洗濯機にティッシュを入れてしまった！詰まりの原因と正しい対処法・業者に頼む判断基準

洗濯が終わってフタを開けた瞬間、衣類一面に広がる白いティッシュのかけらを見て、思わず固まってしまった経験はありませんか。

「見た目は大変だけど、そのうち流れるだろう」「もう一度洗えば大丈夫かな」
そう思ってしまいがちですが、実はティッシュを一緒に洗ってしまったことが原因で、洗濯機が詰まるケースは少なくありません。

糸くずフィルターや排水ホース、排水口に細かく砕けたティッシュが溜まると、排水エラーや水が抜けないといったトラブルにつながることもあります。

洗濯機にティッシュを入れてしまうと何が起きる？

洗濯機にティッシュを一緒に入れてしまうと、見た目が大変なだけでなく、洗濯機の排水トラブルにつながることがあります。

「ティッシュは水で溶けるから問題ないのでは？」と思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。

ティッシュは水で溶けるが「完全には流れない」

一般的なティッシュは、水に触れると細かく崩れる性質があります。

しかしこれは「溶けて消える」のではなく、繊維が細かくちぎれて散らばっている状態です。

この細かな繊維が、

といった場所に絡みつき、少しずつ溜まっていくことで詰まりの原因になります。

一度の洗濯では問題がなくても、何度か重なると排水が追いつかなくなるケースもあります。

洗濯機の中で起こりやすい詰まりポイント

ティッシュの繊維は、洗濯機内部の「水が通る道」に集まりやすく、以下のような場所でトラブルを起こしやすくなります。

糸くずフィルター

洗濯中に出たゴミを集める役割があるため、ティッシュの繊維が一気に詰まりやすい部分です。

ここが詰まると、排水がうまくいかず、洗濯終了後も水が残る原因になります。

排水ホース

フィルターをすり抜けた繊維が、排水ホースの内側に貼りつくと、少しずつ通り道が狭くなっていきます。

すぐに完全に詰まらなくても、排水に時間がかかる、音がするなどの違和感が出やすくなります。

排水口・防水パン

流れきらなかった紙くずが排水口側に溜まり、防水パンに水が溜まる、あふれるといったトラブルにつながることもあります。

洗濯槽の裏側（見えない部分）

見えない部分に繊維が残ると、湿った状態が続き、ニオイや再発の原因になることがあります。

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すぐに症状が出ないこともあるので注意

ティッシュを洗ってしまっても、その直後は問題なく使えることもあります。

しかし、

といった形で、時間差でトラブルが表面化するケースも少なくありません。

「一度大丈夫だったから安心」ではなく、異変がないかを数回の洗濯で注意して見ておくことが大切です。

ドラム式洗濯機でティッシュを入れてしまった場合の注意点

ドラム式洗濯機でも、ポケットに入ったティッシュを一緒に洗ってしまうトラブルは起こります。
ただし、縦型洗濯機よりも注意が必要な点があります。

ドラム式はティッシュ詰まりが起きやすい理由

ドラム式洗濯機は、少ない水で効率よく洗う「節水設計」になっています。
そのため、ティッシュの繊維が十分に流されず、

に溜まりやすい傾向があります。

縦型に比べて構造が複雑なため、詰まりが起きると症状が長引きやすいのも特徴です。

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表面上は動いていても安心できない

ドラム式の場合、

• 洗濯自体は終わる
• 何となく排水されている

ように見えても、内部でティッシュの繊維が少しずつ溜まっていることがあります。

そのまま使い続けると、ある日突然エラーが出たり、排水できなくなったりするケースもあります。

洗濯機の種類にかかわらず、

という点は共通しています。

「まだ動いているから大丈夫」と思わず、違和感を覚えたら、無理をせず専門業者への相談も検討しましょう。

乾燥機能付き洗濯機でティッシュを入れてしまった場合の注意点

洗濯機にティッシュを入れたまま洗ってしまい、そのまま乾燥までかけてしまったというケースは少なくありません。
実はこの場合、洗濯のみよりも注意が必要です。

乾燥をかけるとティッシュの繊維が「固着」しやすい

乾燥機能を使うと、水分を含んだティッシュの繊維が熱によって乾き、

などにこびりつくように付着しやすくなります。

一度固着すると、通常の洗濯や簡単な掃除では落としにくくなります。

乾燥フィルターの目詰まりに注意

乾燥機能付き洗濯機には、必ず乾燥フィルター（リントフィルター）が付いています。

ティッシュを洗ってしまったあとに乾燥をかけると、このフィルターに大量の紙くずが溜まり、

といった症状が起きやすくなります。

洗濯機が詰まった？よくある症状チェック

ティッシュを一緒に洗ってしまったあと、「ちゃんと動いているように見えるけれど、本当に大丈夫だろうか」と不安になりますよね。

ここでは、洗濯機や排水まわりに現れやすい症状を整理します。
ひとつでも当てはまる場合は、詰まりが起きている可能性があります。

排水できない・エラー表示が出る

洗濯や脱水の途中で止まり、排水エラーの表示が出る場合、排水経路のどこかで水の流れが妨げられている可能性があります。

ティッシュの繊維が糸くずフィルターや排水ホースに詰まると、洗濯機は安全のために動作を止めることがあります。

洗濯終了後も槽の中に水が残っている

洗濯が終わっているのに、洗濯槽の底に水が溜まったままになっている場合も要注意です。

これは、

• 排水が途中までしか進んでいない
• 水が少しずつしか抜けていない

といった状態で、詰まりが進行しているサインと考えられます。

防水パンや床が濡れている

洗濯機の下に設置されている防水パンに水が溜まったり、床が湿っていたりする場合は、排水が追いつかず、あふれかけている可能性があります。

見逃しやすい症状ですが、放置すると水漏れトラブルにつながることもあります。

この状態が続くと、床材の傷みやカビの原因になることもあります。

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排水時の音がいつもと違う

脱水のタイミングで、

が聞こえる場合も注意が必要です。

これは、排水経路が部分的に詰まり、空気と水がうまく入れ替わらなくなっている状態で起こります。

何度洗っても衣類に紙くずが付く

一度洗い直したのに、次の洗濯でも衣類に白い繊維が付着する場合は、洗濯槽の裏側や内部部品にティッシュの繊維が残っている可能性があります。

見た目の問題だけでなく、内部に汚れが溜まっているサインとして捉えましょう。

まず自分でできる対処法｜無理をしないことが大切

ティッシュを一緒に洗ってしまった場合、症状が軽いうちであれば、自分で対応できるケースもあります。
ただし、間違った対処をすると詰まりを悪化させてしまうこともあるため、「できる範囲だけ」「無理をしない」を意識してください。

① 洗濯機の電源を切り、しばらく様子を見る

排水が遅い、少し水が残っている程度であれば、まずは電源を切り、30分〜1時間ほどそのまま置いてみましょう。

細かいティッシュの繊維は、時間が経つことで水と一緒に少しずつ流れる場合があります。
慌てて再運転を繰り返すより、一度落ち着いて様子を見ることが大切です。

② 糸くずフィルターを丁寧に掃除する

多くの場合、最初に詰まりやすいのが糸くずフィルターです。

③ 排水ホースの状態を確認する

洗濯機の背面や下側にある排水ホースも、ティッシュ詰まりの影響を受けやすいポイントです。

次の点を確認しましょう。

④ 洗濯物を入れず「すすぎ＋脱水」を1回だけ試す

フィルターやホースに問題が見当たらない場合は、洗濯物を入れずに「すすぎ＋脱水」を1回だけ行います。

目的は、内部に残った細かい繊維を、水と一緒に流すことです。

このときの注意点は以下の3つです。

あくまで「軽く流す」ための運転に留めましょう。

水道修理業者に相談すべきケースと費用の目安

自分でできる対処を試しても改善しない場合、無理に使い続けるのはおすすめできません。
洗濯機内部や排水設備に負担がかかり、結果的に修理費用が高くついてしまうこともあります。

ここでは、業者に相談したほうがよい判断基準と、依頼した場合のおおよその費用感を解説します。

業者に相談を依頼すべき症状・ケース

次のような状態が見られる場合は、内部でティッシュが絡まり、個人での対処が難しい段階に進んでいる可能性があります。

この段階で無理に運転を続けると、排水ポンプや内部部品を傷めてしまうことがあります。

プロが行う主な作業内容

水道修理業者に依頼した場合、症状を確認したうえで、次のような作業が行われます。

原因を特定したうえで作業を行ってもらえるため、応急対応ではなく、再発を防ぎやすくなります。

費用の目安はどれくらい？

洗濯機のティッシュ詰まりに関する修理費用は、症状や作業内容によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

軽度な詰まり除去	8,000円〜15,000円前後
分解を伴う作業	15,000円〜25,000円前後

水道修理業者選びで失敗しないために

水道修理業者に依頼する際は、

といった点を確認することが大切です。

水道修理業者の比較サイトを利用すれば、複数の業者を一度に比較でき、料金や対応の違いも確認しやすくなります。

「どこに頼めばいいかわからない」という場合はまずは比較サイトを活用して、近くの水道修理業者を2～3社を見つけてみましょう。

実際にあった体験談｜洗濯機のティッシュ詰まりトラブル

洗濯機にティッシュを入れてしまったトラブルは、決して珍しいものではありません。
ここでは、実際に寄せられた声をもとに、専門的な視点からのコメントを添えて紹介します。

体験談① 洗濯機交換が必要になったケース

洗濯機にティッシュのカスが大量に入り、排水が完全に詰まってしまいました。自分で掃除しようといろいろ試しましたが改善せず、最終的に業者に依頼。
詰まり自体は解消しましたが、「洗濯機本体の劣化も進んでいる」と言われ、交換が必要になってしまいました。
10年近く使っていたので、寿命だったのだと思います。

長年使用した洗濯機は、内部部品の劣化により、ティッシュなどの異物が引っかかりやすくなります。
このケースでは、詰まりがきっかけで劣化が表面化したと考えられます。

体験談② 子どものポケットティッシュが原因だったケース

子どもがズボンのポケットにティッシュを入れたまま洗濯してしまい、排水が詰まってしまいました。
自分で何とかしようとしましたが改善せず、業者を呼ぶことに。結果的に、詰まりだけでなく水漏れも見つかり、一緒に直してもらえたので依頼してよかったです。

ポケットティッシュは量が多く、一気に繊維が流れ込むため、短時間で詰まりを引き起こしやすいのが特徴です。
業者に依頼したことで、詰まり以外の不具合も同時に発見できた良い例といえます。

体験談③ 内部に大量のゴミが溜まっていたケース

洗濯機がまったく排水しなくなり、業者に依頼しました。分解してもらったところ、ぐちゃぐちゃになったポケットティッシュやホコリなど、大量のゴミが内部に詰まっていたそうです。

ティッシュ詰まりは単体で起きるより、ホコリや糸くずと絡み合って塊になることで悪化します。
この状態になると、一般的な掃除では対応が難しく、専門業者の対応が必要になります。

洗濯機のティッシュ詰まりを防ぐためにできる予防策

洗濯機のティッシュ詰まりは、少し意識するだけで防げるケースがほとんどです。
日常の中で取り入れやすい予防ポイントをまとめました。

洗濯前にポケットを確認する習慣をつける

最も基本で、効果的なのが洗濯前に必ずポケットをチェックすることです。

特に注意したいのは、

家族全員で「洗濯前はポケット確認」を習慣化すると、トラブルの発生率を大きく下げることができます。

子どもがいる家庭は「洗濯カゴに入れる前チェック」を

小さな子どもは、無意識にポケットへティッシュを入れてしまうことがよくあります。

洗濯機に入れる前に、

といった一手間を加えるだけでも、詰まりトラブルを防ぎやすくなります。

糸くずフィルターはこまめに掃除する

ティッシュ詰まりだけでなく、普段から糸くずフィルターにゴミが溜まっていると、
排水不良が起きやすくなります。

目安としては、

定期的な掃除が洗濯機を長持ちさせるポイントです。

洗濯機の異変を「放置しない」

といった小さな異変を感じたら、「そのうち直るだろう」と放置せず、早めに確認・対処することが大切です。

早い段階で気づけば、簡単な掃除だけで済むことも少なくありません。

洗濯機の排水口にティッシュが詰まった｜よくある質問（Q&A）

まとめ

洗濯機にティッシュを入れたまま洗ってしまうトラブルは、誰にでも起こりうる身近な失敗です。
一見すると細かく溶けて流れていきそうに見えますが、実際には繊維が内部に残り、排水詰まりやエラーの原因になることがあります。

症状が軽いうちであれば、糸くずフィルターの掃除や排水ホースの確認など、自分でできる対処で改善するケースもあります。
ただし、何度も運転を繰り返したり、無理に分解したりすると、かえって状態を悪化させてしまうこともあります。

「排水しない」「エラーが続く」「水漏れが心配」と感じたときは、無理をせず、水道修理業者に相談することも大切な選択肢です。
原因を見極めたうえで対応してもらえるため、その場しのぎではなく、再発防止につながりやすくなります。

少しでも異変を感じたら、早めの確認と判断で、洗濯機を長く安心して使い続けましょう。