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キッチンやお風呂場などで、「いつも通り使用しているのに排水が流れず排水口から逆流してきた」といった経験はありませんか?
突然排水溝から下水が逆流してくると排水溝に流れ切るまで待たなければならず、その間にストレスを感じる方も多いはずです。
下水が逆流してくる原因として最も多いのが「排水詰まり」ですが、水回り設備ごとに逆流が起きる原因は様々です。
場合によっては水回り設備の問題ではなく、天候の影響や排水設備が原因で下水が逆流してくることもあります。
この記事では、「下水の逆流が起きる原因」と「水回りごとの対処法」についてそれぞれ解説していきます。
逆流が起きる前の前兆についても紹介するで!下水の逆流に困っている人、防ぎたい人はぜひ最後まで見たってや!
下水が逆流すると、その被害は家全体に及びます。
そのため、被害が拡大する前に対処することが重要です。
下水が逆流するとどのような被害が出るのかを知り、被害が出た際に速やかに対処できるようにしましょう。
下水が逆流すると、キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの排水口から汚水が溢れ出し、室内の床を水浸しにするおそれがあります。
一度汚水が床や壁に染み込んでしまうと、フローリングの腐食、畳のカビ、壁紙の剥がれなど、住まいの建材に深刻なダメージを与えます。
また、衛生的なリスクも高く、感染症や害虫の発生源になることも。
応急処置や清掃も大変で、専門業者による消毒や原状回復が必要になるケースが多いです。
マンションやアパートなどの集合住宅では、上の階で発生した下水の逆流が、排水管を通じて下の階にまで漏れることがあります。
特に配管の接合部が劣化していたり、防水処理が不十分な場合、天井から水が垂れてきたり、壁の内部に水が染み込んだりする被害が発生します。
このような漏水は、単なる生活上のトラブルにとどまらず、法的な損害賠償問題に発展する可能性もあります。被害を受けた住民との関係が悪化し、管理会社や保険会社を巻き込んだ対応が必要になることも。
さらに、建物全体の資産価値が下がる恐れもあり、住環境全体に悪影響を及ぼします。日頃から排水の異常に気づくことが重要です。
下水が逆流すると、室内に強烈な悪臭や異臭が立ち込めることがあります。
これは、排水管内にたまった汚れやバクテリア、トイレの排泄物などが空気とともに室内に押し戻されるためです。
一度発生した悪臭は、換気や清掃だけではなかなか取り切れず、床材や壁材に染みついてしまうこともあります。
特に夏場は高温多湿の影響でにおいが強くなり、長時間にわたって不快な状態が続くことも。
芳香剤や消臭スプレーでは根本的な解決にはならず、配管内部の徹底洗浄や防臭対策が必要です。
下水の水は生活排水であることから見た目も汚いし、衛生的にも良くないで。
糞尿の汚水溢れが起きた時は、プロのハウスクリーニング業者に依頼することも検討してや!
下水の逆流に対処するためには、トラブルが起きる前から準備しなければいけません。
逆流する前に気づくことで、被害を大幅に軽減することができます。
ここでは、下水の逆流が起きる前の3つの前兆について紹介します。
以下の兆候が現れた場合は、逆流に備えて準備をしておきましょう。
普段よりも水の引きが悪くなったと感じたときは、排水管の中でつまりが起き始めているサインかもしれません。
キッチンや浴室の水がスムーズに流れず、いつまでも溜まっているようなら注意が必要です。
髪の毛や油汚れ、食べカスなどが管の内側に少しずつ付着し、水の通り道が狭くなっている状態です。このまま放置すると、完全に詰まり、やがて水が逆流してくる危険があります。
特に複数の箇所で同時に流れが悪くなる場合は、建物全体の配管に問題がある可能性も。
初期のうちに気づいて清掃や点検を行えば、大きなトラブルを防ぐことができます。
水を流したときに排水口から「ゴボゴボ」「ボコン」といった異常な音が聞こえたら、それは空気の流れに異変が起きている証拠です。排水管の中に溜まった汚れやつまりが、正常な水の流れと空気の抜け道を妨げており、管内の圧力バランスが崩れている状態です。
この音は、まさに逆流の前兆として現れやすく、放置するとやがて汚水が押し戻されてくるおそれがあります。
特に、トイレや浴室など複数の排水口で同じような音がする場合は、建物全体の排水系統に問題があるかもしれません。違和感のある音は、早めの点検を促すサインです。
便器の中に溜まっている水(封水)は排水トラップといって、臭いや害虫の侵入を防ぐためのバリアの役割を果たしています。
この水位が普段より低くなっていたり、急に減っていたりする場合は、排水管の中に異常な圧力がかかっている可能性があります。例えば、排水管内の空気が押し戻されて封水を吸い上げてしまったり、気圧差によって水が引っ張られていることがあります。
こうした現象は、下水の逆流や配管トラブルの前触れとして起こるため、見過ごさないよう注意が必要です。
トイレの水位に異変を感じたら、排水全体の状況を点検するタイミングです。
逆流の主な原因は排水管のつまりですが、それだけではありません。
下水が逆流する原因はいくつかありますが、排水管を定期的に掃除しているのに逆流が起きた場合などは注意が必要です。
以下では、注意が必要な下水が逆流してしまう事例についてご紹介します。
排水管は、水が自然に流れるように適切な角度(勾配)が必要です。
勾配が不足していると、水がスムーズに流れずに逆流が起こりやすくなります。
新築時の設計ミスや建物の経年劣化で配管がたわんだり沈んだりすることで、勾配が不十分になることがあります。
また、配管の詰まりと相まって逆流の原因に。正しい勾配は、管の内径の1~2%程度と言われており、これが維持されていない場合は排水トラブルが起こりやすいです。定期的な点検や補修が逆流防止に重要です。
逆勾配になる原因としては、経年劣化や地震、地盤沈下などがあります。
日常生活で流れる油脂、髪の毛、食べ物のカス、トイレットペーパーなどが排水管内に蓄積し、徐々に詰まりを生みます。特にキッチンの油汚れは冷えると固まりやすく、管の内側にこびりつくことが多いです。
これが進むと水の流れが悪くなり、最終的に逆流を引き起こします。
また、誤って固形物を流したり、大量のトイレットペーパーを使った場合も詰まりやすくなります。こまめな清掃と正しい排水物の処理が重要です。
配管の老朽化や詰まりは、定期的なメンテナンスを怠ることで悪化します。
特に集合住宅や店舗など、多くの排水を扱う場所では、排水設備の専門業者による定期点検・清掃が必要です。
高圧洗浄や薬剤を使った清掃で汚れやつまりを除去しないと、少しずつ配管内の流れが悪くなり、逆流リスクが高まります。
メンテナンス不足はトラブルの元であり、早めの対応が被害防止につながります。
排水枡は、家の排水管から流れてきた水を一度溜めるところです。ここがつまると、複数の排水口から逆流する可能性があります。
排水枡のつまりの主な原因は、大量の油や固形物です。
これらは水に溶けないため、大量に流すとつまりを起こしてしまいます。
集合住宅の場合は管理会社や大家さんが定期的に管理しているはずですが、戸建ての場合は持ち主が管理しなければなりません。
1年に1度はメンテナンスを行う必要がありますが、排水桝の掃除は汚れや臭いがひどい場合が多いため、できれば業者に依頼することをおすすめします。
浄化槽とは、汚水を浄化し綺麗な水にして放流するための各家庭の敷地内に設けられている施設です。
浄化槽は汲み取りを行わずに放置していると、悪臭が発生したり排水不良が起きたりする可能性があります。
その結果、浄水槽の性能が低下し、汚水がそのまま川に流れてしまうなどの被害が出てしまいます。
浄水槽の汲み取りは浄化槽法にしたがって定期的に行うようにしましょう。
台風や大雨の影響で下水道の水位が急上昇し、逆流してトイレやお風呂などの排水溝から水が吹き出ることがあります。
これはマンションやアパートの1階などの低層階で起こりやすい現象です。
トイレの水位が上昇したり、トイレやその他の排水口からゴボゴボと音がしたりする場合は逆流の前兆の可能性が高くなります。
トイレや排水溝の水位は天候が良くなるにつれて戻っていきますので、それまでは排水溝の近くに物を置かないようにしましょう。
悪天候が予想される場合は、事前に排水口を塞ぐなどの対策を講じることも有効です。
台風や大雨で下水が逆流した場合、水のうが有効です。
水のうの作り方は、45Lほどのゴミ袋を二重にして水を入れ、空気を抜いて2つの袋の口を紐で縛るだけです。
水の重さで排水口をふさげば、逆流を防ぐことができます。
家庭にゴミ袋があれば簡易的な防水対策として、女性や高齢者の方でも作りやすいのが大きなメリットです。
水のうをトイレに使用するときは、便器に大きめのビニールをそのまま水のうを置きます。
下水の逆流が発生すると慌ててしまいがちですが、軽度の詰まりや初期の逆流であれば、自分で試せる対処法があります。
身近な道具や家庭用のアイテムを使って、排水の流れを改善したり、においの発生を抑えたりすることが可能です。
ここでは、すぐに実践できる方法を3つに分けてご紹介します。安全に配慮しながら、状況に応じて正しく対処してみましょう。
ラバーカップ(すっぽん)は家庭で最も手軽に使える排水詰まり解消道具です。使い方は簡単で、排水口に密着させて押し引きするだけ。
これにより管内の圧力が変わり、詰まりの原因となっている汚れや異物が緩むことがあります。
効果が出るまで何度か繰り返すのがポイントです。ただし、強く押しすぎると逆に詰まりを悪化させる恐れもあるため、やさしく丁寧に行いましょう。
化学薬品に抵抗がある方には、重曹と酢を使った方法がおすすめです。まず重曹を排水口に直接入れ、その上から酢を注ぎます。
すると泡が発生し、油汚れや汚物を分解する働きがあります。約15分から30分放置した後、熱めのお湯で流すと効果的です。
この方法は軽度の詰まりや臭い対策にも有効で、定期的に行うことで配管内の汚れ蓄積を防ぐ効果も期待できます。
これらの方法はあくまで軽度の詰まりに対して有効です。すでに下水が逆流している場合や、水が全く流れない状態では無理に自分で直そうとせず専門業者に相談することをおすすめいたします。
物理的に逆流を防ぐための「逆流防止弁」や「排水口カバー」などの市販グッズも効果的です。
これらは排水の流れは通す一方で、下水が逆方向から戻ってくるのを防ぐ仕組みになっています。
洗濯機の排水ホース用や浴室用など、場所ごとに適した製品があり、取り付けも比較的簡単です。特に大雨の際や、以前に逆流被害があった場合には備えておくと安心です。
自己対応が難しい場合は、早めに水道修理業者や専門の排水クリーニング業者に連絡し、原因の特定と修理を依頼しましょう。
専門業者は専用の機械や薬剤を使い、確実に逆流を防ぐ対策を行ってくれます。早期対応が被害の拡大を防ぎ、快適な生活環境の回復につながります。
水道業者が現場に到着すると、まず逆流の原因を詳しく調査します。
目視だけでなく、配管内に小型カメラを入れて詰まりや損傷の場所を正確に把握することもあります。この調査によって、適切な修理方法や必要な機材が判断されます。
原因が特定されたら、詰まり除去の作業に移ります。軽度の詰まりは専用のポンプで吸引し、より頑固なつまりにはトーラーや高圧洗浄機を使って配管内をきれいにします。
これにより、油脂や汚れ、異物をしっかり取り除くことが可能です。
費用は作業の内容や難易度によって異なりますが、軽作業で約1万円前後、トーラーや高圧洗浄を伴う場合は2万円から3万円ほどが一般的です。
加えて、業者によっては出張費や時間帯による割増料金がかかることもあります。事前に見積もりを確認し、納得してから作業を依頼しましょう。
下水の逆流に関してよくあるQ&Aをまとめました!
時間に余裕のある人はぜひ最後まで見たってや!
水のうは下水の逆流を完全に防ぐことができますか?
逆流の状況によっては完全な対策とは言えません。
一般的に浸水対策としては土を使用する土嚢が使用されますが、水のうはあくまで家庭で作れる簡易的な浸水対策です。
土嚢と比較すると強度は弱いですが、家庭でも簡単にできる浸水対策として各自治体からも推奨されています。
排水システム「分流式」「合流式」の違いはなんですか?
分流式は雨水と汚水が別々の管に分けて排水、合流式は雨水を含む生活排水すべての汚水が1本の管に合流して排水されます。
現在主流となっているのは分流式です。汚水は下水処理場へ流れていくので、河川や海には雨水だけが流れていくようになっており環境にも優しい仕組みとなっています。
しかしながら建設費用が合流式と比べて高くなること、維持管理が複雑であるといったデメリットとして挙げられます。
昭和40年頃までは合流式が主流でしたが、大雨等の悪天候によって未処理の汚水までもが河川や海に流れて行ってしまうことから環境汚染につながることが問題視されています。
ただ、分流式と違って1本の管で排水できることから費用が安く、管理も容易であることから完全には廃止されていません。
下水の逆流はつまりが原因で起こることが多いです。
普段からつまりの対策をしていれば、逆流のリスクを大幅に減らすことができます。
逆流が起こってから対処することもできますが、やはり起きないに越したことはありません。定期的に掃除をして排水管を綺麗に保つように心がけましょう。
定期的に排水管のメンテナンスをしているのに繰り返し下水が逆流してくる場合は、逆勾配が起きているか排水設備の問題である可能性が高いです。
逆流してくる原因が分からない、下水の逆流が繰り返し起きるといった場合は、費用はかかってしまいますが水道修理業者に依頼することをおすすめいたします。
普段から排水管の定期的な洗浄を行いつつ、悪天候で排水の逆流が起きた時の為に水のうの作り方について知っておくと安心です!
原因がわからない場合や、繰り返し排水の逆流が起きるときは僕ら水道修理業者にも相談してな!