の使い方やメンテナンス不足にあります。
ここでは、修理後に長く安心して使うための具体的なポイントを紹介します。

① 蛇口の寿命は使い方次第！正しい扱い方

日々の小さなクセが、蛇口の寿命を大きく左右します。
特にパッキンやカートリッジなどのゴム・樹脂部品は、使い方次第で劣化スピードが変わります。

強く閉めすぎない

ハンドルやレバーを「ギュッ！」と力いっぱい閉めると、内部のパッキンが押し潰されて変形し、逆に水が止まりにくくなります。

「水が止まった」と感じたら、そこで止める。力を入れて締めるより、“優しく止める”方が長持ちします。

レバーをゆっくり操作する

シングルレバータイプでは、勢いよく開閉すると内部のカートリッジに負担がかかります。
「開ける・閉める・温度調整」をゆっくり行うだけで、摩耗を大幅に抑えられます。

お湯の出しっぱなしに注意

混合栓タイプでは、熱いお湯を長時間出し続けることで内部のゴムが熱劣化します。
使い終わったら「水側」にレバーを戻す習慣をつけましょう。

月に一度の軽点検で早期発見を

蛇口の水漏れは、いきなりポタポタし始めるのではなく、小さなにじみや結露のような症状から始まります。
月に1回のチェックで、再発リスクを大きく減らせます。

チェック項目	見るポイント
ハンドル・レバーの根元	水滴がついていないか？パッキンの劣化サイン
蛇口の先端	水を止めたあと、1〜2分後にポタポタ落ちていないか
蛇口の根元・台座まわり	水が染みていないか、カビやぬめりがないか
配管接続部	壁やシンク下が湿っていないか
水圧・温度調整	レバー操作が重くなっていないか、異音がしないか

定期交換すべき消耗部品の把握

蛇口の内部には、定期交換が推奨される「消耗部品」がいくつかあります。
それぞれの寿命を知っておくことで、トラブルを未然に防げます。

部品名	交換目安	主な症状
パッキン（ケレップ・Oリングなど）	3〜5年	水の止まりが悪い、根元がにじむ
カートリッジ（混合栓）	5〜10年	レバー操作が重い、水温が安定しない
シールテープ	再施工時に交換	接続部からのにじみ
蛇口本体	10〜15年	変色、動きが固い、繰り返す漏れ

掃除・水垢対策で見えない劣化を防ぐ

蛇口の水漏れは、部品劣化だけでなく水垢やサビの蓄積が原因になることもあります。
特に、蛇口の根元・スパウト部分に白く固まったカルキ汚れがあると、内部のパッキンが密着しにくくなります。

• 柔らかい布で水滴を拭き取る（特に使用後）
• 水垢が固まっている場合は、中性洗剤を薄めて優しくこする
• クエン酸水（またはお酢を薄めたもの）を使うとカルキ除去に効果的
  

期使用時の劣化サインの見逃し防止

次のような症状が出てきたら、蛇口自体が寿命に近いサインです。

これらが見られたら、無理に修理を繰り返さず本体交換を検討しましょう。
10年以上使用している場合は、部品供給が終了していることもあるため、メーカー公式サイトや業者に相談するとスムーズです。

蛇口ポタポタ漏れに関するよくある質問（Q&A）

まとめ

蛇口をきつく締めてもポタポタと水漏れが続くと、日常生活にストレスを感じるだけでなく、水道代の無駄や住宅設備の劣化といったリスクも高まります。
水漏れの原因は、パッキンやケレップの劣化から、カートリッジの故障、配管の問題までさまざま。自己判断で無理に修理を進めるよりも、まずは原因を正確に把握することが重要です。

自分で直せる軽微な修理もありますが、複雑なトラブルや工具・知識が不足している場合は、専門の水道修理業者に早めに相談するのが安心・確実です。
信頼できる業者選びには比較サイトの活用がおすすめ。口コミや料金、対応エリアをしっかりチェックして、最適な業者を選びましょう。

水漏れは放置すると被害が拡大し、修理費用もかさみます。小さなトラブルでも見逃さず、早めの対応で快適で安全な暮らしを守ってください。