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悪質な水道業者の被害について、ニュースでご覧になった方も多いでしょう。
残念なことに、少数ではあるものの悪徳業者は実在します。
本記事では、悪徳業者の過去の被害事例や手口、悪質業者の被害に合わないための注意点について解説します。また、被害に遭ってしまった際の対処法についても紹介するため、あわせてご覧ください。
まずはじめに、悪徳業者がいるのは水道業に限らないということを知っておいてください。
専門色が強ければ強いほど「素人にはわからないだろう」と顧客を騙し、利用する業者が存在することは事実です。
実際に存在した、悪徳業者の実例をご紹介します。
まずはいま話題のビッグモーターの手口です。
ビッグモーターは、全国に300店舗以上・買取台数6年連続日本一をうたう業界大手の中古車販売メーカーでした。
しかし2023年、従業員が客の車を故意に傷つけて修理代を水増し請求していたことが発覚。
ほかにも無資格のスタッフが車検を行ったり、高級タイヤに交換すると見せかけて安価なタイヤを使用し差額を利益にしたりと、横暴なやり口が次々と明るみに出ました。
不動産業界では、2018年に大手不動産会社のレオパレスで建築基準違反問題が起きました。
共同住宅の部屋同士を区切る壁に適切な部材を使用しておらず、建築基準を満たしていない物件が数多く見つかり、7,000人以上が転居を強いられる事件となったのです。
ほかにも実際は空きのない物件をネットに載せたり、施工会社や売り主を誤魔化したりする悪徳業者も存在します。
これまでにも、悪質な水道業者からの被害は数多く報告されています。
消費者が注意すべき被害事例は次のとおりです。
一部の悪質な水道業者によくみられる事例で、事前に見積りを提示せずに作業を進め、後日高額な請求を行うというものがあります。
例えば、広告にあった作業料金は2〜3万円だったのに、実際には15万円請求されたというケースもありました。
被害を回避するためには、事前に明確な見積りを依頼し、作業内容や費用を確認してから依頼することが大切です。
複数の業者から見積りを取ることで、適正な価格を把握できます。
さらに、水道局の職員になりすまして「水漏れが起きている」などと偽り、高額な作業を勧めてくるケースもあります。
服装や態度から、水道局員と言われれば騙されてしまうのも無理はありません。
しかし、実際に水漏れが起きていて水道局がそれを把握した場合、ハガキや電話で通知を行うのが一般的です。
その上、家の中での水漏れは基本的に自己責任とされ、水道局の管轄外になるため、作業を勧めてくるのもおかしな話です。
少しでも違和感を感じたら身分証の提示などを求め、必要なら水道局に直接確認するか、警察に通報しましょう。
悪質な水道業者の代表的な特徴として、高圧的な態度で接してくることが挙げられます。
たとえば「どうしてこんなにひどくなるまで放っておいたんだ」「今すぐ修理しなければ間に合わない」と恐怖心をあおるようなケースです。
こうして顧客を不安な気持ちにさせて追い詰め、必要のない作業をして料金を騙し取る悪徳業者も存在します。
女性や年配の人しかいない家は、男性の作業員からすると特に狙われやすいため注意が必要です。
当初頼んだ以外の追加作業を勝手に行い、高額な料金を請求してくるパターンもあります。
例えば、トイレつまりで業者を呼んだら「部品が壊れている」「トイレが古くなっていて交換が必要」などと言って作業を追加し、料金を上乗せしていくケースです。
頼んだ作業以外を勝手に行っていた場合、支払う必要はありません。支払ってしまってからでは取り戻すことは難しいので、おかしいと思った時点で家族や消費者センターに相談しましょう。
勝手に追加工事を行うことを防ぐためには、見積もりの時点で内容をしっかり確認しておくことが大切です。
トイレつまりの修理で業者を呼んだのに「古くなっていて詰まりやすいので、便器ごと交換したほうがいい」と勧められ、言われるがままに支払ってしまうケースもありました。
後からなにかおかしい、不要だったのではないか…と気づいても後の祭りです。
本当に必要な工事かどうかを素人が判断するのは難しいため、複数の業者に相見積もりをとって確認するようにしましょう。
実際にあった被害実例を紹介しましたが、これ以外にもぼったくりの手法はたくさんあります。
悪質な水道業者は巧妙な手口を使って顧客をだまし、不当に料金を請求しようとしてきます。
被害に遭わないためにも、以下のようなよく使われる手口について把握しておきましょう。
水道業者といえば、マグネットや広告を多く打っているイメージがありますよね。
一部の悪質な業者は、広告で作業料金を極端に安く表記することで集客しようとします。
しかし、実際には追加料金や、詳細が曖昧なオプション費用を上乗せしてくるため、結果的に広告とはかけ離れた料金になってしまうのです。
広告上の金額に惑わされず、作業前に必ず見積もりをとっておくようにしましょう。
水道業者に依頼すると、まずは現地を見て見積もりをとり、作業内容を説明してから作業に入るのが基本です。
しかしこれをせずいきなり作業を始めてしまう業者もおり、あとあとトラブルにつながりやすくなります。
見積もりをとっておかないと、見積もり費・出張費・キャンセル費などといった名目でいくらでも項目を追加でき、相手の思うツボになってしまいます。
どの作業にどのくらいの料金がかかるのか、あらかじめ明確にしておくようにしましょう。
「ここにヒビが入っていて、壊れかけている」「水漏れが起きるかもしれない」などと不安を煽り、不要な工事や部品交換を勧めてくるケースもあります。
こちらは素人なので、相手がプロであれば言われるがまま信じてしまいがちです。
本当に必要な修理や交換であるかどうかは、複数の業者から相見積もりを取ることで判断できます。
決して自己判断はしないようにしてください。
ひどいケースでは、事前になんの説明もなく、勝手に作業を追加されることもあります。
「ここが破損していたので、修理作業を追加で行いました」と言われれば、それこそビッグモーターの例のようですよね。
なんの相談もなく業者が勝手に行った作業であれば、こちらに支払い義務はありません。
雰囲気や態度に流されず「この作業分は頼んでいないので支払いません」と強い姿勢を見せることが大切です。
水道業者が突然家にやってきて、無料で点検させてくれと言い「水道管にヒビが入っているので、すぐに修理をしなければ大変なことになる」などと強引に迫ってくるケースもあります。
一見親切なように思えますが、実際は必要のない作業だったということも珍しくありません。
とくに女性や年配の人だけの家は狙われやすく、実際に国民生活センターなどに寄せられる相談の多くは、飛び込み営業によるものでした。
そもそも、飛び込みでやってきて無料で点検させて欲しいという時点で怪しいので、家にはあげないほうが賢明です。
もし修理や交換を迫られても、その場では決めず「家族と相談します」と一旦時間を置くようにしましょう。
まったくの部外者が、水道局員や市役所職員のフリをして連絡してきたり、家に来たりするケースもあります。
服装や名刺などそれらしく装っていれば、見抜くのは難しいかもしれません。
とはいえ、水道局や市役所からの連絡はまずは手紙やハガキで通知されるのが一般的で、いきなり人が来ることは考えづらいです。
電話で身元を確認するか、警察に通報するなどして対処しましょう。
ここまでで、悪質な水道業者の手口について理解できたと思います。
続いては、実際に被害に遭わないために注意したいポイントについて見ていきましょう。
まず、作業料金が異常に安い、または高い業者は避けるべきです。
「作業料金1,000円以下」など極端に安い場合、あとからさまざまな追加料金を請求される可能性が高いといえます。
水道修理は資格や経験が必要な専門職であり、このような格安料金で対応するのは不自然なためです。
一方で、相場と比べて料金が高すぎる業者も避けたほうが無難です。
必ず他業者と比較して相場を見極め、料金設定が適切な業者を選ぶようにしましょう。
会社の住所・電話番号・設立年などを公開していない業者は避けましょう。
チラシやマグネットでよく見る業者は、「◯◯サービス」という屋号だけを明記し、会社概要をきちんと記載していないことがあります。
悪徳業者はトラブルが起きると屋号だけを変え、何度も同じ手口を繰り返す傾向があるため、こういった業者は避けるべきです。
さらに、明記していないということは正当な営業許可を持っていない可能性もあるため注意が必要です。
まずは業者の公式ページをチェックし、会社概要の記載があるか、設立したばかりなど怪しい点はないかを確認しましょう。
水道トラブルは詰まりや水漏れなど、急を要するものが多く、つい焦ってしまいがちです。
しかし、よく確認しないままサインや契約をしてしまうと、後々トラブルにつながりやすくなります。
とくに作業内容によっては高額な工事になる場合もあるため、契約は決して急がず、まずは「家族と相談します」と言って考える時間を持ちましょう。
第三者が介入することで、悪質な業者に騙される可能性も減らせます。
作業前に見積もりを提示しない、作業内容の説明がない業者にも注意が必要です。
これによって一方的に作業を追加し、あとから高額な料金の請求をすることも可能になるためです。
作業内容をはっきりと明かさず、あとから「説明しろと言われなかった」などとしらばっくれる可能性も考えられます。
曖昧な点や不明確な部分があれば、必ず事前に確認するようにしましょう。
また、作業内容や見積もりは口頭だけでなく、書面で発行してもらうのが確実です。
実際に見積もりを依頼したときは、作業員の態度をチェックしましょう。
コミュニケーションをとろうとせず一方的だったり、やたら口がうまくこちらをのせようとしてきたりする場合は注意が必要です。
また、作業服が汚れすぎていないか、清潔感があるかも見ておきましょう。
また、インターネット申し込みではわかりづらいですが、電話対応が事務的で冷たい、慣れていない様子ならやめたほうがいいかもしれません。
どんなに気をつけていても、実際に被害に遭ってしまうこともあります。
そんな時は、以下の方法を参考に対処してみてください。
クーリングオフとは、商品の購入後一定の期間内であれば契約を解除できる制度のことです。
契約内容や料金が適切であれば通常は利用できませんが、内容が悪質であると判断されれば、クーリングオフが適用される可能性があります。
まずは自治体で一度相談してみるのがおすすめです。
被害に遭ったら、まずは警察に被害届を提出しましょう。
水道工事の詳細や業者の情報などを伝え、詐欺被害届を提出することで、警察が捜査を進めてくれる可能性があります。
支払ったお金を取り返すまでは難しいかもしれませんが、業者名や特徴がわかれば、このあと同じような被害にあう人を減らすことにもつながります。
消費生活センターに相談するのも一つの方法です。
可能であればおかしいと思った時点で相談し、支払いは一旦保留にしておくといいでしょう。
なぜなら、一度支払ってしまうと取り戻すのが難しいことが多いからです。
消費生活センターでは、所属している消費生活アドバイザーが被害の状況や証拠などを確認した上で、業者との調停や解決方法を提案してくれます。
業者との交渉や消費者相談でも解決が難しい場合は、法的手続きも検討しましょう。
被害額が大きかったり、同じ業者の被害に遭った人が多かったりすれば、損害賠償や示談が見込めるかもしれません。
弁護士への無料相談会などが行われることもあるため、まずは一度相談してみるのがおすすめです。
悪質な業者に引っかかってしまうと、貴重なお金や時間を浪費するだけでなく、心身ともに疲弊してしまいます。
そうならないためにも、以下に挙げる優良業者を選ぶコツを知っておきましょう。
水道業者選びの際、見積もりは必ず2〜3社以上から取りましょう。
これを相見積もりといいます。
相見積もりを取ることで相場感がわかれば、作業内容に対して価格が高すぎる・安すぎるといった比較が可能です。
面倒に感じるかもしれませんが、あとから高額請求される可能性を減らすためにも、必ず行いましょう。
業者の営業年数や過去の実績は、信頼性の指標のひとつです。
長期間にわたって安定して営業しているようなら、信頼性が高いといえます。
また、業者のホームページにこれまでの実績が書いてあることが多いので、チェックしてみましょう。
実績が多ければそれだけ技術力に優れ、多くの人に選ばれていると判断できます。
水道局指定工事店に依頼することは基本中の基本です。
水道局指定工事店は、各自治体が認定する条件を満たした業者だけが名乗ることができ、水道設備責任技術者が在籍しているという証明になります。
また、国家資格である給水装置工事主任技術者の資格を持つ人が在籍している必要もあります。
ある程度の実績がなければ認定されないので、信頼性の証だといえるでしょう。
知名度が高く、会社の規模が大きくても、水道局指定工事店に認定されていないケースは意外に多いのです。必ずホームページや検索で確認しましょう。
水道局が把握している業者であれば、万が一トラブルがあっても消費者生活センターへの相談が有効になる可能性が高いのもメリットです。
業者によって、出張費や見積もり費が無料のところと、有料のところに分かれます。
全国にチェーン展開している業者なら店舗数が多く、その分出張費がかからないことが多いです。
一方で、小さな業者は特定の地域にのみ対応か、出張費が別でかかるケースがほとんどです。
同じ作業内容なら、出張費や見積もり費がかからないほうがお得ですよね。
特に相見積もりをする場合は、作業を依頼しなかったのに見積もり費だけかかった…ということも起こり得るので注意しましょう。
今の時代、SNSや口コミの評判は大きなヒントになります。
誰でも企業や商品に対する口コミを、レビューサイトやSNSへ気軽に投稿できるようになったからです。
「業者名 口コミ」や「業者名 評判」などと検索するだけで確かめられます。
確かに、実際に利用した人の感想が誰でも見られるのは便利です。
とはいえ、インターネット上の口コミや評判は簡単に操作できるため、100パーセント信用できるとは言い切れません。
可能なら、友人や家族が利用したことのある業者を選ぶのが確実です。
水まわりのトラブルは多岐にわたる上、ひとつの故障箇所から二次被害が起きることも珍しくありません。
そのため、アフターサポートや保証が充実している業者を選ぶのも重要なポイントです。
この記事では、悪質な水道業者の実態や手口、被害に遭わないためのポイント、被害に遭ったときの対処法について解説しました。
ビッグモーターの例や不動産業界など、専門色の強い業界には悪徳業者が多く、水道業界も例外ではありません。事前見積もりをしない、強引に作業を追加する、態度が高圧的などといった業者に出会ったら注意が必要です。
悪質業者を避けるためには、必ず相見積もりをして比較することや、実績の確認、水道局指定工事店であるかどうかを確認するようにしましょう。
また、出張費や見積り費が無料であること、口コミや評判を確認すること、アフターサポートが充実しているかもチェックするとさらに安心ですね。
信頼できる業者を選び、万一のトラブルの際も安心して水道工事や修理を依頼できるよう心がけていきましょう。