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ウォームレットとはどういう商品なのか、知らない方も多いと思います。
ウォームレットには、ウォシュレットと違ったメリットがあります。
じつはウォシュレットに比べ、販売金額が安く導入しやすいのはウォームレットなのです。
本記事では、ウォームレットの機能面や価格・設置費用を解説します。
おすすめのウォームレットについてもあわせてご紹介します。
ウォームレットという言葉よりも、ウォシュレットという言葉のほうが聞き慣れている人が多いかもしれません。
ウォームレットとウォシュレットは、いずれも便座に機能を備えたトイレ用品ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。
ウォームレットは、便座自体に暖房機能が備わっているタイプの便座です。
寒い季節に、冷たい便座を避けたいという方に適しています。
ウォームレットは座ったときにあたたかい温度をキープしてくれるため、快適な使用感が得られるのが魅力です。
また、洗浄機能はついていないシンプルなタイプで、コストを抑えたい・最低限の機能があればいいという人に向いています。
ウォシュレットは、便座に温水洗浄機能が備わっているタイプの便座です。
水圧やノズル位置の調整が可能で、快適な洗浄体験が得られます。
温水洗浄により、清潔感を保ちながら快適なトイレタイムを過ごせるのが魅力です。
ただし、ウォームレットに比べると本体価格が高く、導入にコストがかかる点に注意しましょう。
ウォームレットとウォシュレットは、いずれもTOTOというメーカーが製造しているトイレ用品の商品名です。
TOTOは長年にわたりトイレ関連商品で高い評価を受けており、信頼性や品質の高さが特徴です。
ウォームレットやウォシュレットは、そんなTOTOの技術や品質基準に基づいて作られています。
名前や見た目が似ているので混同してしまいがちですが、ウォームレットは便座があたたかく、ウォシュレットは洗浄機能付きとおぼえておくといいですね。
ウォームレットとウォシュレットは異なる機能を持っているため、購入の際にはそれぞれの機能や価格帯を比較検討し、自身のニーズや好みに合わせて選ぶことが重要です。
ウォームレット(暖房便座)を設置することには、次のようなメリットとデメリットがあります。
ウォームレットを導入すると、寒い季節でも便座が暖かく、快適にトイレを利用できるのが大きな魅力です。
冷たい便座に座ることからくる不快感を軽減し、リラックスした状態でトイレタイムを過ごせるでしょう。
冷え性や体調の優れない方にとって、冷たい便座に触れて体調悪化の原因になることを防ぎます。
ウォームレットは電気を使用するため、電気代がかかるのがデメリットです。
また、取り付けには専用のコンセントが必要になり、設置場所にコンセントがない場合は増設工事を行わなければなりません。
さらに賃貸物件の場合、退去時に現状復帰が求められることもあります。
普通の便座から暖房便座(ウォームレット)に変更する際は、次の点に注意してください。
便座のタイプや状況によって、ウォームレットを取り付けられないトイレもあります。
ウォームレットは便座を温めるため、電源を使用します。
そのため、トイレ内にコンセントがあることが使用の前提です。
もともと古い便座や和式便座だった場合、トイレにコンセントがないケースもあります。
交換を検討する前に、トイレの近くにコンセントがあるかを確認しましょう。
コンセントがなければ、増設工事を検討する必要があります。
コンセントは電気工事の資格のある人しか設置できないため、電気工事店に依頼するようにしてください。
もしコンセントの設置が難しい場合は、トイレの外から線を引っ張ってくるなど、他の選択肢も視野に入れましょう。
コンセントをトイレに増設する場合、費用は20,000円〜50,000円ほどが目安です。
他の場所で使っている配線から分岐して延長するのが一般的で、電流を地面へ逃がすためのアース設置も同時に行います。
もともとコンセントがあって差込口を増設する場合は、10,000円程度が目安となります。
トイレの形状や便器のタイプによって、ウォームレットの取り付けができない場合があります。
設置できない便器のタイプは次のとおりです。
タンク一体化式や手洗い付き便器、ロータンク式腰掛便器などは設置が可能です。
自宅のトイレのタイプを改めて確認してみましょう。
普通便座からウォームレットに替えると、電気代がかかる点にも注意が必要です。
TOTOのウォームレットGの場合、年間約140kWh程度の電力を消費します。
1kWhあたり27円(新電力料金目安単価)として計算すると1ヶ月に約315円、1年に約3,780円がかかることになります。
これまではかからなかった電気代がこれだけ増えるとなると、なかなかの出費に感じるかもしれません。
1日24時間のうち、私たちがトイレを使うのはわずか50分ほど。
なるべくなら電気代を抑えて使用したいですよね。
ウォームレットの電気代を抑えるためには、次のような方法があります。
節電・省エネ機能がついたタイプを選べば、自動で電源をオフにしたり、座った瞬間に素早くあたためたりと、自動的にコストを抑えられます。
そのほか、日頃から使い終わったら便座の蓋を閉める、夏の暑い時期は電源を切る、便座の温度を弱に設定するなどの工夫で、消費電力は大幅に抑えられるでしょう。
もし古い型のウォームレットを使っているなら、最新式に替えるだけでも節電効果が期待できます。
賃貸物件にウォームレットを設置する場合、基本的には退去時に原状復帰が必要である点に注意が必要です。
賃貸契約を確認の上、できれば賃貸会社や大家さんの了承を得てから行うのがおすすめです。
また、交換後は古い便座を捨てずに取っておくのを忘れないようにしてください。
温水洗浄便座と暖房便座のどちらを取り付けるべきかは、個人の好みや使用状況によって異なります。
ここでは、温水洗浄便座と暖房便座のそれぞれがおすすめな人を紹介します。
温水洗浄便座は、温かい水で洗浄する機能が主な特徴です。
そのため、次のような人におすすめです。
温かい水での洗浄は、快適な使用感を得ることができます。
また、洗浄によって常に清潔を保てるのも大きな魅力です。
温水洗浄はおしりを優しく洗浄するため、肌トラブルのリスクを低減します。
トイレの回数が多い、肌に負担を与えたくないといったケースに向いています。
温水洗浄による刺激は排便時の負担を軽減し、痔疾の症状を和らげるのに効果的です。
おしりに痛み・悩みがある場合に、温水洗浄便座はもっとも適しているといえるでしょう。
暖房便座は、便座自体が暖かくなる機能が主な特徴です。
そのため、次のような人におすすめです。
寒い季節や冷たい便座に座ることが不快な場合、暖房便座を使えば快適な使用感が得られます。
冷たい便座に座ると体全体が冷えると感じる人にとって、暖房便座は冷えを防ぐのに役立ちます。
年配の方や子どもにとっても、体調を整える手助けになるでしょう。
暖房便座は便座のみを温めるシンプルな機能のため、他の電化製品と比べると消費電力は比較的低いといえます。
暖房便座は便座部分のみを取り替えれば簡単に交換できることから、DIYでも設置が可能です。
ここでは、自分で暖房便座を取り付けるために準備するものや注意点について解説します。
まずは暖房便座の取り付けに必要な工具、そして暖房便座を準備しましょう。
取付時に必要な工具は次のとおりです。
基本的に家にあるもので取り付けできます。
暖房便座は、次の場所で購入可能です。
購入時はサイズや機能をよく確認するようにしましょう。
暖房便座の取り付け作業手順は次のとおりです。
便器のサイズによって、ボルトをつける位置が変わることがあります。
便座を便器に当ててみて、サイズをあらためて確認しましょう。
便座裏のナットと三角パッキンを外し、古い便座を取り外してください。
取り付けボルトを暖房便座にセットします。
暖房便座を便器にセットしましょう。
取り付けボルトに、さきほど取り外したナットと三角パッキンをセットし、レンチでしっかり締めてください。
電源を入れ、動作するか確認します。
便座があたたまるまでには10〜15分ほどかかるため、時間を置いてみてください。
実際に座ってみて、ガタつきがないかもチェックしましょう。
取り付け作業は、次の点に注意して行ってください。
暖房便座は電源を必要とするため、取り付けるトイレ周辺にコンセントがあるか確認しましょう。
もしコンセントがない場合は、電源を供給するための配線工事が必要です。
配線工事には資格が必要なため、電気工事店に依頼するようにしてください。
便器の形状やタイプによって、暖房便座の取り付けが制限される場合があります。
一般的にはウォータータンク式の便器に取り付けが可能で、壁掛け式やタンクレス式など特殊な形状の便器では取り付けが難しい可能性があります。
取り付け可能な便器のタイプを確認し、適合する暖房便座を選びましょう。
便器には大きく分けて、次の2種類のサイズがあります。
設置してみたら合わなかった…ということも考えられるため、あらかじめサイズをチェックしておきましょう。
なお、いずれのサイズにも適合する兼用タイプも市販されています。
暖房便座の交換を業者に依頼する場合、どのくらいの費用や時間がかかるのか気になりますよね。
交換費用や作業時間の目安について、くわしく解説します。
暖房便座(ウォームレット)の交換費用は、機種やメーカー、業者によって異なります。
一般的な範囲では、交換費用は約10,000円〜30,000円程度となることが多いです。
ただし、高機能な製品や特殊な取り付け状況の場合は、それ以上の費用がかかることもあります。
暖房便座の交換作業時間は、取り外しや取り付けの難易度、業者のスキルによって異なります。
一般的には、作業時間は約1時間〜2時間程度です。
ただし、現在のトイレの状態や配管・コンセントの変更が必要な場合は、作業時間が長くなることがあるため注意しましょう。
業者に依頼する際には事前に見積もりを依頼し、費用や作業時間についてよく確認してください。
おすすめの暖房便座の製造メーカーは、次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
パナソニックは、日本を代表する電機メーカーのひとつです。
リフォームや住まいの分野でも、品質と信頼性に定評があります。
じつは、トイレの脱臭機能を初めて開発したのがパナソニックです。
スタイリッシュなデザインでインテリア性が高いため、来客が多いなどトイレのおしゃれにこだわりたい人に選ばれています。
TOTOはトイレにかぎらず、バスルームやキッチンなど水回りの分野で高いシェアを誇るメーカーです。
自社で商品開発〜生産まで行い、高い技術力によってウォシュレットなどを開発しています。
ウォームレットもTOTOの商品のひとつです。
LIXILは、デザイン性に優れた温水洗浄便座を提供するメーカーです。
水まわり製品は「INAX」が有名で、ホテルや公共施設でも数多く使用されるスタイリッシュなデザインと、機能性を兼ね備えた製品が特徴。
「アクアセラミック」という汚れに強い素材を採用しており、美しさが長持ちしやすく、掃除の手間なく清潔感を保てます。
ここでは、おすすめの暖房便座を4つ厳選してご紹介します。
製品選びの参考にしてみてくださいね。
ブランド | TOTO |
シリーズ・モデル | ウォームレットS TCF116 |
サイズ | エロンゲートサイズ(大型)・レギュラーサイズ(普通)兼用タイプ |
形状 | U型 |
消費電力 | 52W |
TOTOのウォームレットSは、シンプルな機能で比較的安価な価格帯の製品です。
便座・便ふたのソフト閉止機能があり、音が静かで壊れにくいのが特徴。
便座・便ふた・操作部分には抗菌樹脂が使われており、清潔に使用できます。
ブランド | LIXIL |
シリーズ・モデル | INAX スローダウン機構付暖房便座(標準) CF-18ASJX/LR8 |
サイズ | エロンゲートサイズ(大型)レギュラーサイズ(普通) |
形状 | D型 |
消費電力 | 45〜48W |
LIXIL INAX スローダウン機構付暖房便座(標準)は、使い勝手や掃除のしやすさを考え抜いた製品です。
蓋あり・蓋なしや、サイズも2種類から選べます。
本体のワンタッチ着脱機能があり、掃除もラクラク。さらにスローダウン機能で音も静かです。
ただし、取り付けられる便座が限られているため注意してください。
ブランド | TOTO |
シリーズ・モデル | ウォームレットG TCF226 |
サイズ | エロンゲートサイズ(大型)・レギュラーサイズ(普通)兼用タイプ |
形状 | U型 |
消費電力 | 56W |
TOTO ウォームレットGは、ウォームレットSの上位製品です。
通常の暖房機能にくわえ、脱臭機能がついているのが特徴です。
脱臭機能は便座に座ると自動的にオンになり、便座から離れると2分後に止まります。
使用時は定期的に脱臭フィルターの清掃を行いましょう。
ブランド | TOTO |
シリーズ・モデル | INAX スローダウン機構付脱臭暖房便座 CF-21ASJ/BN8 |
サイズ | エロンゲートサイズ(大型)レギュラーサイズ(普通) |
形状 | U型 |
消費電力 | 48W |
LIXIL INAX 暖房便座 CF-21ASJ/BN8は、CF-18ASJX/LR8にさらに便利な機能がついた製品です。
スローダウン機能はそのままに、脱臭・便座ヒーターの自動オンオフ・着座センサー・ワンタッチ節電(8時間)の機能が加わっています。
より便利に、かつ節電にもこだわりたい人におすすめのモデルです。
この記事では、暖房便座(ウォームレット)について、ウォシュレットとの違いや取り付け方法、おすすめの製品などを解説しました。
ウォームレットとウォシュレットは、それぞれ異なる機能や特徴を持つ便座です。
ウォームレットは暖房機能を中心に、ウォシュレットは温水洗浄機能を中心に提供しています。
選ぶ際は、自身のニーズや好みに合わせて選ぶようにしましょう。
ウォームレットの取り付けはDIYでの作業もできますが、難しい場合は業者への依頼も可能です。
費用や手間を考慮し、最適な方法を選んでください。
おすすめの暖房便座(ウォームレット)としては、パナソニック・TOTO・LIXILなどのメーカーの製品があります。
おすすめの製品5選もぜひ参考にしてみてくださいね。
暖房便座(ウォームレット)を利用して、より快適なトイレ環境を実現していきましょう。