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ディスポーザーのつまりが起きるのには原因があります。原因は様々で、油の固着やディスポーザーの故障など多岐に渡ります。
当然、つまりの原因物を除去しないとトラブルは解消されませんが、ディスポーザーについて正しい知識がないと原因物の除去はできません。
そこで本記事では、「ディスポーザーの仕組みや使用方法」「ディスポーザーのつまりの原因と対処法」について詳しく解説していきます。
ディスポーザーは、キッチンシンクの下に設置する生ごみ粉砕装置です。
家庭用キッチンに取り付け、食材の残り物や廃棄物を砕いて排水口から排水する役割を果たします。
まずはディスポーザーの仕組みや正しい使い方、注意点について解説します。
ディスポーザーは、スイッチを入れると内部の回転盤が高速回転します。
その遠心力で生ごみが壁面の固定刃に叩きつけられ、粉砕された状態で排水管へと排出される仕組みです。
アメリカなどでは広く普及していますが、設置には浄化槽が必要なため、日本では戸建てよりもマンションなどの集合住宅で多く採用されています。
ディスポーザーの基本的な使い方は次の通りです。
ディスポーザーを使用する際には、以下の点に注意しましょう。
ディスポーザーの使用時および使用後は、十分に水を流すことが大切です。
流水によって効果的に食材を粉砕できるほか、使用後の残り物を排水口から流し切る効果もあります。
水がないと、ディスポーザーの故障やつまりに繋がりやすいため注意しましょう。
ディスポーザーを故障や不具合なしで使い続けるためには、定期的な掃除や点検が欠かせません。
刃の噛み込みや内部の汚れを防ぎつつ、常に清潔を保てるよう心がけましょう。
ディスポーザーは、柔らかい食材や野菜の残り物などを効果的に処理できます。
一方で、硬い物や固い骨、食材の包装材などはディスポーザーに投入しないようにしてください。
これらの物質は、ディスポーザーの故障や損傷につながる恐れがあります。
ディスポーザーを取り付けるメリットは、次のとおりです。
生ごみが出ないので三角コーナーが存在せず、臭いや虫も発生しなくなります。
処理にかかる手間や時間もなくなり、シンクを常に清潔に保てるのが大きなメリットです。
生ごみの掃除が苦手という人にぴったりですね。
一方、ディスポーザーのデメリットには次のものが挙げられます。
集合住宅で始めから設置されている場合をのぞき、設置には費用や業者の手配が必要になります。
また、不適切な食材を投入するとつまりや故障が起きやすいため、あらかじめ使用方法をしっかり確認しておくことが大切です。
作動中は音が出る点にも注意しましょう。
ディスポーザーは、メリットとデメリットを考慮した上で使用するよう心がけてくださいね。
ディスポーザーは便利な道具ですが、一方でつまりが起きやすい一面もあります。
ここでは、つまりの主な原因について解説します。
ディスポーザーでつまりが起きる大きな原因の一つは、油や脂質がディスポーザー内部に固着してしまうことです。
調理中に使われる油が流れ込んで冷えると硬化して固まり、流れが悪くなってつまりを起こしてしまいます。
そもそもディスポーザーに油を流すことはできません。
しかし油をそのまま流していなくても、フライパンや食器に付着した油脂だけでもつまりの原因となってしまいます。
油汚れはできるだけ事前に拭き取ってから洗うようにしましょう。
ディスポーザーを使用する際は、十分な量の水を流しましょう。
流水はディスポーザー内で食材を適切に砕くために必要であり、不足すると食材が詰まりやすくなります。
手動給水タイプの場合、水道を流しっぱなしにすることに抵抗があるかもしれませんが、1分間出しっぱなしにしたとしても水道代は月にプラス100円程度です。
排水口がつまってしまったときの手間や費用を考えると、十分に水を流して使用するほうがコスパがいいといえます。
ディスポーザーは特定の食材を砕くために設計されていますが、異物や固すぎるものは粉砕できません。
例えば次のようなものです。
これらのものは、無意識に排水口へ流れてしまいやすいです。
ディスポーザーが動かなくなったら、内部に異物が紛れていないかよく点検してみましょう。
なおメーカーやディスポーザーの種類によっては対応しているものもあるため、まずは自宅のディスポーザーのタイプを把握することが大切です。
ディスポーザーに投入する生ごみの量にも注意しましょう。
適量を超えるとディスポーザーに負荷がかかり、生ごみを粉砕しきれなくなってつまる恐れがあります。
生ごみを投入する時は、少しずつ入れることを心がけましょう。
また、前項で解説したような《流してはいけないもの》や《異物》を投入していないかもチェックしてみてください。
ディスポーザーから排水管への接続部分でも、つまりが発生することがあります。
これはディスポーザーからの生ゴミや油が排水管内で堆積し、流れを妨げてしまうことが原因です。
特に、古い排水管や曲がりくねった部分(排水トラップ)では注意が必要です。
排水管でつまりが起きた場合は、素人では処理が難しいため専門業者に依頼するようにしましょう。
排水桝(ます)は排水管から下水道へとつながる部分で、汚水を溜めておく装置のことです。
ディスポーザーからの廃棄物が、キッチンの排水桝でつまることも考えられます。
排水桝がつまるとディスポーザーの排水が適切に行えず、つまりの原因となります。
また排水桝のつまりの原因はディスポーザーだけでなく、洗面所から流れた髪の毛や外から入り込んだ木の根であることもあります。
排水桝でつまりが起きた場合は、集合住宅の場合は管理会社や大家さんに連絡し、一戸建ての場合は水道業者に依頼するようにしましょう。
ディスポーザー自体の故障や劣化もつまりの原因となります。
モーターが不調だったり、回転刃がなまっていたりする場合、食材を効果的に砕けません。
すると生ゴミを粉砕しきれずに排水管へ流れてしまうため、つまりが起きてしまうのです。
また、長年の使用によりディスポーザーの部品が劣化することも考えられます。
ディスポーザーの耐用年数は一般的に7〜8年といわれているため、使用期間が長くなると粉砕能力がなくなりつまりを引き起こす原因になります。
ディスポーザーの使用後に粉砕しきれない生ごみが多く残るようになったら、寿命が近いサインです。
この場合は本体の交換を行いましょう。
一般的に、ディスポーザーには過熱保護装置が装備されています。
粉砕する動作では熱が発生するため、機械が過熱を起こして負荷がかかるのを防ぐためです。
通常は噛み込みや詰まりが起きると、この過熱保護装置が作動して動きを止めるようになっていますが、誤作動を起こすこともあります。
この場合、通常はリセットボタンを押すことで解消できるでしょう。
解消されない場合は、本体の故障やその他の原因が疑われます。
ディスポーザーのつまりの原因が特定でき、簡単なつまりであれば自分で解消することも可能です。
以下の2つの場合で解説していきます。
噛み込みとは、ディスポーザーの回転プレートに異物が引っかかって動かなくなっている状態です。
噛み込みが起きたら、以下の手順で異物を取り除きましょう。
ディスポーザーには専用の六角レンチが付属しているはずなので、型に合ったものを使用しましょう。
内部は危険なため、素手では触らずにトングや菜箸などを使用してくださいね。
ディスポーザーのつまりが排水管で起きている場合は、以下の方法を試してみましょう。
「ラバーカップ」いわゆるすっぽんは、トイレのつまり解消によく使われる道具です。
どの家庭にも1本は常備していることが多いため、まずはラバーカップを試してみるべきでしょう。
Amazonなどのネットショップやホームセンターで、1,000円前後で購入できます。
使用手順は次のとおりです。
真空式パイプクリーナーは、真空状態を作る点ではラバーカップと同じ原理です。
ハンドルを引くだけで老若男女問わず使いやすい道具のため、ラバーカップで解消できなかった場合に試してみてください。
Amazonなどのネットショップやホームセンターで、2,000円前後で購入できます。
使用手順は次のとおりです。
注意点として、カップのサイズが排水口にぴったり合うものを選ぶようにしましょう。
トイレ用ではカップが小さく、排水溝を覆えない可能性があります。
「パイプユニッシュ」「ピーピースルー」などの市販の液体タイプのクリーナー(薬剤)を使う方法もあります。
つまりの原因物が油脂の場合は、薬剤の成分で溶かす方法が有効なケースもあるため、試してみましょう。
スーパーやドラッグストアで、500円前後で購入できます。
使用手順は次のとおりです。
なお、強アルカリ性の洗剤はディスポーザーを傷めてしまう恐れもあります。
自宅のディスポーザーに適合するか、あらかじめ確認してから使用するのがおすすめです。
ディスポーザーがつまってしまったとき、次の行為はつまりを悪化させる可能性があるため注意してください。
ラバーカップや真空パイプクリーナーの使用時に、圧力はかけないでください。
具体的には、押すと圧力がかかり、引くと圧が抜ける仕組みのため、引く方向にだけ力を入れるのがコツです。
つまっている状態で圧力をかけてしまうと、ディスポーザーがズレたり、かえってつまりが悪化したりする恐れがあります。
ディスポーザーがつまりを起こしたとき、あえて動かし続けることで自動的に噛み込みを解消できるのでは?と考えるかもしれません。
しかし、そもそもディスポーザーは連続作動できない仕様になっているため、この行為は避けたほうが無難です。
ディスポーザーを動かし続けるとつまりの起きている箇所に圧力がかかり、かえってつまりを悪化させる恐れもあります。
さらに配管が外れたり、ディスポーザーがズレたりする可能性もあるため、まずは電源を止めて内部を点検してみましょう。
自力では解消できなかった場合や、ディスポーザー本体に問題がある場合は、水道業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼した際のディスポーザーのつまり修理にかかる費用の相場一覧は以下のとおりです。
修理内容 | 費用の相場 |
---|---|
ディスポーザー本体の修理費用 | 10,000円〜15,000円 |
ディスポーザーの交換費用 | 10,000円〜30,000円 |
排水管のつまり除去費用 | 10,000円〜20,000円 |
排水桝のつまり除去費用 | 10,000円〜50,000円 |
ディスポーザー本体の修理費用は、10,000円から15,000円程度が目安です。
部品交換が必要な場合や深刻な故障の場合は、それ以上の費用がかかることもあるでしょう。
ディスポーザーが修理できない場合、新たな製品と交換が必要になります。
ディスポーザー本体の交換費用は、30,000円から100,000円が一般的です。
取り外しと取り付けの作業費用に加えて、新しいディスポーザーの価格が含まれるため、やや費用がかさみます。
新しいディスポーザーの価格は、品質やブランドによって異なりますが、20,000円から80,000円程度が目安です。
排水管のつまり除去費用は、10,000円から20,000円程度です。
つまりの場所や規模、排水管の長さによって変動し、高圧洗浄などが必要な場合はさらに10,000円から20,000円ほど上乗せされることもあります。
排水桝のつまり除去費用も、つまりの深さや排水桝のタイプによって異なります。
一般的な作業であれば10,000円程度、高圧洗浄やトーラーが必要になれば20,000円から50,000円程度が目安です。
ディスポーザーのつまりは、適切なメンテナンスを行うことで予防できます。
以下の点を意識しながら使用するようにしましょう。
ディスポーザーの内部は、食材の残りカスや油脂で汚れやすくなっています。
電源を停止した状態で、内部をブラシやスポンジで掃除することを習慣にしましょう。
また、氷を使うとディスポーザーを効果的に掃除できます。
内部に1〜2個氷を入れて動作させると、中で細かくなった氷が溶け、刃のまわりなど手が届きにくい場所を効率よく洗浄可能です。
一定期間使用しない場合でも、中で油が固まって蓄積していないか、生ごみが溜まっていないかなど定期的に点検を行うのがおすすめです。
ディスポーザーには、処理できる食材とできない食材があります。
硬い骨や食材の包装材などは、ディスポーザーに投入しないようにしましょう。
また、大きな食材であれば小さくカットしてから少しずつ処理することも効果的です。
ディスポーザーで処理できないような廃棄物は、直接ゴミ箱に捨てましょう。
これにより、排水管や排水桝に汚物が堆積することを防ぎます。
ディスポーザーを過度に使用しないようにしましょう。
長時間連続で使用すると、モーターが過熱しやすくなります。
続けて使いたい場合は、いったんモーターの熱が冷めるのを待ってから次の食材を投入するよう注意してください。
ディスポーザーを使用する際には、十分な量の水を流しましょう。
水が不足すると、食材がつまりやすくなります。
水を流した状態でディスポーザーのスイッチを入れると、生ごみがスムーズに排水管内へ流れていきやすいですよ。
ディスポーザーは熱湯に弱いため、やかんのお湯や鍋の茹で汁の残りなどを直接流すのは避けてください。
この場合は、水道の水を一緒に流すよう心がけましょう。
ディスポーザーはその仕様上、どうしてもつまりが起きやすい機械です。
食材の残り物を処理する際には、水を流しながら行う・連続使用しない・不適切な食材を投入しないなど、ディスポーザーの正しい使用法を守ることが大切です。
もしつまりが起きてしまったら、異物や噛み込みを取り除く、リセットボタンを押す、油汚れを除去するといった処置を試してみましょう。
それでも解消されない場合は、専門業者に依頼するのが確実です。
ディスポーザーのつまり予防のためには、正しく使用することにくわえ、定期的な点検や掃除を行うことも有効です。
効率的かつ衛生的なキッチン環境を維持するためにも、ディスポーザーのつまりを最小限に抑えながら上手に使っていきましょう。