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排水管の正しいメンテナンス方法や掃除頻度について、ご存知ない方も多いでしょう。「掃除が面倒だから」とついつい放置している方もいるかもしれません。
しかし、排水設備のメンテナンスを怠ると詰まりが起き、除去費用が高額になる可能性があります。
本記事では、正しい排水管のメンテナンス方法や掃除頻度、掃除のお役立ちグッズについて解説していきます。
排水管は外から汚れが見えないため、掃除するタイミングに迷ってしまう方も多いでしょう。
臭いが気になる、水の流れが悪いといった症状が出る頃には、汚れが蓄積してしまっているかもしれません。
そうなると掃除や詰まり除去により多くの費用がかかってしまうため、普段からこまめにメンテナンスすることが大切です。
ここでは家の水まわりの箇所別に、排水管が汚れる原因や、適切なメンテナンスの頻度について解説します。
キッチンが汚れる原因と掃除の頻度について見ていきましょう。
キッチンの排水管が汚れる主な原因は次のとおりです。
キッチンではさまざまな食材を扱うため、それだけいろんな種類の汚れが生じます。
とくに揚げ物や炒め物で発生する油脂類は、排水管を汚してしまう大きな原因になります。
キッチンは、1週間に一度は掃除を行いましょう。
家庭ごみの日に合わせ、排水口を取り外し排水管の掃除を行うのが理想的です。
ゴミ受けのゴミ捨てや排水口のネットの交換、シンク全体の掃除は、夜ご飯の洗い物のあとに毎日行いましょう。
続いて、洗面所が汚れる原因と掃除の頻度について紹介します。
洗面所の排水管が汚れる主な原因は次のとおりです。
洗面所は洗顔料や歯磨き粉の成分で汚れやすいほか、髪の毛も流れていきやすい場所です。
とくに大きなごみは、排水口にネットをかけるなどしてある程度受け止められるようにしておきましょう。
洗面所の掃除の目安は、1週間に一度程度です。
洗面所の排水管は細めなので、専用の細いブラシを用意して掃除しましょう。
続いて、浴室が汚れる原因と掃除の頻度について紹介します。
浴室の排水管が汚れる主な原因は次のとおりです。
浴室は家族それぞれが毎日使用するため、石鹸やシャンプー類、皮脂汚れなどが溜まります。
また、濡れたまま乾く暇なく使い続けると、水アカやカビが発生しやすくなります。
浴室の掃除は3日に一度、つまり1週間に二度ほど行うのが理想的です。
排水口を取り外し、排水管の掃除を行いましょう。
普段の掃除は、排水口に溜まる髪の毛を取り除くだけでも効果的です。
排水口にあらかじめネットなどをかけておくと、髪の毛や汚れをキャッチしてくれて掃除が楽になります。
入浴後にシャワーで浴室全体をさっと流し、軽く水気を拭き取るだけでも、詰まりや水アカを防止する効果が期待できます。
続いて、洗濯場が汚れる原因と掃除の頻度について見ていきましょう。
洗濯場の排水管が汚れる主な原因は次のとおりです。
洗濯機からは汚れた水が排水されるため、洗濯の頻度が高いほど汚れやすくなります。
洗濯場の排水管の掃除は、2週間に一度が目安です。
洗濯機のフィルターやごみ取りネット、洗剤投入ケースなどは、詰まったごみを取り除いたあとブラシでこすって洗います。
洗濯機には洗濯槽専用の洗剤を入れ、洗濯槽の洗浄コースもしくは通常のコースで回して掃除しましょう。
続いて、洗濯場が汚れる原因と掃除の頻度について紹介します。
トイレの排水管が汚れる主な原因は次のとおりです。
トイレはそもそも汚物を流す場所なので、それだけ汚れやすいといえます。
トイレの掃除は1週間に一度が目安です。
毎日行う便器清掃のほか、壁や床も中性洗剤で拭きましょう。
黄ばみや黒ずみが目立ってきた場合は、サンポールなどの酸性洗剤を使うか、ハイターなどの漂白剤で漬け置きするのがおすすめです。
普段の掃除は便器に中性洗剤を振りかけてブラシでこすり、シートで便器全体を拭き上げます。
家庭の排水管のメンテナンスを怠ってしまうと、さまざまな症状が表れます。
次のような症状が表れたら、排水管に何らかの異常が起きているサインです。
症状が出ている箇所の掃除を行い、解消されない場合は業者に見てもらいましょう。
排水管のメンテナンスを怠ると、次のような不具合が起きやすくなります。
排水管は汚れやゴミ、髪の毛で詰まりやすい場所です。
キッチンや洗面所では食べカスや油脂、浴室では髪の毛、トイレでは大便やトイレットペーパーなどが詰まりの原因になります。
とくにトイレの排水管が詰まると、トイレの水が逆流してしまうバックフロー現象が起き、水があふれることもあるため注意が必要です。
排水管のメンテナンスを怠ると、排水管の接続部分やシールが劣化し、水漏れが発生する可能性があります。
小さなヒビや割れでも、放置すると破損部分がどんどん広がってしまうため、気づいた時点で修理や交換を行うことが重要です。
排水管に汚れが溜まると、そこで腐敗が進行し、悪臭が発生することがあります。
トイレ・洗面台・キッチンのシンクなどから下水臭がしたら、汚れが溜まっているサインです。
排水管のメンテナンスを怠ると、排水がうまく行われなくなります。
そのため、完全に詰まってしまう前に対処する必要があります。
これらの問題を防ぐためにも、定期的な排水管のメンテナンスが重要です。
排水管のメンテナンスは、自宅でも簡単に行えます。
ここでは、効果的な排水管のメンテナンス方法について、いくつかの手段を紹介します。
まずは、詰まりの解消や掃除で使う機材や薬剤を見ていきましょう。
ラバーカップは、いわゆるスッポンのことです。家庭でもっとも詰まりが発生しやすい、トイレで主に使われます。
ラバーカップは排水口を覆って密封し、強力な空気圧を発生させることで詰まりを解消します。
使用方法は以下の通りです。
排水管洗浄剤は、排水管内の汚れを溶かす薬剤です。
主な商品に、パイプユニッシュ・ピーピースルー・パイプハイターなどがあります。液体タイプのほか、かんたん洗浄丸など丸型の薬剤も人気です。
ホームセンターなどで500円前後で手に入るため、気軽に使えます。
使用方法は以下の通りです。
ワイヤー式パイプクリーナーは、長いワイヤーを排水管に挿入して詰まりを除去する道具です。
S字パイプのような複雑な形状にもフィットするため、手の届かない場所までしっかりと掃除できます。
Amazonなどのネットショップやホームセンターで、1,000円〜2,000円程度で購入可能です。
使用方法は以下の通りです。
各水まわりの排水管は、前項で紹介した適切な頻度で掃除を行います。
おおむね1週間に一度〜2週間に一度が目安です。
手間をかけたくない場合は、洗浄剤の利用がおすすめです。ブラシでこすらなくても、汚れを浮かせられるタイプもあります。
そのほか、詰まりが発生した場合はラバーカップやワイヤー式パイプクリーナーを使用しましょう。
軽度のつまりであればラバーカップで解消できますが、頑固な詰まりにはワイヤー式パイプクリーナーが有効です。
それぞれ家に常備しておくと便利ですよ。
排水管のメンテナンスに関する、便利なお役立ちグッズも存在します。
これらのグッズを上手に活用することで、手間をかけず、かつ効果的なメンテナンスが可能です。
以下に、排水管のメンテナンスに活躍するおすすめのグッズを紹介します。
針金ハンガーのフック部分を丸め、排水管に差し込んで汚れをかき出す方法です。
詰まりが発生した緊急時、家にラバーカップもワイヤーブラシもない!というときに使えます。
ただし、排水管が蛇腹式の場合は破れやすいため、激しく動かさないよう注意しましょう。
重曹とクエン酸は、普段の掃除にも幅広く使える代表的な便利グッズです。
重曹はアルカリ性なので、油汚れや皮脂汚れ、石鹸カスなどの酸性の汚れを落とす働きがあります。
一方、クエン酸は酸性なので、水アカやカルキといったアルカリ性の汚れを中和して汚れを落とします。
さらに重曹とクエン酸を混ぜることで炭酸を発生させ、汚れを浮き上がらせることも可能です。
排水管のように手が届きにくい場所には、炭酸を発生させて浸け置きして掃除するのも有効な方法です。
100円均一でも売られているほど安価なため、家にそろえておくと便利に使えます。
ラバーカップがうまく使えない人におすすめなのがパイプクリーナーです。
真空式と加圧式があり、いずれもAmazonやホームセンターで1,000円〜2,000円で購入できます。
真空式は引く・押すの動作を繰り返すことで圧力をかけ、汚れを押し出す仕組みです。
加圧式は排水口にセットして空気を注入し、ボタンを押すことで真空状態を作って汚れを押し出します。
力のない女性や年配の方でも簡単に使えるのが魅力です。
ミスターポンは、排水詰まりを解消する韓国製の画期的なクリーナーです。
掃除機の先端のような形状をしており、炭酸ガスの圧力を利用して汚れを押し流します。
専用の保管ケースがあり、部品も分解できるため衛生的に使用できます。
本体プラス炭酸ガスのカートリッジで25,000円ほどしますが、トイレや風呂場など人には見せたくない場所の詰まりを簡単に解消できるのがメリットです。
プロが詰まりを解消するときに高圧洗浄機を使うことがありますが、業務用は50,000円〜100,000円ほどと高額です。
一方、高圧洗浄機には家庭用も存在し、8,000円〜20,000円ほどでAmazonやホームセンターで購入できます。
高圧洗浄機は高い圧力で水を噴射し、汚れを押し流して使用します。
排水管用のアタッチメントを使えば、噴射口を奥まで挿入でき、確実に詰まりを解消できます。
排水管以外にも、車・玄関・窓など家庭のあらゆる場所の掃除に使えるため、一台あると便利なグッズです。
日常の排水管のメンテナンスは自分でも行なえますが、専門業者に依頼したほうがいいケースもあります。
以下に具体的な事例をまとめたので、参考にしてみてください。
手の届く範囲を掃除していても、普段と比べてスムーズに排水されないことがあります。
この場合、排水管内に詰まりや障害物が存在しているかもしれません。
流れが悪いまま使い続けると、ますます汚れが蓄積し詰まりが悪化する恐れがあるため、一度業者に見てもらうのがおすすめです。
排水管から下水の臭いがする場合は、排水管内に汚れやゴミが溜まっているかもしれません。
パイプクリーナーなどで解消しなければ、業者に依頼し原因を突き止めてもらいましょう。
トイレにおもちゃや携帯電話を落としてしまったり、シンクに食材や大きなゴミの塊を落としてしまったりした場合も、業者に依頼するのがおすすめです。
これらの固形物は水や洗剤で溶けず、奥へ流しても詰まりは解消できません。
素人が手を出すと、かえって悪化させてしまう可能性があるため注意してください。
キッチンでは油や脂を流すこともありますが、大量に流してしまうと排水管内で固まり、詰まってしまうことがあります。
油汚れ専用の薬剤もありますが、一度業者に綺麗にしてもらうと安心です。
定期的な排水管の洗浄作業を行っていない場合は、排水管内に汚れや固まった物質が蓄積され、詰まりや悪臭の原因になります。
特に、3年以上メンテナンスをしていない場合は、専門業者に洗浄作業を依頼すると、トラブルを未然に防ぐことにつながります。
業者に排水管のメンテナンスを頼むと、高くつくのではないか?と心配になりますよね。
ここでは以下の作業内容別に、費用の相場について解説していきます。
圧縮ポンプ(ローポンプ)作業は、排水管の詰まりを解消するために使用される方法の一つです。
ラバーカップやパイプクリーナーと比べて強い圧力をかけられるため、詰まりや異物の除去に効果的です。
ローポンプを使った作業の費用相場は、10,000円〜30,000円程度となります。
トーラーはいわゆるワイヤーブラシのことで、プロ用の道具をトーラーと呼びます。
長さによって費用が変わり、30,000円〜50,000円程度が目安です。
トーラー作業は、排水管内の詰まりをワイヤーブラシで取り除くもので、手動タイプと電動タイプがあります。
状況に応じて、薬剤や高圧洗浄機と併用しながら作業を行うこともあります。
高圧洗浄作業は、高圧の水を使用して排水管内の汚れや詰まりを除去する方法です。
高圧洗浄作業の費用相場は、30,000円〜70,000円程度となります。
高圧洗浄作業は詰まり除去効果が高く、同時に排水管内の掃除もできますが、その分ほかの方法と比べるとやや費用がかさみます。
排水管を清潔に保つためには、普段からできる掃除のほかにも工夫が必要です。
ここでは、3つの方法を紹介します。
週に一度を目安に排水口にお湯を流すことで、詰まりや汚れを予防できます。
特に、油脂や石鹸カスが溜まりやすいキッチンや洗面所の排水口で行うのがおすすめです。
熱湯を使うと排水管を傷めてしまうため、給湯器で60度程度に調整するか、熱湯に水を足して流すようにしましょう。
排水口にゴミ受けを取り付けることで、髪の毛や食べ物の残りなどの固形物が排水管に流れ込むことを予防できます。
ネットは毎日の掃除で交換するようにし、排水口を清潔に保つようにしましょう。
排水管の高圧洗浄は、定期的なメンテナンスにおいて効果的です。
定期的な高圧洗浄により、汚れや固形物を除去し排水の流れを改善できる上、排水管内部の汚れを落とす効果も期待できます。
排水管の高圧洗浄は、戸建て住宅の場合3年〜5年に一度の頻度で行うのがおすすめです。
集合住宅の場合は、住戸数や使用頻度によって異なりますが、一般的には1年に一度の頻度で排水管の高圧洗浄を行うことが望ましいでしょう。
集合住宅では複数の住戸が排水管を共有するため、戸建てと比べて汚れも溜まりやすいためです。
自宅で水道を使う上で、排水管のメンテナンスは欠かせません。箇所別に汚れやすい原因があるため、原因に沿ったメンテナンスを行うことが重要です。
普段の掃除にくわえ、1週間から2週間に一度は、それぞれの水まわりの排水管の掃除を行いましょう。いざというときに便利なお役立ちグッズを揃えておくのもおすすめです。
排水管を清潔に保つためには、週に一度のお湯流しやゴミ受けの取り付け、定期的な高圧洗浄を行うとより効果的です。
それでも解消されないときには、専門業者に依頼し、プロ用の道具と知識によって対処してもらいましょう。
排水管のトラブルを予防し、適切なメンテナンスを行いながら、快適な生活環境を保つようにしてくださいね。