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台所の排水口に物を落としてしまったときの対処法

台所の排水口に物を落としてしまったときの対処法

台所の排水口に、うっかり物を落としてしまったことがある方も多いのではないでしょうか?

うっかり物を落としても取り出せればいいのですが、排水口の奥に流れてしまって取り出せなかったりすると、不安になりますよね。

本記事では「台所の排水口に落としてしまった際の対処法」「業者に依頼し落とした物を取り出してもらう費用」について詳しく解説していきます。

また、排水口に物を落とさないための対策についてもあわせてご紹介します。

この記事を読んで欲しい人

  • 自分で台所排水口に落とした物を取り出す方法について知りたい
  • 台所の排水口に落とした物を放置するとどうなるかについて知りたい
  • 台所の排水口に落とした物が見つからない場合に考えられるケースについて知りたい
  • 業者に依頼した際の台所の異物除去の費用について知りたい
  • 台所排水口に物を落とさない為の対策について知りたい
目次

台所の排水口へ物を落とした時に意識すること

台所の排水口へ物を落とした時に意識すること

台所の排水口へ物を落としてしまったとき、どうしたらいいか慌ててしまう人がほとんどだと思います。

指輪やピアスなど高価なものであればなおさらですよね。

そうなったとき焦らないために、まず意識したいことは以下の3点です。

  • すぐに水を止める
  • 放置せずに対処する
  • 箸や針金で排水口を確認しない

すぐに水を止める

排水口に物を落としたら、まずはすぐに水を止めることが先決です。

水を流すほど、物がどんどん奥へと流れていってしまいます。

「水をどんどん流せば、そのまま下水管まで流れていくだろう」と考える人も多いですが、実際には途中で引っかかることが多く確実とはいえません。

また不要なものだからといって大きなものを流すと、排水管や下水管に問題が起きる恐れもあるためやめましょう。

どこに落ちたかを確認する

落ちた物が目に見える場所にあるか、そうでないかも確認しましょう。

それによって対処方法が変わります。

「物が近く=浅い」部分にあればあるほど、取り出すことも容易になります。

反対に奥へ行ってしまえば行ってしまうほど、後から取り出すのが大変になるため注意が必要です。

なおケースごとの具体的な取り出し方については、このあとの見出しでくわしく解説しています。

放置せずに対処する

落とした物がたとえ要らないものであっても、そのまま放置せずすぐに対処することが重要です。

指輪・ペットボトルのふた・針金といった小さなものは排水口に流してしまいやすいですが、水に溶けるものではないため、排水溝や排水管にとどまり続けます。

すると油や汚れが蓄積してヘドロとなり、詰まり・悪臭・害虫を引き起こす原因になる可能性があるのです。

詰まりを起こすと清掃に手間や費用がかかるだけでなく、ひどい場合は配管自体の損傷や交換が必要になるかもしれません。

またはじめのうちは目に見える場所に落ちた物も、時間が経つほど奥へ奥へと流されていってしまい自力では対処不能になる可能性もあります。

そのため、物を落としたらすぐに対処することがもっとも肝心だといえるでしょう。

箸や針金で排水口を確認しない

排水口に物を落とした場合、箸や針金などの細長い道具で排水口を探り、物を取り出そうとするのは避けましょう。

これらの道具は逆に物を押し込んでしまう可能性があり、問題を悪化させかねません。

掃除機を使用しない

落としてしまったものを取る方法として「掃除機で吸う」と書いてあることがありますが、掃除機で吸い上げることは避けましょう。

電化製品で水気のあるものを吸うと、感電やショートを起こす危険があるためです。

落としてしまった物を放置するとどうなるの?

落としてしまった物を放置するとどうなるの?

もし物を落としてしまっても「どうせ使わないものだからいいだろう」「小さいものだからいいだろう」と放置したくなるかもしれません。

しかし、放置することで次のような問題が発生する可能性があります。

  • 詰まりの発生や悪化
  • 不快な臭いの発生
  • 排水管の損傷

詰まりの発生や悪化

落とした物が排水管内にあると、その後に流れてきたごみがどんどん蓄積して大きな固まりとなり詰まりを引き起こしかねません。

さらに詰まりが悪化すると水がスムーズに流れず、最悪の場合は下水があがってきて溢れる恐れもあります。

不快な臭いの発生

排水口から不快な臭いがしたら落とした物が腐敗したり、細菌の繁殖源となったりしているかもしれません。

排水管の掃除を行っても臭いがとれないようなら、気づかないうちに落としたものが排水管の奥に入り込んでいる可能性があります。

排水管の損傷

落とした物が排水管内で詰まることで圧力がかかり、損傷することもあります。

とくにヘアアクセサリーなど金属製のものは、排水管内で錆びつくとその部分に穴があく恐れもあるため注意が必要です。

排水管が損傷すると修理や交換に高額な費用がかかってしまうため、そうなる前に対処することが重要です。

【ケースごとの対処法】落ちた物がどこにあるかで対処は変わる

【ケースごとの対処法】落ちた物がどこにあるかで対処は変わる

台所の排水口へ物を落としてしまった場合、落ちた場所によって対処方法が変わります。

まずは目に見える位置にあるか、そうでないかを確認しましょう。

台所の排水口から下水本管までの経路を確認する

シンクにはまず排水口と呼ばれる穴があいており、そこから水が流れていきます。

シンクからの水は排水管を通って排水トラップを通過し、さらに汚物をためるための排水桝(ます)を通ります。

その後下水管との境目にある公共桝を通って、最終的に下水本管まで流れていくという仕組みです。

このうち排水トラップの手前〜内部までの間に落ちた物がとどまっていれば、基本的には自力で取り出すことができます。

落ちた物が排水口の入り口付近にある場合の取り出し方

落ちた物が排水口の入り口付近にあり目に見えている、なおかつ落ちた物が小さい場合は、以下の方法で取り出せる可能性があります。

手を突っ込む

  1. ゴム手袋をつける
  2. 排水口に手を入れ、落としたものを掴んで取り出す

排水口の入り口サイズが大きい、腕や手が細く小さい、落とした物が小さいといった条件を満たしている場合はゴム手袋を着用し、そのまま手を突っ込んで取り出しましょう。

指輪などはすぐに取り出せる可能性が高いです。

キリやドライバーを使う

  1. キリやドライバーを落としたものに刺す、または引っ掛ける
  2. その状態で持ち上げる

やわらかい物であれば、キリやドライバーを排水口に入れ、刺したり引っ掛けたりして引き上げるという方法もあります。

ただし、傷がついても惜しくないものにだけ試すようにしてください。

割りばしとテープを使う

  1. 割りばしの先に、粘着面が外側にくるようにテープを巻き付ける
  2. 落としたものに粘着面を密着させて持ち上げる

排水口が手までは入らない幅であれば、割りばしの先にテープをつけ、物に粘着面を密着させて持ち上げてみましょう。

ただし周りが濡れているとくっつきづらく、重いものには向きません。

なお箸で排水管を直接突くと、破損の原因になるためやめましょう。

落ちた物が排水トラップまで入り込んでいる場合の取り出し方

落ちた物が目に見えないなら、排水トラップまで入り込んでいる可能性が高いです。

この場合は、自力で排水トラップを外して物を取り出す必要があります。

DIYに慣れていて、分解や取り外しに抵抗がない方は試してみてください。

必要な道具

まずは、排水トラップの取り外しに必要な道具を用意しましょう。

  • ドライバー(ネジの場合)
  • モンキーレンチ(ナットの場合)
  • バケツ
  • ぞうきん
  • ゴム手袋

排水管を取り外すと周囲に水がこぼれます。

あらかじめぞうきんを敷いておくなどして対処してくださいね。

また排水トラップを一時的に置いておいたり、汚水を入れたりするためのバケツも必要です。

S字の排水トラップを取り外す手順

  1. 止水栓を締めて水を止める
  2. ネジやナットを外し、トラップを取り出す
  3. トラップを分解し、落ちた物を取り出す
  4. トラップを元の位置に戻し、ネジやナットを締め直す
  5. 止水栓を開ける

排水トラップには、まっすぐなものもあればS字・U字など複雑な形をしているものもあります。

トラップを取り外しても落ちた物が見つからない場合、排水トラップの曲がった部分に入ってしまっている可能性があるためよく確認しましょう。

排水パイプを外した際、水がこぼれやすいため注意してください。

蛇腹ホースを取り外す手順

  1. 止水栓を締めて水を止める
  2. ナットを外し、蛇腹ホースを引き抜く
  3. 中を確認し落ちた物を取り出す
  4. ナットを締め直し、止水栓を開ける

蛇腹ホース状の配管の場合は、S字トラップなどと比べると中が見えやすく物も取り出しやすいです。

その分落ちたものが通過しやすいので、ここで見つからなければもっと奥へ流れていってしまった可能性もあります。

自分で落とした物を取り出す際の注意点

自分で落とした物を取り出す際の注意点

自分で台所の排水口から物を取り出す場合、以下の注意点を守りましょう。

これにより、安全かつ効果的な作業が可能になります。

適切な道具を使用する

物を取り出すためには、適切な道具を使用してください。

先ほど紹介した「割りばし・テープ・キリ・ドライバー」などが適しています。針金など尖ったものは排水管を傷つける恐れがあるため避けてください。

また、掃除機で吸い上げるのも感電の危険があるため避けましょう。

排水口内に触れる際には、ラバーグローブや作業用の手袋を着用し、手を保護してから行いましょう。

体勢を崩さないようにし、床が滑りやすい場合には滑り止めを使用するのがおすすめです。安全な姿勢で作業することで、けがの予防につながります。

周りが汚れないよう、ぞうきんや新聞紙を敷くのも有効です。

パイプを傷つけないようにする

物を引き寄せる際は、「優しく」かつ「パイプを傷つけない」ように注意しましょう。

たとえ目に見える場所に物が落ちていたとしても、スムーズに取り出せるとは限りません。

形状によっては引っかかったり、力が必要だったりする可能性もあります。

そのため物を無理に引っ張らないようにし、慎重に行うことが重要です。

排水口の中は暗く見えづらいので、照明を使用して物の位置を確認しやすくするのもおすすめです。

換気しながら行う

物を取り出す際は、窓を開けて換気しながら行いましょう。

下水の臭いがあがってくる可能性があるためです。

難しい場合は専門家へ相談する

落ちた物が排水口の奥深くまで流れていってしまった場合、自分で取り出すことは困難になります。

自力では物が取れない場合や排水詰まりや排水管の損傷といった問題がある場合は、プロの水道業者に相談するようにしましょう。

台所の排水口に物を落としたが見つからないのはなぜ?

台所の排水口に物を落としたが見つからないのはなぜ?

物が台所の排水口に落ちたものの見つからない場合は、以下のケースが考えられます。

  • 下水本管まで流れてしまっている
  • 排水桝まで流れている
  • 排水管で詰まっている

下水本管まで流れてしまっている

物が排水溝から下水本管まで流れてしまった場合、一般の家庭では自力で取り出すことは難しいといえます。

下水本管から先は一般家庭の管轄ではなくなり、小さいものを見つけ出すのも困難です。

下水本管までいってしまえば、排水管で詰まりが起きることがない点は安心です。

しかし本来流せないものでもあるので、大きなものは流さないよう次から注意しましょう。

排水桝まで流れている

排水桝(ます)まで物が流れている場合、排水桝のフタを開けて物を取り出すことができるかもしれません。

しかし、そもそも排水桝は汚物を溜めておく場所です。

普段掃除をしていなければ多くのゴミが蓄積しており、小さな物を探し出すのは現実的には難しいといえます。

安全に作業を行うためには、専門家の指導を受けるのがおすすめです。

排水管で詰まっている

物が排水管内で詰まっている場合でも詰まりの場所や原因が特定できなければ、自力で見つけて取り出すことは困難です。

自力で解決できない場合はプロに依頼し、排水管の修理や詰まり解消を行ってもらいましょう。

水道業者に落とした物の取り出しを依頼した際の費用

水道業者に落とした物の取り出しを依頼した際の費用

水道業者に作業を依頼する場合にかかる、費用の目安は以下のとおりです。

作業内容費用の相場
排水口から物を取り出す作業10,000円〜20,000円
排水トラップの取り外しや交換5,000円〜10,000円
下水管からの取り出し15,000円〜30,000円
排水管の詰まり解消10,000円〜20,000円
夜間・休日対応通常料金の15倍から2倍程度

排水口から物を取り出す作業には、10,000円〜20,000円程度かかります。

排水トラップに物が詰まっている場合は、取り外して清掃し再取り付けする作業が必要です。

費用はトラップの種類や取り付けの難易度によって変動しますが、 5,000円〜10,000円ほどが目安です。

物が排水口から下水本管まで流れてしまった場合は、作業が複雑になる分かかる費用は15,000円〜30,000円程度とやや高額になります。

排水管が詰まっている場合は、解消する作業に10,000円〜20,000円程度がかかります。

追加の費用がかかることもある

このほか物を取り出す作業中に排水管や他の部分に損傷が見つかった場合は修理が必要となり、さらに費用がかさむケースもあるため注意しましょう。

また業者を呼ぶタイミングが夜間や休日になると、追加料金が発生することがあります。

見積もりが無料でも、夜間・休日料金や出張費用がかかる業者もあるため注意してください。

費用は物の位置や取り出し作業の難易度に応じて変動します。

取り出しやすい位置にあり作業が簡単であれば比較的安価に済み、反対に作業が複雑で時間がかかるほど費用は高くなる可能性があります。

また、高圧洗浄機など特別な道具を使う場合もその費用が加算されます。

作業がどの程度の難易度になるか、わかる範囲で確認しておきましょう。

台所の排水口に物を落とさないための予防法

台所の排水口に物を落とさないための予防法

一度排水口に物を落としてしまうと、取り出すのに手間や費用がかかってしまうことがわかりました。

ではそもそも物を落とさないためにできることはあるのでしょうか?

ここでは、以下の予防法をご紹介します。

  • アクセサリーなどの小物は外して作業する
  • 近くに小物を置かないようにする
  • ヘアキャッチャーをつける

アクセサリーなどの小物は外して作業する

食事の準備や洗い物をする際、アクセサリーはつけずに作業するほうが安全です。

ピアスやネックレスなどは、思いもよらず落ちたり切れたりすることもあります。

また邪魔だからと何気なくアクセサリー類を外し、そのままぽんと置いてしまっていませんか?

そのままでは誤って流してしまう恐れがあります。

すぐにケースにしまうか、小物の一時置き場を別に作るなどして対処しましょう。

近くに小物を置かないようにする

シンクや洗面所の近くには、小物を置かないように心がけましょう。

例えば次のようなものが落ちやすいといえます。

  • ヘアピン
  • アクセサリー類
  • 調味料やペットボトルのフタ
  • コンタクトレンズ

小物が近くにあると普段の生活や掃除のときに、不意に落ちてしまうことは避けられません。

そのため、あらかじめ近くに物を置いておかないことが最大の予防法となります。

ヘアキャッチャーをつける

ヘアキャッチャーとは、排水口にカポッとはめてゴミを受け止める製品のことです。

これがあるだけで、大きなものから小さなものまである程度のゴミは流さずに済みます。

台所はもちろん、洗面所やお風呂場で使っている人も多いでしょう。

あらかじめヘアキャッチャーをつけていれば、誤って排水口へ物を流してしまうことを防げます。汚れたらすぐに洗ったり替えたりでき、衛生的なのもメリットです。

100円均一やスーパー、ドラッグストアで購入できます。

排水口カバーをつける

排水口カバーは、いわゆる排水口の「フタ」のことです。

ゴミ受けの目隠しにもなり、ヘアキャッチャーとのダブル使いでより確実性が増すでしょう。

サイズは家庭のシンクによってさまざまなので、ホームセンターやAmazonでチェックしてみてください。

安全に物を取り出すなら水道業者に依頼しよう

安全に物を取り出すなら水道業者に依頼しよう

排水口から物を取り出す作業は、専門的な知識と適切な道具が必要です。

自力では対処できなかった場合、また安全かつ確実に物を取り出すためには水道業者に依頼するのがおすすめです。

水道業者に依頼するメリットは次のとおりです。

  • 専門知識や経験を元に作業を行ってくれる
  • 適切な道具や装備が揃っている
  • 追加で修理が必要になった場合でも対処できる

専門知識や経験を元に作業を行ってくれる

水道業者は排水系の専門家であり、排水口から物を取り出す経験と技術を持っています。

素人ではわからないことも、専門知識があれば迅速かつ効果的に問題を解決してくれるでしょう。

適切な道具や装備が揃っている

水道業者はプロであり、水道工事に適した道具や装備を揃えています。

そのため、DIYで行うよりも効率的かつ安全に作業できるでしょう。

追加で修理が必要になった場合でも対処できる

無事落ちた物を取り出せても、詰まりが起きている・排水管が錆びついているなど何らかの問題が見つかることもあります。

そうなったときでも、水道業者であれば修理や交換を迅速に行えます。

物を取り出すついでに、一度問題がないかを点検してもらうのもいいでしょう。

まとめ

台所の排水口に物を落としてしまったときの対処法まとめ

台所の排水口に物を落としてしまったら、まずは水を止める・放置しないといった対処が肝心です。

奥へ流れていってしまうほど、後々の処理が困難になるため迅速に対処しましょう。

落ちた場所によっては、自力で取り出すことも可能です。

小さいもの・浅い場所であるほど取り出しも容易になるでしょう。

しかし落としたものが指輪など大切なもの・高価なものであればあるほど、傷をつけたりなくしてしまったりしたくありませんよね。

自力では取り出しが難しいようなら、水道業者に依頼するのが確実です。

また今後同じことを繰り返さないよう、予防のためにヘアキャッチャーをつける・周りに小物を置かない・アクセサリーを外して使用するといった工夫をするのも大切です。

排水口の安全と効率的な管理に気を付けながら、快適な台所環境を保っていきましょう。

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