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トイレタンク内のオーバーフロー管が折れてしまうと、タンクから便器へ水漏れが起きるようになります。
トイレの水漏れが起きたままでは、正常にトイレが使えず困ってしまいます。
この記事では、トイレタンク内の部品である、「オーバーフロー管の役割」や「オーバーフロー管のよくあるトラブル」について紹介します。
また、オーバーフロー管の修理費用についても併せて紹介していきます。
オーバーフロー管とは、トイレタンクの内部にある細長い筒状の部品です。
トイレタンクの内部は覗く機会がないため、あまり馴染みがないかもしれませんが、トイレの機能を維持する上で非常に重要な部品です。
以下では、オーバーフロー管の役割や仕組み、素材や種類の違いを紹介していきます。
オーバーフロー管には、タンク内の水が標準水位を超えて溢れ出さないようにする役割があります。
通常、トイレを使用する中でオーバーフロー管が作動することはありませんが、ボールタップや浮き玉などの部品の故障によりタンク内の水位が上がった時に作動します。
オーバーフロー管が水没するほど水位が上がった場合は、タンク内の水がオーバーフロー管を通って便器に流れる仕組みになっています。
オーバーフロー管は、使われている素材はほとんど同じですが、メーカーによって種類はさまざまです。
以下では、オーバーフロー管に使われている素材や種類の違いについて紹介します。
オーバーフロー管の素材は、樹脂製のプラスチックがほとんどです。
そのため耐久性としては弱く、少しの衝撃で折れたり経年劣化によって破損したりしやすいため取り扱いには注意が必要です。
オーバーフロー管は一種類だけではなく、種類が豊富でメーカーによって高さや形状、取付方法もさまざまです。
自分でオーバーフロー管の交換を行う際には、タンクの品番を調べて適当な部品を取り寄せなければならないため注意が必要です。
オーバーフロー管は、別名「サイフォン管」とも呼ばれています。
どちらの名称も同じ部品を指しており、呼び方以外に大きな違いはありません。
ただし、修理業者や店舗によって名称が違うことがあるため覚えておくと良いでしょう。
オーバーフロー管が折れたり破損するのは、その耐久性の弱さに原因があります。
オーバーフロー管は壊れやすいため、雑に扱っているつもりがなくても破損してしまう恐れがあります。
ですから、部品交換の際などは気をつけて扱う必要があります。
以下では、オーバーフロー管が破損する原因について紹介します。
オーバーフロー管は樹脂製のプラスチックでできており、衝撃に弱く、経年劣化により破損することも珍しくありません。
また、オーバーフロー管はタンク内で水に浸かっているため、劣化しやすいです。
トイレタンク内の部品の寿命と言われている7〜10年ほど経過した部品に関しては、交換を検討すると良いでしょう。
上でも述べたとおり、オーバーフロー管の素材は樹脂製のプラスチックであり、衝撃に弱く壊れやすいです。
特に交換作業をする際に誤ってぶつけてしまうと、破損してしまう恐れがあります。
くれぐれも丁寧に扱うようにしましょう。
トイレタンク内の他の部品を交換する時にも注意が必要です。
他の部品を交換する際に、「オーバーフロー管に手が当たり破損してしまう」なんてことはよくあります。
ですからオーバーフロー管に手が当たらないよう、細心の注意を払って作業を行うようにしましょう。
トイレタンク内に節水目的で入れたペットボトルがぶつかることにより、オーバーフロー管が破損してしまうケースもあります。
トイレタンクに沈めたペットボトルの体積の分だけ節水できると聞いて、実際にやっている人もいるのではないでしょうか。
トイレタンク内の繊細な部品を傷めないためにも、ペットボトルはなるべく入れないようにしましょう。
トイレタンクにはさまざまな部品がありますが、その中のオーバーフロー管が破損するだけでも深刻な被害が出ます。
以下では、オーバーフロー管が破損した時の症状について紹介します。
オーバーフロー管が折れた場合の症状は非常に単純です。
オーバーフロー管が折れた場合、オーバーフロー管の長さがタンク内の水位を下回るため、そこから水が流入して便器へ流れ続けてしまいます。
この水が止まらずに流れ続けることにより、以下のような被害が出ます。
オーバーフロー管が破損してしまうと、トイレを流していないのにもかかわらず便器への水漏れが発生してしまいます。
オーバーフロー管には、タンク内の水位が上昇しすぎた際に便器内へ水を流す役割がありますが、短くなったオーバーフロー管の中を水が通って便器へ流れ出てしまいます。
オーバーフロー管が破損してしまうと、レバーを回していないにもかかわらず水が流れ続けてしまいます。
その結果、便器内の水の水位が上昇し、最終的には便器内の水が溢れて浸水してしまう恐れがあります。
オーバーフロー管が破損すると、タンク内の水が常に便器へ出ていってしまうため、タンク内に水が溜まらなくなってしまいます。
その結果、流すために必要な水の量が溜まらず、トイレが流せないという状況が発生してしまいます。
オーバーフロー管が故障しただけでも、トイレの水が流れ続けてしまうため被害としては大きいものになりやすいです。
最悪の場合、被害が家中に拡大する可能性もあります。
水が流れ続けている間はどうすることもできないため、オーバーフロー管が破損したらいち早く止水栓を閉めるようにしましょう。
オーバーフロー管の故障による被害は、直接的なものだけではありません。
折れて短くなったオーバーフロー管から便器内へと水が流れ続けることで、水道代が高くなります。
逆に言えば、水道代が普段よりも高くなっている場合、水漏れを疑う必要があるということです。
そうした少しの変化に気づくためにも、水道代は定期的にチェックするようにしましょう。
オーバーフロー管が破損してタンク内の水が便器へ流れ続けた場合、便器内の水位が上昇します。
その結果、便器内の水が溢れ、トイレの床が水浸しになってしまう恐れがあります。
またトイレの水が溢れることにより床の腐食や悪臭が発生すると、家全体に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
オーバーフロー管が折れた時に発生するトラブルとして、水が止まらずに流れ続けるということが挙げられます。
そうなった場合、いきなり中の部品を取り出して修理・交換作業をしてはいけません。
トイレの水漏れを修理する際には、まずは給水経路を遮断するために、止水栓を閉める必要があります。
以下では、オーバーフロー管が折れた際の応急処置を紹介します。
トイレの水が止まらない時は、まず止水栓を閉めましょう。
止水栓が閉まっている状態であれば、水は供給されないため流れることはありません。
操作は、マイナスドライバーなどで止水栓を右に回すだけです。
このとき、無理に止水栓を回さないよう注意して行いましょう。
トイレの止水栓がうまく回らないとき、無理に回そうとすると破損の原因になります。
そのような場合は、家全体の元栓を閉めるようにしましょう。
トイレでは元栓を閉めることによっても、水の供給を一時的に止めることができます。
自分でオーバーフロー管の交換を行うことは可能です。
しかし、オーバーフロー管の交換は簡単な作業ではありません。
以下では、オーバーフロー管の交換に必要な道具と注意点について紹介します。
正直、自分でオーバーフロー管の交換をするのはおすすめできません。
何度かやったことがある人であれば問題はありませんが、素人が一人でできるものではありません。
困難な理由としては、トイレタンクの着脱が必要なこと、トイレタンク内の部品の調整を行わなければならないこと、品番に合ったオーバーフロー管の部品を確実に取り寄せなければならないことなどが挙げられます。
トイレタンクは壊れやすく、少しの衝撃でも割れてしまう危険があります。
万が一トイレタンクが破損した場合、トイレタンクの交換をしなければいけなくなり、4〜9万円ほどかかります。
またタンク内の他の部品もしくはオーバーフロー管を破損させてしまったり、使用できない部品を誤って購入してしまったりすると、金銭面でのリスクは計り知れません。
ですから、状況を悪化させてしまう前に水道修理業者への相談を検討しましょう。
難しい作業になりますが、オーバーフロー管の交換は自分で行うことも可能です。
必要な道具を揃え、正しい手順通りに作業を行えば、難しい作業と言えど修理することはできます。
オーバーフロー管の交換は多くの手順を踏んで行うため、自分の独断のみで進めないようにしてください。
以下では、オーバーフロー管の交換に必要な道具と交換手順を紹介します。
オーバーフロー管の交換に使用する工具は以下のとおりです。
モンキーレンチ、ウォーターポンププライヤー、交換用のオーバーフロー管、雑巾、ゴム手袋等。
まず、マイナスドライバーで止水栓を閉め、作業中に水漏れが起こらないようにします。
このとき、感電を防ぐためにコンセントを抜いておいてください。
次にトイレのフタを慎重に外し、レバーを回してタンク内の水を全て出し切ります。
止水栓は閉まっているため、タンクに水が供給される心配はありません。
続いて、トイレタンクに繋がっている給水管のナットをモンキーレンチを使って緩め、給水管を取り外します。
さらにタンクと便座を繋いでいるナットを、モンキーレンチで外します。
それらが完了したら、いよいよトイレタンクを取り外します。
トイレタンクは非常に重いため、十分注意して行ってください。
取り外したトイレタンクは、床に寝かせて置きます。
次は、ウォーターポンププライヤーを使い、トイレタンク底の根本部分を回しながらオーバーフロー管を取り外します。
そして、交換用のオーバーフロー管をタンクの底から差し込み、根本部分を回して設置完了です。
オーバーフロー管の交換が終わったら、トイレタンクを元に戻し、取り外したときと逆の手順でナットを締めていきます。
このとき、ナットをきつく締めすぎて、タンクが割れてしまわないように注意してください。
給水管も同様に、ナットを締めて元に戻します。
ここからは、タンク内の部品の調整をしていきます。
トイレのレバーと、フロートバルブと呼ばれる黒いゴム状の部分をつなぐ、チェーンの長さを調整します。
レバーを回し、フロートバルブが作動するように調整していきましょう。
最後に止水栓を開けてレバーを回し、問題なく作動するかを確認します。
各部品が正常に作動し、タンク内の標準水位が保たれていることを確認してからトイレタンクのフタを戻して完了です。
自分でオーバーフロー管を交換する場合、トイレタンクを割らないよう、細心の注意を払って行う必要があります。
トイレタンクは壊れやすく、少しの衝撃や力加減によっては簡単に割れてしまいます。
またトイレタンクは15〜20kg近くあるため、着脱作業は慎重に行う必要があります。
以下では、自分でオーバーフロー管を交換する際の注意点を紹介します。
トイレタンクの蓋は陶器でできているため、壊れやすいです。
万が一落として割ってしまった場合、交換しなければいけません。
ですから、トイレタンクの取り外しをする際には、慎重に行うようにしましょう。
ナットを締める際にきつく締めすぎてしまうと、トイレタンクを割ってしまう可能性があります。
トイレタンクはもろいため、少しでもヒビが入ると、そこから亀裂が入り割れてしまいます。
ですから、トイレタンクのナットはきつく締めすぎないようにしましょう。
トイレタンクは壊れやすい上に、非常に重いため注意が必要です。
特に床に置く時などは、細心の注意を払わなければなりません。
なるべく衝撃を与えないよう、慎重に取り外しを行うようにしましょう。
オーバーフロー管の交換は、素人にとって困難な作業が多いです。
タンクの着脱やタンク内の部品の調整、品番に適合する部品の購入など、どれをとっても一筋縄ではいきません。
それに、タンクの着脱や材料の購入はリスクも大きいです。
万が一タンクを落として割ってしまった場合、タンクを交換しなければいけなくなってしまいます。
これにはかなりの費用がかかり、4〜9万円の出費となります。
また、タンク内の他の部品を破損させてしまったり、せっかく買ってきた部品が使えなかったりすると、その損額は計り知れません。
水道修理業者に依頼すれば、自分で修理するよりも早く確実に、安く修理することができます。
ですから、水道修理業者への相談を検討されてみてはいかがでしょうか。
オーバーフロー管に問題がある場合、パッキンの交換の費用相場は5000円ほど、オーバーフロー管の交換の費用相場は5000〜7000円ほどとなっています。
業者にもよりますが、一万円以内で修理を受けられるため、水道修理業者に依頼するのがおすすめです。
またオーバーフロー管の交換には、トイレタンクの着脱という工程があり、リスクを伴います。
ですから、水道修理業者への相談を検討されてみてはいかがでしょうか。
オーバーフロー管の交換作業は、1〜2時間ほどで完了します。
また修理に慣れている人が行えば、1時間以内に終わることもあります。
緊急対応を行っている水道修理業者に依頼するのであれば、移動時間を含めても半日もかからずに修理を受けられるでしょう。
トイレタンクの内部は覗く機会が滅多にないため、どのような部品で構成されているかはイメージしづらいのではないでしょうか。
普段目につく便器や便座とは違い、知らないことも多い場所だと思います。
以下では、オーバーフロー管についてよくある質問について答えていきます。
オーバーフロー管は、細長い筒状の部品です。
通常はオーバーフロー管の先端がタンク内の水位より高い位置にあります。
オーバーフロー管の表面には、水位基準を意味する「WL」というマークが記載されており、水位の高低具合を確認することができます。
トイレのオーバーフロー管は、設備屋やホームセンターなどで購入できます。
しかしオーバーフロー管の種類は豊富で、メーカーによって高さや形状も違います。
ですからタンクの品番を調べて、適当な部品を取り寄せる必要があります。
製造が終了しているものもあり、パーツの入手が困難な場合もあるため、業者に依頼するのが確実です。
オーバーフロー管が折れてしまった場合、応急処置はできますが基本的には元通りになることはありません。
オーバーフロー管はタンク内の水に浸かっており、次第に経年劣化していきます。
そのため応急処置をしたとしても、またすぐに破損してしまいます。
ですからオーバーフロー管が壊れた場合は、新しいものに交換する必要があります。
本記事では、オーバーフロー管の役割や仕組み、交換作業のやり方や注意点、交換にかかる費用相場などについて紹介しました。
オーバーフロー管の交換方法を紹介してきましたが、正直なところ、素人が自分で行うのは困難です。
また、失敗した時のリスクが大きく、さらに状況を悪化させてしまう可能性も十分あります。
オーバーフロー管の交換をする場合は、水道修理業者への依頼を検討されてみてはいかがでしょうか。